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Melodyneと何が違う!?ピッチ描画もできるSynchroArts RePitchの実力チェック。VocAlign 6 Proなどプロ御用達ツール一式が23,450円の激安セール展開中

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3月17日から4月15日まで、LANDR新生活応援セールという名前でスゴいセールが実施されています。ご存知の方も多いと思いますがLANDRは10年ほど前にAIマスタリングを打ち出して一世風靡した会社で現在はSyncro Artsなど複数のメーカーを傘下に持つ会社。これまで国内でも代理店展開していましたが、昨年末から日本国内でも直販を開始したことで価格破壊が始まっています。昨年末もブラックフライデーセールを展開していましたが、今回もその時と同様、LANDR製品が激安特価で販売されているのです。前回買いそびれた方、今回初めて知った方などにとって、大チャンスとなっています。

最大の目玉はUltimate Plugin Bundle。これはプロ御用達ツールであるSynchro ArtsVocAlign 6 ProRePitch StandardRevoice Pro 5、さらにはLANDRの数々のソフトウェア音源、AI自動作曲ツール、エフェクト……など134,000円分のソフトをテンコ盛りに詰め込んだセット製品。これがLANDR直販ということで46,900円と激安で購入できるようになったのですが、今回のセールではそれがさらに半額の23,450円で発売されているのです。ほかにもさまざまなセールが展開されているので、ぜひチェックしていただきたいのですが、今回はSynchro ArtsのRePitch StandardとRevoice Pro 5に焦点を絞り、実際の使用方法やボーカルピッチ修正系のプラグインなので、Melodyneと簡単に比較しつつ、その実力をチェックしていきたいと思います。

Synchro Artsの単体プラグインやバンドル製品などがセール対象の新生活応援セールが実施中

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1994年設立の老舗のブランドSynchro Artsの代表プラグインがセール実施中

セール情報については、記事の後半で紹介するとして、さっそくSynchro Artsの各種プラグインから紹介していきましょう。Synchro Arts自体は、1994年設立と老舗のブランドであり、現在はLANDR社の傘下であるため、今回のLANDR新生活応援セールでも対象となっているわけですね。老舗ブランドということもあり、音楽に携わる世界中のプロが愛用していているのです。そんなSynchro Artsの代表ともいえるのが、VocAlign、RePitch 、Revoice Proの3つのプラグイン。そもそもSynchro Artsは、この3つのプラグインしかリリースしておらず、ピッチ補正ツールに全力を注いでいるブランドでもあるのです。

ガイドトラックに自動で合わせることのできるVocAlign 6 Pro

以前DTMステーションでは、VocAlign 6 Proについて「ボーカルエディットに掛かる時間を1/10にする画期的ツール、VocAlign 6 Proがトンでもない価格でセール中」という記事で紹介していますが、それぞれが特徴を持っており、VocAlign 6 Proは以前紹介したようにリファレンストラックに自動で合わせることが得意。RePitchは、最もMelodyneに近く、オーソドックスなピッチ補正ツールとなっており、Revoice Pro 5はVocAlign 6 ProとRePitchの機能に加え、さらにダブリング生成機能などを付け加えた最上位モデルという位置づけとなっています。

Melodyneにも引けを取らない性能を持ったRePitch

そんなSynchro ArtsのプラグインのうちVocAlign VocAlign 6 ProとRePitch Standard、RePitch Elements は、ARAに対応しており、Studio One、Cubase、Pro ToolsなどARAに対応したDAWで使えば、読み込み時間などを大幅に削減し、まるでDAWの1機能として使うことが可能。システム要件は、いずれもmacOS 10.14以降またはWindows 10以降(64 ビット)で、VST3、VST3 ARA、AU、AU ARA、AAXに対応しています。なお、Revoice Pro 5については、DAWとのデータのやり取りは可能ですが、基本的にはスタンドアロンでの起動となっています。

Synchro Artsの最上位ピッチ補正ツールRevoice Pro

ピッチ補正を自由自在に行えるRePitch

さて、まずはRePitchから見ていきましょう。グレードとしてはRePitch StandardとRePitch Elementsが存在しており、それぞれの機能差は以下のようになっています。

