Native Instrumentsの日本公式サイトの再始動を記念した、NIの初心者向けキャンペーン「KOMPLETE TOOLKITキャンペーン」が10月30日まで実施中です。これは、NIのコントローラーとオーディオインターフェース、入門機を2つ組み合わせて同時購入すると、単品総額20万円以上の豪華特典が手に入るというもの。特典は、DAWのAbleton Live Liteをはじめ、Komplete 14 Select 、MASSIVEや最新のGuitar Rig 7 LEなどなど。さらにNectar Elements、RX Elements、Ozone Elements、Neutron ElementsがバンドルされたiZotope Elements Suiteも付属しているので、DTM機器を充実させたいと思っている人はもちろん、これから音楽制作を始めてみたいという方にとっても絶好のタイミングとなっています。
また、このタイミングでNIのオーディオインターフェースKomplete Audioシリーズが値下げされているのも注目のポイント。この値下げにより最安パターンのKomplete Audio 1 + Komplete Kontrol M32の組み合わせが、29,500円(税込)で購入可能。ここに数多くのソフトが付属してくるわけですから、約3万円で、総額20万円以上のDAWや音源、エフェクトが揃ってしまうことになります。これは、インフレが叫ばれる昨今において、かなり嬉しいセールですよね。ちなみに、このキャンペーンでもらえるKomplete 14 Selectをもし単体で購入すると28,600円(税込)。つまり別の見方をするとKomplete 14 Selectを買うと、ハードウェアがほとんどタダのよう価格でもらえてしまう、とも言えるわけです。そんな驚きのキャンペーンとなっているので、その概要を紹介していきましょう。
作曲からマスタリングまで、機材と音源・エフェクトが揃うKOMPLETE TOOLKITキャンペーンがスタート
- NIの初心者向けキャンペーン「KOMPLETE TOOLKITキャンペーン」が10月30日まで実施中
- 約3万円から組み合わせ可能で、音楽制作に必要なものが揃う
- Komplete Audioシリーズの選び方。ポイントは入出力の数
- Komplete Audio 1とKomplete Audio 2、どっちがいい?
- コントローラーの選び方。パッドコントローラーが必要ならMaschine Mikro MK3
- Komplete Kontrol Mシリーズ、Komplete Kontrol Aシリーズ、どっちを選ぶ?
- 単品総額20万円以上の豪華特典一覧
- 28,600円のKomplete 14 Selectは、絶対に持っておきたい製品
- 初心者でもミックス・マスタリングが簡単に行えるツールもゲットできる
- 一部プレゼントは申し込みが必要なので、しっかりとチェックしよう
NIの初心者向けキャンペーン「KOMPLETE TOOLKITキャンペーン」が10月30日まで実施中
Native Instruments、その頭文字を取ってNIと略されたりするこのメーカーは、音楽制作ソフトウェアやハードウェアを開発する、ベルリンに本拠を置く音楽技術企業。プロ御用達で、最初の音源として導入されることの多いKOMPLETEシリーズをはじめ、MASCHINE、TRAKTOR、KONTAKT、REAKTORなど、音楽制作で欠かせない音源や機材を提供しています。MAN WITH A MISSIONのJean-Ken JohnnyやDJ Santa Monica、coldrainのY.K.C、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の 主題歌であるDAOKO × 米津玄師「打上花火」の編曲共同で手掛けた田中隼人さん、アニメやドラマ、映画などの映像作品の音楽を担当するほか、ももいろクローバーZをはじめとしたアイドルへの楽曲提供も手がける横山克さんなど、さまざまなジャンルのプロが、このNI製品を愛用しているのです。
そのNIは、先月末に新たな日本公式サイト(https://ni-japan.jp/)を立ち上げ、日本再始動キャンペーンを展開していますが、その第二弾となるのが今回のキャンペーン「KOMPLETE TOOLKITキャンペーン」というわけなのです。
日本公式サイトの再始動記念第二弾のKOMPLETE TOOLKITセール
約3万円から組み合わせ可能で、音楽制作に必要なものが揃う
改めてキャンペーンの概要を説明すると、NI製の対象コントローラーとオーディオインターフェースを組み合わせて同時購入すると、単品総額20万円以上の豪華特典が付属するというもの。実際に組み合わせられる機材は以下のようになっています。
具体的には下記の[1]と[2]の製品の新規・同時購入が対象です。
[1]コントローラー | |
Komplete Kontrol M32 | ¥17,100 |
Komplete Kontrol A25 | ¥21,400 |
Komplete Kontrol A49 | ¥28,600 |
