プロ御用達のオーケストラ音源が統合され、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAとして新たに誕生

プロ御用達のオーケストラ音源であるSPITFIRE SYMPHONIC STRINGS、SPITFIRE SYMPHONIC BRASS、SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS、SPITFIRE PERCUSSIONが統合されてSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAとして新たに登場しました。4つの音源が統合され、税込価格は95,227円(為替レートにより日々変わります)で発売されており、4つの音源をすでに持っているという方には、無償でSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAがSpitfire Audioアカウントに付与されます。

ただ単にまとまる形になっただけでなく、KONTAKT用のプログラムは新たに書き直され、見た目も機能も大きくリニューアルしています。サンプルは、ロンドンが世界に誇るレコーディングスタジオAIR Studiosでレコーディングされたものを引き継いでおり、実際に使用しているユーザーからの評価も高いとのこと。実際にSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAがどういった製品なのか、その概要を紹介していきましょう。

大規模編成オーケストラ音源の決定版SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRA

4つの音源が統合されたSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRA

今回新しく登場したSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAは、SPITFIRE SYMPHONIC STRINGS、SPITFIRE SYMPHONIC BRASS、SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS、SPITFIRE PERCUSSIONを刷新した製品。価格は、為替レートにより日々変わりますが、現時点で税込価格は95,227円。それぞれ4つの製品は、別々でも販売されていたので、以前販売されていた当時の価格を表にしてみました。

製品によっては、プロバージョン通常バージョンがあるため、正確な価格の比較は難しいですが、少なくともこれまでよりもかなりお得にこの4製品が使えるのが分かると思います。ちなみにプロバージョンと通常バージョンの違いは、アーティキュレーションの数や音源数、調整できるマイクの本数などあります。そんな中、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAのSPITFIRE SYMPHONIC STRINGS、SPITFIRE SYMPHONIC BRASS、SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS、SPITFIRE PERCUSSIONは、プロバージョンと通常バージョンのいいとこ取りをしたような性能となっています。たとえば、プロバージョンに収録されていたマイクも使えるようになっているなど、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRA仕様となっているのです。

4つの製品が1つになり、より強力になって登場した

さて、そんなSPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAは、これまでKONTAKT5用だったものが今回はKONTAKT7ベースのものになっているので、無償版であるKONTAKT7 PlayerまたはKONTAKT7（7.5.2以上）が必要です。冒頭にも書いたようにプログラムは新たに書き直され、見た目が変わりより使いやすくなっています。さらにパフォーマンスレガートというパッチも新たに追加されており、これにより演奏フレーズの速さ、ベロシティの強さに応じてレガート、第1音と第2音のつなぎ部分のサンプルを自動的に切り替えてくれるので、べた打ちでもそれなりのサウンドで鳴らすことが可能となりました。

新機能やUIの刷新が行われている

では、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAに収録されている、それぞれの楽器についても簡単にみていきましょう。内容は以下の通りです。

表を見ていただけると分かる通り、PITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAのSPITFIRE SYMPHONIC STRINGS、SPITFIRE SYMPHONIC BRASS、SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS、SPITFIRE PERCUSSION以外にも、Grand Piano/Harpや即興的なスコアリングのためのブレンドされたオーケストラセクションのCurated Ensemblesも収録されているのです。

SPITFIRE SYMPHONIC STRINGS

SPITFIRE SYMPHONIC STRINGS

ストリングスは第1ヴァイオリン16人、第2ヴァイオリン14人、ヴィオラ12人、チェロ10人、コントラバス8人という、世界最高峰の弦楽器奏者60人が参加し、まさにオーケストラそのものを収録したような、圧倒的なスケールを誇る音源。Andrew Blaney氏による緻密なプログラミングにより、レガート・パッチ9種類を含む175種類以上のアーティキュレーションを収録。滑らかなレガートから力強いスタッカートまで、あらゆる表現が可能となっています。また4つのマイクポジションにより、音の広がりや定位を自由自在にコントロールでき、楽曲にぴったりな音作りを実現できます。

SPITFIRE SYMPHONIC BRASS

SPITFIRE SYMPHONIC BRASS

SPITFIRE SYMPHONIC BRASSは、世界一流の金管奏者たちの演奏を収録した音源です。ソロから室内楽、交響楽、映画音楽など、さまざまな楽器編成をカバーしています。古典的な楽器から珍しい楽器まで、幅広い金管楽器を網羅。さらに、複数のダイナミック・レイヤーやラウンドロビンが用意されており、レガートなどの基本的なアーティキュレーションからユニークなものまで、多彩なアーティキュレーションを収録しています。Ostinatumモードも搭載しており、さらに深みのある表現が可能。また、Close／Tree／Ambients／Outriggersの4種類のマイク・ポジションを選択でき、自分だけのサウンドを作り出すことができます。

SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS

SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS

SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDSには、世界トップクラスの木管奏者による演奏が収録されています。ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットなど、伝統的な木管楽器はもちろんのこと、アルト・フルート、バス・クラリネット、コントラバス・クラリネット、コントラファゴットなど、現代的な木管楽器も多数収録されています。ソロ、セクション演奏など、あらゆる場面で木管楽器の美しい音色と豊かな表現力をカバー。レガート、スタッカート、フラッタータンギングなど、木管楽器演奏に必要なアーティキュレーションを網羅し、映画音楽、ゲーム音楽、ポップスなど、あらゆるジャンルの楽曲に対応します。

SPITFIRE PERCUSSION/PIANO/HARP

SPITFIRE PERCUSSION/PIANO/HARP

SPITFIRE PERCUSSIONは、国際的に有名なパーカッショニストJoby Burgessが演奏するオーケストラ・パーカッションが収録されています。またロンドンを代表するハープ奏者、Skaila Kangaによる演奏を収録したハープ・ライブラリには、あらゆる調のグリッサンドを含む、包括的なアーティキュレーションとペダリングも収録されています。さらにフルオーケストラアレンジにぴったりと合うよう特別に設計されたリアルなピアノも収録。Close、Tree、Ambientsの3種類のマイクポジションで幅広い音作りを行うことが可能です。

以上、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAの概要について紹介しました。プロ御用達の音源が1つにまとまり、お得価格でゲットできるようになったので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか？

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