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夢のアナログコンソールを自宅で体感できるSoftubeのConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk III

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Softubeの定番チャンネルストリップ・コントローラーConsole 1シリーズが、さらなる進化を遂げているのはご存知でしょうか?昨年登場したConsole 1 Channel Mk III(121,000円税込)は、従来のアナログライクな操作性をさらに強化し、より柔軟でクリエイティブなミキシングを実現しており、今年発売されたConsole 1 Fader Mk III(170,500円税込)は、より精密なフェーダーコントロールとダイナミックな表現力を備え、高解像度スクリーンやパラメーターモードを新たに搭載しています。

さらに、この2モデルにはSoftubeのCore Mixing Suiteが付属。EQ、コンプレッサー、サチュレーション、フィルターなど、ミキシングに欠かせないエフェクトが統合されており、ハードウェアコントローラーとのシームレスな連携によって、より直感的で高品質なミキシングが可能になっています。これらの新モデルは、名機とされるアナログコンソールのサウンドキャラクタを忠実に再現しながら、DAWベースのワークフローに最適化されたデザインが特徴。物理コントローラーならではの直感的な操作感が魅力のConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIを試してみたので紹介していきましょう。

SoftubeのConsole 1シリーズ最新作のConsole 1 Channel Mk III(上)とConsole 1 Fader Mk III(下)

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SoftubeのConsole 1とは?

SoftubeのConsole 1は、2014年に発売されたハードウェアコントローラとソフトウェアの統合型ミキシングシステム。アナログコンソールの操作感を再現し、直感的なミックスを可能にした唯一無二の機材として当時話題になりました。その後2017年にMkIIが登場し、UADプラグイン対応を強化。2019年にはConsole 1 Faderがラインナップに追加され、フェーダー操作も可能になりました。そして2024年には、Console 1 Channel Mk IIIが発売され、高解像度ポテンショメーターや新しいCore Mixing Suiteを搭載。2025年には、Console 1 Fader Mk IIIが登場するなど、常に進化を続けています。

Console 1 Fader Mk IIIは、簡単にいうとプラグイン専用のフィジカルコントローラ。DSPやアナログの入出力といったものはなく、PCと繋ぐとバスパワーで駆動し、対応しているプラグインと完全に連携してミックスを行っていくことのできる機材となっています。こちらの動画はちょっと長いのですが、少しでも見てみると、これがどんな機材なのか分かると思います。

プラグインのパラメータとConsole 1 Fader Mk IIIのパラメータが完全にリンクしており、実際に使うときにはページなど切り替えることなく直感的に動かしたいパラメータをすぐ調整することが可能。付属しているCore Mixing Suiteは、チャンネルストリップタイプのプラグインとなっているので、ミックスに必要なエフェクトが揃っており、これをすべてのトラックにインサートすれば、まるでスタジオの大きい卓の前でミックスを行うかのような使い方ができるのです。またConsole 1 On-Screen Displayというトラックの状況を表示するソフトを見ながらコントロールすることも可能。

Console 1 On-Screen Displayにトラックの状況が表示される

直感的に音を作り込むことができるConsole 1 Channel Mk III

では実際にConsole 1 Channel Mk IIIと付属しているCore Mixing Suiteを使いながら、具体的に紹介していきましょう。前述の通り、Console 1 Channel Mk IIIはバスパワーで駆動させることが可能ですが、USB-C接続だとLEDが完全に点灯した状態で、USB-A接続の場合はLEDが省エネモードで動くようになっています。USB-A接続でも問題なく動作しますが、一部のLEDが節約モードになるので、ちゃんとLEDを点灯した状態で使いたい場合は、付属の電源を使うといいですね。なお、一方でConsole 1 Fader Mk IIIは、外部電源が必要となっています。

Console 1 Channel Mk IIIはバスパワーで駆動させることも可能

ちなみにConsole 1 Channel Mk IIIの端子は、背面に横向きで左右に配置されており、どちらからでもPCと接続することが可能。片方はPCで、もう片方は電源という使い方や、片方はPCでもう片方はConsole 1 Fader Mk IIIに繋ぐといったこともできます。その際は、外部電源を供給する必要がありますが、PCに接続するケーブルは1本でOKになるので、デスクの上をスッキリさせることができますよ。

背面にUSB-Cポートが2つ装備されている

またPCの準備段階として、事前にConsole 1 Systemをインストールしておきます。これをインストールしないと、Console 1 Channel Mk IIIを使うことができませんが、Console 1 Systemをインストールした上でConsole 1 Channel Mk IIIを接続すると、特に煩わしい設定をすることなくCore Mixing Suiteをコントロールできるようになりました。今回はStudio One 7で試していて、主要のDAWはマッピングを行うことなく動作しますが、DAWによって連携できるレベル差があるようなので、Console 1 Compatibility Chartから、確認してみてください。

