iPhone/iPod Touch用のギター・アンプシミュレータ&エフェクトとして大きな話題になっているIK MultimediaのAmpliTube iRig。5月にApple Japanのセミナールームで開催されてIMSTA FESTAで実物を触らせてもらいましたが、かなり物欲感をそそる機材でした。
すでにソフトであるAmpliTube for iPhoneはリリースされており、App Storeで購入できるのですが、肝心のハードウェアであるiRigのほうが発売されておらず、Amazonで見ると「この商品の発売予定日は2010年7月31日です」となっています。
でもいち早く使いたいというのが正直なところ。それならiPadを使ってUSBオーディオインターフェイスで利用できないものか試してみました。
WindowsやMacで動作するAmpliTubeをご存知の方ならすぐに分かると思いますが、AmpliTube for iPhoneはiPhoneやiPod Touchで動作するギター・アンプシミュレータ&エフェクト。
強力なギターアンプシミューレタ機能を備えている
FenderやMarshallなどのアンプモデリングを実現してくれるとともに、オーバードライブ、ディレイ、ワウ、フランジャー、フェイザー……と数多くのエフェクトとしても機能してくれます。
さらには音楽再生機能やメトロノーム機能、チューナー機能なども備えていますから、まさにこれ1つあればOKというギタリスト必携のアプリです。
このAmpliTube for iPhoneには2300円のFull版に加え、機能制限がある350円のLE版、さらにはもっと機能が削られた無償のFree版の3種類があります。とりあえずは実験用ということでFree版をダウンロードしてみました。
ただし、ギターに繋げるにはiRigというハードウェアが必要となっています。しかし、このiRigは単にiPhoneのヘッドフォン端子に接続するだけのもの。つまりアナログ機材なのです。そのため、4端子のコネクタの先を改良してギターに接続できるようにすれば、自分でも作れそうですが、インピーダンスマッチングなどを考えるとなかなか面倒そうな気もします。
が、これをiPadで動かしてしまえば、USBオーディオインターフェイスが活用できるのではないか?国内でiRigを発売するメディアインテグレーションには悪いけど、例のiPad Camera Connection Kitを使ってCakewalkのUA-1Gに接続し、動かしてみました。きっと問題なく動作してしまうだろうと期待して……。
まずAmpliTubeを起動させてからUA-1Gを接続してみると、ギターを弾いても、ドライ音がモニタリングされるだけで、エフェクトがかかりません。さらに、エフェクトを切り替えようとすると、アプリがいきなり終了。また予めUA-1Gを接続した状態でAmpliTubeを起動させると、これも起動すると同時に終了。いろいろと試してみましたが、どうもうまくいかないようなのです。
UA-1Gが接続されていない状態なら普通に起動して動作しているようなので、プロテクトがかかっているわけではないのだと思いますが、とにかくUSBオーディオインターフェイスでは動作しないようです。やはり7月末まで待たないとダメそうですね。
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IK Multimediaサイト