機能 RePitch Elements RePitch Standard
強化されたピッチ分析
マクロのチューニング
メインセレクターツール
センターノートツール
分割ツール
描画ツール
ワープポイントツール
フォルマントシフト
レベル表示
スムーズジョイン
VocAlign UltraとのSynchroLink接続
高解像度編集
マルチリージョン編集モード
ARA2対応DAWとの互換性
2台のコンピュータへのアクティベーション

RePitch Elementsでも基本的なピッチ補正が行えますが、RePitch特有の機能である鉛筆ツールで直にピッチの動きを描くことができるドローツール、表示をピッチではなく音量を表示するレベル表示、ほかにもやフォルマントシフト機能、ワープポイントツールなどに制限があります。今回のセールでは、RePitch Elements単体も登場していますが、最もおすすめであるバンドルのUltimate Plugin BundleやSuper Plugin Bundleには、RePitch Standardが入っているので、ここではRePitch Standardを基準に紹介していきます。

そんなRePitch Standardですが、ボーカルピッチ修正ツールのうち一番メジャーであるMelodyneと比べても遜色ない機能を持ち合わせています。むしろRePitchの方が修正後の仕上がりが自然という理由から、RePitchを好んで使っているユーザーも存在しています。RePitch Standardと近い機能を有するMelodyne assistantの通常価格を比べると、RePitch Standardが11,550円、Melodyne assistantは38,500円とコストパフォーマンス的にも優れていることが分かりますね。

RePitch Standard(上)とMelodyne assistant(下)

基本機能はお互いに共通する部分があるものの、Melodyne assistantの方はオーディオのMIDI変換が可能だったりしますね。一方、RePitch Standardには、ドローツールやレベル表示などMelodyneに存在しない機能も搭載されています。メインどころではない部分で多少差はあるものの、両者ともほぼ同じ編集が行えると思ってOK。ただし、Melodyneは日本語表示がある一方、RePitchは英語のみ。また、ネットでの情報量もMelodyneの方が多いため、RePitchの方が慣れるまでに多少時間が掛かりそうですね。

機能 RePitch Standard Melodyne Assistant
基本機能
ピッチ補正
フォルマント調整
タイミング補正
音程表示(ピッチマップ)
編集機能
自動ピッチ補正
マニュアルピッチ補正
ピッチドリフト補正
スケール適用
描画ツール・レベル表示
ピッチカーブ描画
レベル表示(音量可視化)
オーディオ対応
モノフォニック対応
DAWとの統合
ARA2対応
スタンドアロン使用
追加機能
Revoice Proとの統合
MIDIエクスポート

さて、実際にRePitchにオーディオを読み込み起動させると以下のような画面が表示されます。

シンプルなUIとなっている

非常にシンプルな作りとなっており、セレクターツールを選択しているときにノートを選択すると、各箇所に操作できる部分が表示され、それぞれの箇所をドラッグすると、ピッチやボリューム、タイミング、ドリフトやピッチモジュレーションを変更することができるようになっています。ほかにも分割ツールがあったり、全体のフォルマントを調整できたり、ピッチ修正に必要な機能はすべて搭載しています。

セレクターツールを選んでいると、カーソルの位置によってさまざまな機能が使える

また、RePitchはオーディオを読み込むと自動的にスケールが解析され、左上にいくつかの候補が表示されます。楽曲のキーが分からない場合に使うことができますし、もちろん自分でキー設定を行うことも可能。

自動的に解析され、最適なスケールが表示される

ほかにも、スケールに合わせて自動でピッチ修正を行ってくれる機能もあり、そこから微調整を手動で行っていくこともできます。

マクロ機能を利用して、ベースとなる修正をオートマチックに行うことができる

Drawツールでは、ピッチのラインを自分で引くことができるので、より自由度の高いピッチ修正が行えるようになっています。ちょっと入口が上ずっているところや終わりが下がりすぎているものなど、ほかのピッチ補正ツールだと苦労するところが、一発で線を書くだけで自然に仕上げることが可能となっています。音程のつながりなど、ドリフトさせてナチュラルに仕上げる部分が描けるようになっているわけですね。

