1979年設立のフランス老舗メーカーFocal Professionalから、最新ヘッドホンLensys Professional(レンジズ・プロフェッショナル)が発売されているのは、ご存知でしょうか?121,000円(税込)という価格からも想像できるとおり、プロ向けのスタジオモニターヘッドホンなわけですが、10月28日の発売以降、注目を集めているモデルでもあるのです。密閉型のLensys Professionalは、Focal Professional独自の技術である「M」型ドーム、40mmアルミニウム/マグネシウムドライバーを採用しており、深みのある低音、正確な高音域、透明感のある中音域が魅力の製品となっています。
遮音性、装着感に優れているので、スタジオのように静かな空間でなくても、正確なモニタリングを行うことができるし、長時間の作業でもかなり快適に使用することができます。重量は306gと、極端に軽いわけではないですが、24mm幅の形状記憶フォームを使用したイヤーパッド、通気性が高く柔軟なヘッドバンドのおかげなのか、頭にフィットするため、全然重さを感じないんですよね。音質にも優れているし、快適性も高く、そしてキャリーケースも付属しているので、室内のみならず、外にも持ち出し、いつでもどこでも使えるLensys Professionalを試してみたので、紹介していきましょう。
プロ御用達、1978年設立のフランス老舗メーカーFocal Professional
プロ御用達の機材を多数リリースしている、1979年にジャック・マユール氏によって設立されたフランスのメーカーFocal Professional。ヘッドホンよりも、DTMer的には、スタジオモニタースピーカーの印象が強いFocal Professionalですが、フラグシップモデルのモニターヘッドホンClear MG Proは、プロエンジニアが使用しているのを見かけますよね。モニタースピーカーとしては、リバースドーム・ツイーターポリグラスなど20以上の特許技術、高度な加工技術を有しており、メイド・イン・フランスにこだわりを持って開発を行っています。
現在、Focal Professionalのモニターヘッドホンのラインナップとしては、先ほども出てきましたが、フラグシップモデルのClear MG Pro、そしてその次にLensys Professional。最後にListen Proという3ラインナップとなっています。Clear MG Proは、258,500円(税込)、Listen Proは51,700円(税込)なので、Lensys Professionalは価格的にもちょうど真ん中。
スタジオから外出先まで、あらゆる場面で活躍するLensys Professional
そんなLensys Professionalは、密閉型のオーバーイヤーヘッドホンで、スタジオや外出先で作業するオーディオクリエイターやサウンドエンジニアに向けて開発された製品となっています。Focal Professionalの特許である「M」型アルミニウム/マグネシウムドライバーを中心に、自然なバランスを実現しており、細かなサウンドまで聴き逃さない、解像度も魅力となっています。
スペックとしては、インピーダンスは26Ω、周波数特性は5Hz〜22kHz、感度は100dB SPL/1mW@1kHz、THDは0.3%@1kHz/100dB SPL、環境ノイズ低減レベルは23dB(A)、そして重量はキャリーケースを除いて306g。付属品として、1.2mストレートケーブル、3mカールコード、ステレオミニプラグー標準プラグ変換アダプタ、キャリングケースとなっています。
付属のケーブルのジャックは3.5mmで、標準プラグ変換アダプタで変換して、標準ジャックに接続する形ですね。また、1.2mストレートケーブルと3mカールコードの2つのケーブルが付属しているのは嬉しいところですよね。キャリングケースが付属しているのも、自宅だけでなく、持ち出して仕事で使う人にとっては好印象なポイントだと思います。
デザインとしては、フラグシップモデルClear MG Proを踏襲したような見た目をしており、高級感のある仕上がりとなっています。Clear MG Proの重さは450gなので、それと比べると306gのLensys Professionalは軽く見えますが、モニターヘッドホン全体としては、特別軽い分類に入るわけではありません。ですが、全体の重量バランスがいいのか、実際に装着してみても、手で持ってみても、軽く感じるんですよ。感覚的な部分にはなってしまいますが、ぜひお店で試す機会があれば、確かめてみてほしいですね。
冒頭でも書いていますが、イヤーパッドは耐久性に優れた24mm幅の形状記憶フォームを使用、ヘッドバンドは長時間使用でも疲れづらい快適な装着感を提供する柔軟な仕様となっています。そのフィット感が、軽く感じるという感覚に寄与していると思うのですが、しっかりフィットするので遮音性も高いんですよね。つけ心地がいいのはもちろん、疲れにくく、遮音性が高い、まさに業務で使うのに最適なモデルなのです。
圧倒的な完成度を誇るLensys Professionalの音質の秘密
遮音性が高いので、再生される音は明確に聴こえますし、40mmアルミニウム/マグネシウムドライバーのアルミニウムはドームの剛性を高めて歪みを大幅に低減しつつ、マグネシウムで優れたダンピング性能を実現しているので、必要とされる正確性を確保したサウンドを再生することが可能。ちなみに、ドームの「M」型形状は、リニアな周波数特性と音の拡散性を向上させており、ドライブユニットはイヤーカップ内での角度により、ステレオイメージを向上させる一方、音響的な重みはバスレフ型ラウドスピーカーのような性能を発揮するよう最適化され、低域の伸びを実現しているのです。
音質、つけ心地、耐久性…など、すべてにおいて高いレベルを誇っており、まさにFocal Professionalの長年の技術が集結したモニターヘッドホンとなっています。さらには、立体音響環境でのバイノーラルオーディオ用途においても最適で、鑑賞のみならず、最近ではDAWの標準機能でヘッドホンで空間オーディオ作品を作れるようになってきていますから、それ用として導入する価値もあると思いますよ。
SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜 Special Supporter マイナビ VR体験コーナーでListen Professionalが使用されている
現在東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催中の「SPITZ,NOW!~ロック大陸の物語展〜 Special Supporter マイナビ」のVR体験コーナーで、Focal Listen Professionalが使用されています。
VR体験コーナーには、数十台のpico neo 3 proとListen Professionalが用意されており、映像も相まって、没入感のある体験が可能。VR映像は『SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 “HIMITSU STUDIO”』からのもので、第1期は「跳べ」、第2期は「オバケのロックバンド」、第3期は「めぐりめぐって」と、さまざまな楽曲を楽しめるようになっています。なお、VR映像のサウンドは、数多くのスピッツ作品を手掛ける高山徹さんがMIXを担当。実は、Listen Professionalが採用されたのは、普段高山徹さんがListen Professionalを愛用しているからだとか。
ちなみにListen Professionalは、Focal Professionalのモニターヘッドホンの中では手頃な価格で展開されている製品で、Focalの専門的技術を凝縮したオーバーイヤーで使いやすいヘッドホンとなっています。周波数特性は5Hz〜22kHzで、低音域から高音域までフラットかつナチュラルなサウンドが特徴。音楽制作で必要なニュートラルな音を再生できる、精度の高い製品となっています。
12月14日(土)、15日(日)、ポタフェス2024冬 秋葉原で試聴会を実施
12月14日、15日の2日間、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で行われるイベント、「ポタフェス2024冬 秋葉原」にメディア・インテグレーションが出展するとともに、ここでFocal Professional製品、Apogee製品の試聴会が実施されます。ここで試聴できるのはLensys Professional。実際にLensys Professionalの音を自分の耳でチェックすることができるので、お時間ある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
【会場】ベルサール秋葉原
【所在地】〒101-0021 東京都千代田区外神田 3-12-8 住友不動産秋葉原ビル
【入場料】無料(事前登録不要)
【ブース】2F-03 Media Integration,incブース内
【公式サイト】https://potafes.com/
【関連サイト】
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Clear MG Pro製品情報
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