主要なDAWはすべて対応している

さて、実際にStudio One 7を起動して、全トラックにCore Mixing Suiteをインサートしてみました。

Console 1 Channel Mk IIIでコントロールするトラックにCore Mixing Suiteをインサート

すると、Console 1 Channel Mk IIIの上段にある1〜20のボタンが点灯し、これを押すことで、すぐにそのトラックへアクセスできるようになりました。基本的な流れとして、ここの上段でトラックを選択。

上段の1〜20のボタンで操作するトラックを選択する

次に下にある複数のツマミを使って音作りを行っていきます。20チャンネル以上トラックがある場合は、ページの切り替えができるので、それを使って21から先を表示させることも可能です。

それぞれセクションが用意されていて、メモリの位置はLEDで表示されている

トラック1のCore Mixing Suiteの画面を見てみると、左側にモジュールのリスト、右側に各モジュールの詳細が表示されています。Tape、Filters、Drive以外は、順番を並び替えることも可能で、▼をクリックすると、使用するエフェクトを変更することもできます。ここには対応しているプラグインが表示されるようになっており、画像のようにUADもここで使えるし、以下のリストのようなSoftubeのプラグインも使用可能となっています。なお対応プラグインは100種類以上あり、Universal AudioのUADxおよびUAD-2、FabFilter、Softubeプラグインと互換性があります。こちらのページの一番下に互換プラグイン一覧があります。

Softubeのプラグインだけでなく、サードパーティ製も含む100種類以上のプラグインに互換性がある

もちろん、これらを持っていなくても、Core Mixing Suiteそのものが優秀なプラグインとなっています。Tube-Tech、Solid State Logic、Chandler Limited、Weiss Engineering、Tridentなどと長年にわたりパートナーシップを続けるSoftubeの受賞歴のあるTape、Bus Processor、FET Compressor Mk II プラグインが搭載してあるのです。各エフェクトは、以下の画像のようにConsole 1 Channel Mk IIIの各パラメータに割り振られており、該当箇所を操作することで、音作りを行っていくことができます。ゲインは常にゲインで、レシオは常にレシオと固定されているので、本当のアナログ機材のように操作することが可能。

Tape/Preamp、Filters、Shape、Equalizers、Compressors、Driveと、それぞれセクションが固定されている

慣れないうちは、PCの画面を見ながらになると思いますが、Console 1 Channel Mk IIIには、2つの高解像度スマートスクリーンが搭載されており、ここにパラメータや各情報が表示されるので、サウンドに集中して音作りを行うことができます。

2つの高解像度スマートスクリーンが搭載されている

またConsole 1 Channel Mk IIIはとてもよく作られていて、ツマミのトルク感、ボタンの押し心地は最高。見た目もかっこよく仕上がっており、高級素材の美しいノルディックナイトスカイ仕上げアルマイト加工アルミニウムトップで、堅牢な作りとなっています。高級なアウトボードを操作しているようで、テンションが上がりますね。また、かっこいいだけでなく、27個搭載されているツマミは前モデルよりも10倍以上解像度が上がっているのもポイント。ツマミのトップをダブルタップすると、値がセンターに戻るなどの便利機能も搭載しています。

高級感溢れるデザインのConsole 1 Channel Mk III

各エフェクトのパラメータを操作できる以外にも、選択しているトラックのフェーダーやパンの操作、ソロやミュートの切り替え、センドの送り量を調整したり、エフェクトをバイパスして適用前と比べたり、各パラメータの値はLEDで表示されているので、選んでいないエフェクトが現在どのような状況か確認できる…など、音楽制作について深く考えられ設計されています。また動作も安定しており、ストレスなく、直感的にミキシングを行うことができるのです。

1つのトラックのボリュームやパン、ソロ、ミュートといったパラメータも操作できる

ちなみに、Core Mixing Suiteは、Console 1 Channel Mk IIIを接続しなくても使用することが可能。自宅でConsole 1 Channel Mk IIIを使用しつつ、出先では通常のプラグインのように扱うこともできるようになっています。またCore Mixing Suiteは、Console 1 Mk I または Mk IIユーザー向けにソフトだけの販売も行っているので、ぜひ旧モデルをお持ちの方はチェックしてみてください。価格は29,650円(税込)です。なおデュアルセクションとテープ/プリアンプセクションへのアクセスは、Channel Mk IIIの場合のようにハードウェアからではなく、Console 1プラグイン経由での利用になるとのこと。