Drawツールで、ピッチを描くことができる

また、個人的にかなり便利だと思ったのはレベル表示モード。通常であれば縦はピッチの上下を表していますが、Level Displayボタンを押すことで、上下をレベルの表示に切り替えることができるのです。これを使って、事前にある程度ボーカルボリュームを揃えてくることで、コンプに入る信号をある程度揃えることができ、仕上がりをよくすることができます。

レベル表示に切り替えることで、全体のボリューム感を確認し編集することができる

ピッチ補正に必要なツールを詰め込み、あらゆる便利な機能を搭載したRevoice Pro 5

続いてRevoice Pro 5ですが、こちらはRePitchがシンプルで直感的に使うことができた一方、少し複雑ながらもあらゆる操作が可能なツールとなっています。データの受け渡しをDAW上から行い、スタンドアロンで起動したRevoice Pro 5でエディットしていくといったワークフローとなっており、RePitchのようにボーカルエディットをすることや、VocAlign 6 Proのように、ガイドトラックにほかのトラックのピッチやタイミングを合わせることができます。

かなり前ですが「イギリスのボーカルエディットソフト、Revoice Proを使ってみた」という記事を書いているのですが、このころのバージョンは3でした。今はバージョン5となっていますが、あのころと根本的な機能は同じ。2018年にリリースされたRevoice Pro 4では、APT=Audio Performance Transferが改良され、よりナチュラルな出音になり、ボーカル以外にも対応。2023年に出た、Revoice Pro 5ではUIの全面刷新で使いやすくなり、ピッチ編集の可視化強化やリップノイズやブレスのコントロール強化などが行われてきました。

1995年にVocAlignが初めてリリースされ、その上位版として2012年にRevoice Proが誕生。その後2022年にRevoice Proのピッチ編集機能を単体のプラグインとして分離・強化したものがRePitchという経緯があるので、Revoice Proはほか2つのプラグインの機能を持ち合わせているのです。タイミング・ピッチ補正+ダブリングを統合した最上位版というわけですね。

Revoice Proにトラックを並べると以下のようになり、メインボーカルとハモリを並べて表示させることもできるので、メインを参考にしつつハモリのピッチを整えていくことができます。103,400円のMelodyne 5 studioのように同じトラックに複数のパートを表示できないものの、通常価格23,175円で上下には並べることができるので、1つ1つのパートの画面を切り替えるよりも効率的にハモリやコーラスを配置することができますよ。

上下にメインパートとハモリパートを並べることによって、効率的にピッチ修正を行うことができる

Revoice Proについてはあらゆることができるので、ダブリング生成についてだけフォーカスして簡単に紹介しましょう。生成の方法は簡単で、トラックのタイムラインの下側を右クリックしDoublerという項目をクリック。

Doublerをクリック

するとダイアログが表示されるので、Create New Processをクリックするだけ。

Create New Processをクリック

すると、ダブルのトラックが生成されるのです。またダブラー効果を出す設定として、いろいろなプリセットが用意されており、モノラルのボーカルから、同様にモノラルを作ることもできるし、さらに2人が加わるような感じでステレオで作成するといったことも可能。その際、タイミングをそれなりにズラしてより複数の人で歌っているように演出したり、ディレイを付けたり、マイルドな感じに仕上げたりと、いろいろ選べるので、その違いを試してみるのも楽しいですよ。

