ディリゲントショールームが銀座に誕生。1月17日には、参加無料のMIXセミナーも開催決定！

東京・銀座の老舗楽器店として知られる銀座十字屋。その銀座十字屋のDTM・デジタル機器の輸入販売部門としてディリゲントがあります。そして2024年、銀座通りにある銀座十字屋ビルが新たなビルに建て替わるとともに、その最上階の14階にディリゲントショールームが開設されました。このディリゲントショールームで昨年末は、イタリア製デジタルピアノStudiologicとDexibell試奏展示会が行われていましたが、2025年1月17日には、MIX師協会代表理事の小泉こいた。貴裕さんが講師を務める参加無料のAntares Vocal EQ & Auto-Tune を使った歌ってみたMIXセミナーが開催されます。ディリゲントショールームは、今後も魅力的なイベントが開催される多目的なスペースとなっていくので、ぜひチェックしていきたいところ。アクセスも抜群で、銀座駅・有楽町駅からは約7分、新橋駅からは約10分でたどり着ける場所となっています。また、ディリゲントショールームの隣には、世界最大といわれるハープのショールームも併設。このディリゲントショールームが、今後どんな場所になっていくのか、株式会社銀座十字屋の代表取締役社長 倉田恭伸さんにインタビューしてみたので、併せて紹介していきましょう。

銀座に新しく誕生したディリゲントショールーム

銀座に誕生したディリゲントショールーム

昨年2024年に、東京の銀座にディリゲントショールームが新しく誕生しました。ディリゲントは、老舗である銀座十字屋のDTM・デジタル機器の輸入販売部門であり 、ソフトウェアであればお馴染みのFabFilterやSpectrasonics、DAWのBitwig Studio、ハードウェアであればStudiologicやDexibellを取り扱っています。

そんなディリゲントが新しくショールームを作り、2024年12月18日〜2024年12月20日まではイタリア製デジタルピアノ Studiologic / Dexibell 試奏展示会が行われていました。1月17日には、後ほど詳細を紹介しますが、MIX師協会代表理事の小泉こいたさんが講師を務める参加無料のAntares Vocal EQ & Auto-Tune を使った歌ってみたMIXセミナーが予定されています。今後もさまざまなイベントが行われるので、ディリゲント公式のXアカウント(@dirigentjp)をフォローして、ぜひ最新情報をチェックしてみてくださいね。

2024年12月18日〜2024年12月20日まではイタリア製デジタルピアノStudiologicとDexibell試奏展示会が行われていた

場所は前述の通り銀座駅からは徒歩約7分、新橋駅から徒歩約10分と、アクセスしやすい場所にあります。大通り側ではなく、銀座ガス灯通り側のエレベーターの14階となっています。

ホームピアノシリーズも多数展示されていた

また、隣にはハープのショールームも併設されていました。

ディリゲントショールームの隣には世界最大のハープショールームがある

StudiologicとDexibellの新製品を紹介

さて、そんなStudiologic/Dexibell試奏展示会中のディリゲントショールームに先日行ってきたので、StudiologicとDexibellの新製品についても簡単に紹介しておきましょう。

まずは、DexibellのステージピアノSシリーズの新モデルVIVO S10、VIVO S10L、VIVO S8。これは、従来のDexibell独自のT2L（True-to-Life）テクノロジーを更に進化させた「Advanced T2L」を採用したモデルで、モーターライズド・ドローバーを装備した100以上のモデリング・オルガンサウンド（VIVO S8はヴァーチャル・ドローバー）、新しいクアッドコアCortexプロセッサーと3.2 GBに拡張されたRAM、Bluetooth機能などを搭載した、Dexibellの次世代デジタルステージピアノとなっています。市場想定税込価格は、VIVO S10が715,000円、VIVO S10Lが605,000円、VIVO S8が550,000円と、なかなか高級なシリーズです。

DexibellのステージピアノSシリーズの新モデルVIVO S10、VIVO S10L、VIVO S8

次にDexibellのホームピアノシリーズ最新作VIVO H10V。ホームピアノシリーズのフラグシップモデルVIVO H10の機能を引き継ぎ、高級感のあるアップライトピアノ型に仕上げたモデル。計11個のスピーカーを搭載することにより、自然な音の広がりを実現した、デジタルの便利な部分を搭載しつつも、アナログのような心地よいサウンドを持ち合わせた製品となっています。

