プロ御用達のマイクスタンド。唯一無二のラインナップを展開するTRIAD-ORBIT

TRIAD-ORBIT(トライアッドオービット)というスタンドブランドをご存知でしょうか?アメリカ発のTRIAD-ORBITが展開している製品は、堅牢さと自由度を両立しており、アクセサリのラインナップも多く、どんなシチュエーションでも対応可能。マイクスタンドがお辞儀する、ネジがすぐにダメになる…ということがなく、その信頼性の高さから、レコーディングスタジオやライブでプロが愛用しているのです。

そんなTRIAD-ORBITは、従来のマイクスタンドから一新することを目標に、2006年から7年間にわたる研究開発とテストを実施。2013年10月にニューヨークで開催されたAudio Engineering Society展示会で、初めてTRIAD-ORBITスタンドシステムを発表しました。その後5年間で、NAMM2014「BestInShow」やNAMM2016「Technical Excellence&Creativity(TEC)」InfoCOMM2017「BestInShow」など数々の賞を受賞しています。拡張性が高く、ラインナップが多いので整理しつつ、DTM的おすすめの製品を紹介していきましょう。

自由自在にマイクスタンドをカスタマイズするTRIAD-ORBIT

7年間の研究開発を経て発足したTRIAD-ORBIT

TRIAD-ORBITは、ワシントン州キングストンのMusic Express LLC(MX)のブランド部門であるACCESS Products Group(APG)の1ブランド。もともとMXは、音楽製品やプロオーディオ業界の世界有数のブランドの多くにOEM/ODMを供給してきた企業。ワイヤー、ケーブル、バッグ、ケース、スタンド、ハードウェアなど、音楽製品アクセサリの製造を20 年間続けたAPGは、これまでの設計、製造、ビジネス経験をすべて結集した最高級の最先端のブランド製品ラインを発足させようとしました。これが2006年のこと。

そして彼らは目標を今までのマイクスタンドを一新することに定めました。よくある同じようなマイクスタンドではなく、誰も作ってこなかったインテリジェントで独創的なデザイン、継続的なイノベーション、プロ仕様の品質…など、確固たるブランドを作り上げることにしたのです。そうして7年間の研究開発を経て、2013年にTRIAD-ORBITは誕生しました。

スタンドをカスタマイズする豊富なアクセサリ

一生使い続けられるほどの堅牢性

そんなTRIAD-ORBIT製品の特徴は、堅牢性、使い勝手のよさ、拡張性の3つ。冒頭でも書きましたが、ボーカルレコーディングをしていて、マイクスタンドがお辞儀してしまったという経験はありませんか?マイクの重さに耐えきれなかったのか、ネジが強度を失ってしまっていたのか、個人で録音しているのであればパパっと直せばいいかもしれません。しかし、他人のレコーディングを担当している場合はそういう訳にもいきません。プロのスタジオワークであれば、これは致命的です。自分でレコーディングしていたとしても、いいテイクが録れている途中でマイクの位置が変わってしまったら録り直さなくてはいけないし、わざわざマイクがお辞儀してこないか気にするのも、パフォーマンスに影響してきます。

そうならないためにも、ちゃんとしたマイクスタンドを使いたいところです。マイクスタンドは、ライブでもスタジオでも毎日使われるもの。TRIAD-ORBITのマイクスタンドは、そんな環境下でも、ずっと使用できる堅牢さを持ち合わせているので、DTM用途であれば、一生使い続けられるといっても過言ではありません。安物を壊れたら買い替えるよりも、丈夫なマイクスタンドを1本持っておくというのはいいかもしれませんね。

堅牢な作りのTRIAD-ORBIT製品

これまでにない機構を搭載した使い勝手のよさ

TRIAD-ORBIT製品はただ堅牢性が高いというだけではありません。4段階ラチェット三脚機構、360 度自由にセッティング可能なボールスイベル機構、素早く確実にスタンドとブームを固定するIO Quick-change Couperなど、新たなマイクスタンドの可能性を見出しています。特にIO Quick-change Couper機構はかなり画期的。IO-RAという製品を取り付ければ、マイクスタンドから一瞬でマイクを着脱することが可能になるのです。以下が紹介の動画なのでぜひご覧ください。

動画にあるようにこの製品は、マイクスタンドに付けっぱなしにしておくパーツと、マイクホルダーに付けっぱなしにしておくパーツに分かれています。それぞれを取り付けたら準備OK。

マイクスタンドとマイクホルダーにパーツを取り付ける

マイクホルダー側に付けたパーツの六角シャフトをマイクスタンドに取り付けた受け口に差し込むことで、マイクスタンドにマイクを取り付けることが可能。完全に自動で固定されるので、マイクがくるくる回ったりすることもなく安定して使うことができます。