Komplete Kontrol A61 | ¥35,700 |
Maschine Mikro MK3 | ¥35,700 |
[2]オーディオインターフェース | |
Komplete Audio 1 | ¥12,400 (9/15~新価格) |
Komplete Audio 2 | ¥15,400 (9/15~新価格) |
Komplete Audio 6 MK2 | ¥26,000 (9/15~新価格) |
この[1]コントローラーと[2]オーディオインターフェースを同時に購入することで、さまざまな特典がもらえるのですが、冒頭でもお伝えしたように最安のパターンは、Komplete Kontrol M32 + Komplete Audio 1の組み合わせで29,500円(税込)。
選択の幅が広いので、どのオーディオインターフェイスとコントローラーを組み合わせるか、自分の環境と照らし合わせて選べるのは嬉しい反面、どれを選ぼうか迷ってしまう方も多いと思うので、簡単にそれぞれの機材について紹介していきましょう。
Komplete Audioシリーズの選び方。ポイントは入出力の数
最初にオーディオインターフェイスのKomplete Audioシリーズから。まず、この3ラインナップの選び方としてポイントとなるのは、入出力の数。Komplete Audio 6 MK2は、6IN/6OUTの構成となっているので、もしギターもシンセもマイクも接続したままにしておきたいとなると、これを選択することになります。またデジタルのS/PDIF入力もあったり、ヘッドホン端子を2つ装備しているので、たとえばボーカリストが居て、レコーディングのオペレーションを自分で行うという場合は、Komplete Audio 6 MK2が最適。Komplete Audio 1、Komplete Audio 2には搭載していないMIDI IN/OUTもあるので、これが必要な人は選びやすいですね。
Komplete Audio 1とKomplete Audio 2、どっちがいい?
問題なのが、Komplete Audio 1とKomplete Audio 2の選び方。この2つの一番の違いはフロントの入力端子。Komplete Audio 1では、IN 1がマイク接続用のXLRでIN 2がLINE/INSTスイッチ切替でのTRSフォンジャックとなっているのに対し、Komplete Audio 2はIN 1、IN 2ともオールマイティーに使えるコンボジャックとなっています。
つまり、まずマイクまたはギターやベースなどを同時に複数パートレコーディングしないのであればKomplete Audio 1でOK。ギターの弾き語りで、マイクとエレアコギターを同時というのであればOKですが、もしアコースティックギターをマイクで収録しつつ弾き語りをしたいとなると、Komplete Audio 2が必要となるわけです。
Native InstrumentsのKomplete Audio 1(左)とKomplete Audio 2(右)
一方でリアを見てみると、Komplete Audio 1がRCAのピンジャックの出力であるのに対し、Komplete Audio 2はTRSフォンでの出力。ちなみに、より高音質を求めるなら、バランス接続という方式で外部からのノイズを遮断できるTRSフォンがおすすめ。Komplete Audio 1とKomplete Audio 2の価格差はそこまで大きくないので、総合的に考えるとKomplete Audio 2を勧めたいですが、もし打ち込み専門で、モニタリングもヘッドホンしか使うことはないというのであればKomplete Audio 1で十分だと思います。
RCAピンジャック出力のKomplete Audio 1(左)とKomplete Audio 2(右)
過去に「コストパフォーマンス抜群のNIのエントリー向けオーディオインターフェイス、KOMPLETE AUDIO 1と2を使ってみた」や「オールマイティーでUSBバスパワー駆動の6IN/6OUTオーディオインターフェイス、NIのKOMPLETE AUDIO 6 MK2が超強力」という記事も書いているので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。数年前の記事なので、当時の価格と比べて全体的に値上げされていますが、それでも最低限に抑えられているのは企業努力ですね。世の中的に価格が上昇しているので、だからこそというべきか、こういった機会を使ってお得に機材を揃えていきたいところです。
マイク入力が1つのKomplete Audio 1((左)とオールマイティーに使えるKomplete Audio 2(右)
コントローラーの選び方。パッドコントローラーが必要ならMaschine Mikro MK3
続いて、コントローラーについて。今回の対象製品の中で、Maschine Mikro MK3は、唯一のパッドコントローラーとなっているので、すでにMIDIキーボードを持っているよという方は、これを選んでビートメイクにチャレンジしてみるのもアリだと思います。
Komplete Kontrol Mシリーズ、Komplete Kontrol Aシリーズ、どっちを選ぶ?