ホームピアノシリーズ最新作VIVO H10V

ちなみに、Dexibellはヨーロッパの元Rolandの社員たちが集まって2013年に設立したイタリアのメーカー。アコースティック楽器とデジタル楽器の境目をなくす楽器作りを目指しており、ダイナミクスの幅の広さはグランドピアノに引けを取らず、本物のグランドピアノを弾いたときに起こる、ダンパーノイズやキーオンノイズ、キーオフノイズ、ピアノ弦の共鳴……なども、リアルに再現する”T2L（True to Life）”という独自の技術力を持ち合わせたメーカーとなっています。

続いて、StudiologicのNuma Compact SE、Numa Compact X SEです。これは、Numa Compact 2のコンパクトさと軽量ボディはそのままに、上位モデルNuma X Piano譲りのパワフルな4つのサウンドエンジンを新たに搭載したモデル。ハンマーノイズやダンパーノイズなども調整可能になったアコースティックピアノ音源を搭載したり、同時発音数や内蔵音色数なども大幅にアップ。リアルで高品位なサウンドを実現していて、Numa Compact X SEには9つのドローバーを装備。
オルガンサウンドやシンセサウンドのパラメーターをリアルタイムコントロールすることが可能となっています。市場想定税込価格はNuma Compact SEが99,000円、Numa Compact X SEが139,700円。

StudiologicのNuma Compact SE、Numa Compact X SE

設立150年となる銀座十字屋と最新機材を扱うディリゲント

－－銀座十字屋はずいぶん長い歴史のある会社ですよね？

倉田：はい、昨年（2024年）でちょうど150周年を迎えたところです。明治時代に銀座で誕生した当社は、文明開化から震災や戦争、経済成長期などを経て、さまざまな歴史を乗り越えてきました。先日150年の歴史を振り返りつつ、銀座十字屋にまつわるトリビア（豆知識）をまとめた「GINZA JUJIYA AtoZ – 150th Anniversary Booklet」という小冊子を発行したところでもあります。いろいろな事業を展開する中のひとつとして、DTMやデジタル機器の輸入販売を行うディリゲントを運営している形です。

株式会社銀座十字屋 代表取締役社長 倉田恭伸さん

－－こちらのディリゲントショールームはいつ頃完成したのでしょうか？
倉田：このビル自体は150周年に合わせ、2023年の10月に建て直され、内装などが終わり我々がオープンしたのが、2024年の4月ですね。現在は、このビルの7階に音楽教室があり、今いる14階にディリゲントショールームとハープショールームがあります。ちなみに、ここのフロア自体のオープンは2024年の5月15日でした。

－－隣にあるハープショールームも、圧巻ですね。高価そうで、そばにいるだけで緊張してしまいます。
倉田：このショールームはアジア1番の広さがあり、世界1を目指した規模で作りました。おそらく、これだけのメーカーのものが、一堂に揃っているショールームは、世界中探しても、そうないと思います。我々は、アメリカとイタリアと日本のメーカーを取り扱っており、各ラインナップを確実に揃えているので、世界一といっても過言ではないですね。確かにハープは高価な機材で、モノによっては数千万円となりますが、さまざまなお客様にご愛用いただいています。
－－やはりハープショールームは世界一だったんですね。一方で、こちらのディリゲントショールームについても教えてください。
倉田：こちらの部屋では、ディリゲントが取り扱っているブランドを一般の方からプロの方まで、試せる場所として設けました。我々のブランドは、比較的新興ブランドが多いので、なかなか楽器店さんなどで、触れることのできる機会が少ないんですよね。触れる機会がないというのは、お客様に対して、誠実ではないというところから、このスペースを作ることとなりました。今の期間は、StudiologicとDexibellを展示していますが、先日はカメラのセミナーを行ったり、時期によって展示内容などは変更しています。銀座駅から徒歩7分という場所ですから、アクセスもよく、またここからほかの場所にも行きやすいので、先日のセミナーでも多くの方にご参加いただきました。今後も、ハードウェアとソフトウェアを試せる場所としても、定期的にセミナーを行う場所としても展開していきたいなと思っています。またネット配信などにも活用していければと考えているところです。

－－DTMステーションPlus!の番組をここから配信する、というのも面白そうですね。

倉田：はい、ぜひここでデモなども行いつつ、番組を展開できれば、ほかではできないネット配信番組ができるのでは、と期待しているところです。

－－ありがとうございました。

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