六角シャフトをマイクスタンドに取り付けた受け口に差し込むだけ

外すときはマイクスタンドに付けたパーツのリリーススリーブを下にさげながら、引き抜けば簡単に取り外せます。

ワンタッチでマイクを取り外しできる

マイクは湿度に弱かったり、落としたり、マイクスタンドを倒したりして衝撃を与えてはいけません。そのため、使い終わったら、マイクスタンドから外して、しまわなくてはいけないのです。とはいえ、自宅でマイクを使っていて、面倒くさいから、マイクをスタンドに付けっぱなしという方も多いと思います。このIO-RAは、どんなマイクスタンドにも取り付けられるアクセサリなので、今持っているマイクスタンドに取り付ければ、その面倒くささも解消されます。いいマイクを使っているのであればなおさら、ちゃんとマイクの状態は管理したいところです。さらにいうと、通常の取付工程よりも、安全なので、マイクを落としてしまうといった事故も防げますよ。

マイクホルダーに付けっぱなしにして、このまま保管することも可能

かゆいところに手が届く、膨大な数のアクセサリ

アクセサリの豊富さもTRIAD-ORBIT製品の魅力です。たとえば、自由にセッティング可能なボールスイベル機構を搭載したM2。これも先ほどのIO Quick-change Couper機構を搭載しているので、簡単に取外しが可能。また360°× 190°に角度調整ができるので、セッティング後の微調整が楽に行うことができます。

360度自由にセッティング可能なボールスイベル機構を搭載したM2

また、シャフトの長いM3もラインナップ。M2-R、M3-Rと後ろにRが付いたモデルは、IO Quick-change Couper機構ではなく、取り付け部が5/8インチネジになっており、普通のマイクスタンドにも装着することが可能です。

普通のマイクスタンドに取り付けることのできるタイプの製品も展開されている

またトップの画像にもありますが、IO Quick-change Couper機構を搭載したクランプとタブレットホルダーがセットになったiORBITという製品も存在しています。これを使えば、ボーカルレコーディングの際の歌詞を、ほかに譜面台やマイクスタンドを立てることなく表示することも可能になります。IO Quick-change Couper機構装備なので、タブレットは簡単に取り外しでき、座って操作した後に、再度レコーディングするとなれば、取り付ければすぐにレコーディングを再開することができます。タブレットから操作できるDAWもあるので、これを使えば作業効率をアップさせることができますね。

タブレットも簡単に取り外しすることが可能

ほかにも、たくさんのアクセサリがありますが、ここでは紹介しきれないので、ぜひ製品ページを見てみてください。きっと、ほしかった製品を見つけることができると思いますよ。

スタンド、ブーム、アタッチメントを組み替えて使える

ここまでTRIAD-ORBITの堅牢性、使い勝手のよさ、拡張性を紹介してきました。TRIAD-ORBITの製品は、基本的にスタンド、ブーム、アタッチメントに分かれています。スタンダードマイクロホンスタンドのT2、ロングブームのO1-L、ショートマイクアダプターのM2を買えば、通常のマイクスタンドと同様になります。もちろん、これらがセットになった製品も存在します。ただマイクスタンドセットの価格が55,000円(税込)と、なかなか高額。もちろん、価格に見合っただけの性能をしていることは、ここまでで紹介してきました。

だけれども、導入するにはハードルが高いですよね。そこで、まずは最初に紹介したIO-RAから使い始めるのはどうでしょうか?これなら2,750円(税込)と、だいぶハードルは下がると思います。IO-RAだけでも、マイクの取り付けがかなり楽になりますよ。これを使うだけでも、TRIAD-ORBIT製品のモノのよさは十分に分かると思います。IO-RAを買って納得したら、次に必要なアクセサリを買ったり、少し奮発してマイクスタンドセットを導入してみてはいかがでしょうか?

しかも、TRIAD-ORBITのいいところは、どんどん拡張していけるので、アクセサリが無駄にならないところ。アイディア次第で、いろいろなセッティングを作り上げることができるのです。たとえば前述したようにマイクスタンドにマイクとiPadを取り付ける以外にも、弾き語りのレコーディングで、ボーカルマイク、ギターマイク、iPadを1つのスタンドに装着することだって可能です。

TRIAD-ORBIT製品は、自由自在にカスタマイズできる

ほかにもいくつかの使用例をこちらから、見ることができます。

以上、TRIAD-ORBITを紹介してみました。ぜひ、ちゃんとしたマイクスタンドや画期的なアクセサリを使って、瞬時にセットアップして、ストレスフリーで、しっかりと集中できるレコーディング環境を整えてみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
TRIAD-ORBIT製品ページ
TRIAD-ORBIT販売ページ