ただ、NIのMIDIキーボードは、一般のMIDIキーボードと異なる最大のポイントがNKS=Native Kontrol Standardというシステムに対応していることなので、今回の特典を最大限活用するのであれば、この機会に乗り換えるというのもいいかもしれませんね。このNKS対応のインストゥルメントまたはエフェクトであれば、マウスを使わずに手元のMaschine Mikro MK3やKomplete Kontrolシリーズのツマミを操作して、コントロールすることができるので、快適に音楽制作を行うことができるのです。
そして、そのMIDIキーボードに関してですが、今回はKomplete Kontrol Mシリーズ、Komplete Kontrol Aシリーズの2つが対象製品となっています。主な違いとして、Komplete Kontrol Mシリーズはミニキーのシンセアクション鍵盤で、ピッチベンド/モジュレーションがタッチストリップ仕様になっている一方、Komplete Kontrol Aシリーズはフルキーのセミウェイテッド鍵盤で、ピッチベンド/モジュレーションが物理ホイールになっています。
Aシリーズ | M32 | |
鍵盤数 | 25、49、61 | 32 |
キーベッド | NI独自開発のセミウェイテッド・カスタムキーベッド | NI独自開発のシンセアクション・キーベッド |
ディスプレイ | 視覚性の高い有機ELディスプレイ | 視覚性の高い有機ELディスプレイ |
Light Guide | - | - |
ピッチベンド/ モジュレーションホイール | 〇 | 〇 (Touchi Stripで対応) |
Touch Strip | - | 〇 |
フットペダル | 1系統 | 1系統 |
ピアノの演奏経験がある方であれば、Komplete Kontrol Aシリーズの方が鍵盤数の多い製品が揃っているので、こちらがおすすめ。鍵盤数については、自分の演奏スタイルや作業環境によっての判断になってきますね。一方、簡単なフレーズを弾いたり、音色の確認など、鍵盤の演奏を重視しない方であればKomplete Kontrol M32でも十分だと思います。さらにM32は、サイズもコンパクトなので、外に持ち出したり、サブのMIDIキーボードとしても最適です。
コンパクトな多機能MIDIキーボードKOMPLETE KONTROL M32
Komplete Kontrolシリーズについては、「NIのMIDIキーボードがCubaseやStudio Oneにも対応。圧倒的に使いやすくなったKOMPLETE KONTROLシリーズはDTMer必須のアイテム」こちらで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
単品総額20万円以上の豪華特典一覧
さて、ここからは特典について見ていきましょう。以下が特典とその概要です。すごいボリューム、すごいラインナップであることが一目瞭然です。
音源 (24製品) |
UVI Digital Synsations Vol.1 (90年代デジタルシンセ音源を4機種収録) |
Massive (大人気ウェーブテーブルシンセ) |
The Gentleman (高音質アップライトピアノ音源) |
Monark (定番モノシンセ) |
Reaktor Prism (物理モデル音源) |
Soul Sessions (60’sソウルに特化した音源) |
Retro Machines MK2 (レアなビンテージシンセ集) |
Scarbee Mark I (70’sを象徴する伝説的エレピ音源) |
Scarbee Rickenbacker Bass (Rickenbacker ® 4003を再現したベース音源) |
Ethereal Earth (アンビエント系音源) |
Hybrid Keys (デジタルシンセ系音源) |