ダブリングも簡単に質の高いトラックを生成することができる

LANDR新生活応援セールについて

さて、最後に今回のLANDR新生活応援セールについて紹介しておきましょう。今回対象となっている製品と、価格は以下のようになっています。

タイトル 詳細 通常価格 セール価格
Revoice Pro 5 新しいライセンス 23,175円 13,905円
Revoice Pro 5 Upgrade Revoice Pro 3〜4からのアップグレード 11,588円 6,953円
Revoice Pro 5 Crossgrade VocAlignまたはRePitchからのクロスグレード 15,527円 9,316円
RePitch Standard 新しいライセンス 11,550円 6,930円
RePitch Standard Upgrade RePitch Elementsからのアップグレード 5,750円 3,450円
RePitch Standard Crossgrade VocAlignまたはRevoice Proからのクロスグレード 7,750円 4,650円
RePitch Elements 新しいライセンス 5,350円 3,210円
RePitch Elements Crossgrade VocAlignまたはRevoice Proからのクロスグレード 3,550円 2,130円
RePitch Standard + VocAlign Pro Bundle 新しいライセンス 19,300円 11,580円
VocAlign 6 Pro 新しいライセンス 15,425円 9,255円
VocAlign 6 Pro Upgrade VocAlign Ultra、VocAlign Project 5、VocAlign Project 3からのアップグレード 7,713円 4,628円
VocAlign 6 Pro Crossgrade RePitchまたはRevoice Proからのクロスグレード 10,335円 6,201円
VocAlign 6 Standard 新しいライセンス 11,550円 6,930円
VocAlign 6 Standard Upgrade VocAlign Project 5、VocAlign Project 3からのアップグレード 5,750円 3,450円
VocAlign 6 Standard Crossgrade RePitchまたはRevoice Proからのクロスグレード 7,750円 4,650円
Ultimate Plugin Bundle 新しいライセンス 46,900円 23,450円
Super Plugin Bundle 新しいライセンス 26,700円 13,350円
LANDR Mastering Plugin PRO 新しいライセンス 19,950円 13,367円
LANDR Mastering Plugin SE 新しいライセンス 13,333円 8,000円
LANDR Studio Standard 1年間サブスクリプション 9,600円 6,624円
LANDR Studio Pro 1年間サブスクリプション 20,160円 12,902円

そもそもLANDRって何?という方は、以前のセール時に「VocAlign 6 Proを含む合計13万円相当のプラグインバンドルが激安に。AIマスタリングのLANDRがブラックフライデーセールが実施中!」という記事を書いているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。今回は永続版のプラグインを中心に紹介してきましたが、オンラインマスタリングなど、さまざまなサービスを使える、LANDR Studio Proというプランもセール対象となっていますね。

なおSynchro ArtsのVocAlign 6 Pro、RePitch Standard、Revoice Pro 5を含んだUltimate Plugin Bundle、その下位にあたるSuper Plugin Bundleの内容は以下の通り。

Ultimate Plugin Bundle収録プラグイン
LANDR Mastering Plugin PRO
LANDR Composer
LANDR Synth X
LANDR Guitar
LANDR FX Suite
Chromatic
RePitch Standard
VocAlign 6 Pro
Revoice Pro 5
Super Plugin Bundle収録プラグイン
LANDR Mastering Plugin SE
LANDR Composer
LANDR Synth X
LANDR Guitar
LANDR FX Suite
Chromatic
RePitch Standard
VocAlign 6 Standard

違いとしては、LANDR Mastering Plugin PROなのかLANDR Mastering Plugin SEなのかという点と、Revoice Pro 5が含まれているかどうかに差がありますね。

以上、LANDR新生活応援セールについて紹介しました。今回はSynchro Artsのプラグインを中心に紹介しましたが、LANDR Mastering Plugin PROといったLANDRのプラグインも結構魅力的。オンラインマスタリングはグラミー受賞者や500万人以上のミュージシャンに使用され、レディー・ガガ、グウェン・ステファニー、スヌープ・ドッグ、シールなどに使われているのですが、LANDR Mastering Plugin PROは、そのAIマスタリングエンジンをプラグイン化したものとなっています。そんなプラグインも収録されているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

【関連サイト】
LANDRサイト
LANDR プラグインセールページ
LANDR Studio製品情報

【価格チェック】
◎LANDR ⇒ Ultimate Plugin Bundle
◎LANDR ⇒ Super Plugin Bundle

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