Core Mixing Suiteは、Console 1 Channel Mk IIIを接続しなくても使用することができる

柔軟性の高いフィジカルコントローラのConsole 1 Fader Mk III

続いて、Console 1 Fader Mk IIIについても簡単に見ていきましょう。Console 1 Fader Mk IIIは、Console 1 Channel Mk IIIを補完する存在でありながらも、HUI、MCUなどをサポートしているので、Pro Tools、Cubase、Logic Pro、Ableton Live、Studio Oneといった主要のDAWなどで、通常のフィジカルコントローラーのように使うことも可能。作りは、Console 1 Channelと同様に高級感があり、堅牢で、フェーダーの操作感も抜群。10本の100mmモーターフェーダーには最新のAnalog Feel技術を導入しているので、アナログコンソールのような滑らかな操作感を実現しているのです。またフェーダーが0dbの位置にくると、触覚フィードバックが得られるといった使い勝手のよさも兼ね備えています。

フィジカルコントローラのConsole 1 Fader Mk III

フェーダーの上には、高解像度スクリーンの搭載し、トラック名やレベルメーター、パン情報、トラックカラーなどをリアルタイムで表示。基本的には、すべてのチャンネルにCore Mixing Suiteをインサートして使うものとなっており、これとConsole 1 Channel Mk IIIと合わせて使えば、PCはほぼ操作せずとも、楽曲をミキシングすることができるのです。

すべてのトラックに高解像度スクリーンが搭載されている

Console 1 Channel Mk IIIと同様にsendボタンが配置されているので、ここから送りレベルを調整したり、フェーダーの役割をボリュームだけでなく、Panに変えることも可能。そして、パラメーターボタンを押せば、選択したチャンネルのフィルター、ドライブ、コンプレッション、EQなどの割り当てに変更することもできるのです。

フェーダーはボリューム操作だけでなく、各チャンネルのエフェクトパラメータも調整できる

また、Console 1 Fader Mk IIIもUSB-Cポートを2つ装備しており、最大4台のConsole 1 Fader Mk IIIを数珠つなぎすることが可能。1つだと10チャンネル分しか同時に表示できませんが、直列で4台繋いで40チャンネル表示できるわけですね。もちろん1台でもページを切り替えれば、すべてのチャンネルを表示させることができますよ。

最大4台のConsole 1 Fader Mk IIIを数珠つなぎすることが可能

そしてConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk III、そして対応したプラグインでの使い方を紹介してきましたが、アップデートで MIDI CC modulesと MIDI CC modeが追加されたことにより、あらゆるプラグインをConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIでコントロールすることが可能となりました。いわゆるMIDIラーンで設定することで、CCによるMIDIコントロールができるというものとなっており、対応のプラグインと違って、最初手動でマッピングする必要がありますが、EQでも、コンプでも、シンセでも、ツマミやフェーダーを使った操作を行うことができます。

Console 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIのアクセサリも発売中

ここまで紹介してきたConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIですが、20W USB-C 電源に加え、ブラウンカラーでおしゃれなUSB C to C 2mケーブル、USB C to C 1mケーブル、USB A to C 1mケーブル、VESAマウント用ネジ4本が付属していますが、別売でスタンドとラックマウントも発売されています。スタンドは、トップの画像にもあるようにConsole 1 Channel Mk IIIを上段、Console 1 Fader Mk IIIを下段に配置できるウッド製の枠となっていて、かなりかっこいい形で、この2台を設置することができるようになっています。

Console 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIを上下に配置できるスタンド

またラックマウントを取り付ければ、デスクやラックにConsole 1 Channel Mk IIIやConsole 1 Fader Mk IIIを組み込むことができるようになりますね。

ラックマウントを取り付ければ、デスクやラックに組み込むことができる

価格はそれぞれ以下のようになっています。

Console 1 Mk III Rack Mount Kit 希望小売価格 9,900円(税込)
Console 1 Mixing System Mk III Stand 希望小売価格 16,500円(税込)

以上、Console 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIについて紹介しました。まるでアナログコンソールのようにDAWを操作することのできる2機種でしたね。PC操作では、同時に調整できるパラメータは1つだけ。しかしこういった機材では同時に2つのパラメータを動かすことができるし、Console 1 Channel Mk IIIは常にパラメータが固定されているので、思いたったとき直感的に操作することができます。ひらめきの一瞬を逃すことのないConsole 1 Channel Mk IIIとConsole 1 Fader Mk IIIをぜひ試してみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
Console 1 Channel Mk III製品情報
Console 1 Fader Mk III製品情報
Console 1 Core Mixing Suite製品情報
【価格チェック】
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