Vintage Organs (Hammond®, Vox Continental™, Farfisa® Compactを再現したオルガン音源集) |
Drumlab (ハイブリッドサウンドに適したドラム音源) |
West Africa (西アフリカの楽器に特化した音源) |
Expansions x 8 (ヒップホップ、テクノ、ソウル等のジャンル別拡張音源) |
UJAM Virtual Guitarist SILK (ナイロン弦コンサートギター音源) |
Cinesamples Musio 3ヶ月ライセンス (オーケストラ音源) |
エフェクト (10製品) |
Raum (幅広い音作りが可能なクリエイティブリバーブ) |
Phasis (革新的なフェイザー)※1 |
Replika (クリエイティブディレイ) |
Solid Bus Comp (象徴的なバスコンプを再現) |
Guitar Rig 7 LE <NEW> (アンプモデリング&マルチエフェクター) |
Ozone 11 Elements (A.I.マスタリング) |
Nectar 4 Elements (A.I.ボーカル編集) |
Neutron 4 Elements (A.I.ミキシング) |
RX 10 Elements (A.I.ノイズ除去) |
Neoverb (A.I.リバーブ) |
Mod Pack(モジュレーションエフェクト3種、Phasis/Choral/Flair) ※Komplete Audio 6 MK2の場合のみ |
DAWほか (2製品) |
Ableton Live 11 Lite (DAW) |
Maschine Essentials (ビートメイキングツール) |
28,600円のKomplete 14 Selectは、絶対に持っておきたい製品
目玉でもあるKomplete 14 Selectは、さまざまな音源やエフェクトがバンドルされた製品になっており、上記の表ではその中身を書き出しています。Komplete 14 Selectは、後々音楽制作を本格的に行いたくなったとき、さらに上位版にあたるKomplete 14 StandardやKomplete 14 Ultimateのアップグレード元として使えるので、音楽制作を続けていくのであれば、いつかはゲットしておきたいバンドル。Komplete 14 Selectを持っていれば、さらに追加で音源やエフェクトがほしくなったときに通常よりも安く購入できるので、これがついてくるのはラッキーですよ。
音楽制作をするのであれば、絶対にゲットしておきたいKompleteシリーズのエントリーモデルKomplete 14 Select
初心者でもミックス・マスタリングが簡単に行えるツールもゲットできる
今回はたくさんの特典がもらえるので、1つピックアップするとすればiZotope Elements Suite。これは、Nectar Elements、RX Elements、Ozone Elements、Neutron Elementsがバンドルされた製品で、作曲・編曲した後、ミックス・マスタリングをはじめて行うときに心強い味方になってくれるプラグイン。AIを用いた機能が特徴となっており、ノイズの除去、楽器やボーカルの調整、最終的な音質・音圧を自動で行ってくれるアイテムが揃っています。
iZotopeのプラグインは、AIがミックス・マスタリングをサポートしてくれる
最近Ozone 11とNectar 4がリリースされ、より強力な機能が搭載されたのも魅力。最新版については、「最新技術てんこ盛りのOzone 11が新登場!すべての音源をマスタリングする最強ツールへと進化」「ボーカルミックスにもう迷わない!好きな楽曲のボーカルの質感を簡単操作で再現する新バージョンNectar 4が登場!」で紹介しているので、ぜひご覧ください。なお特典でもらえるのはElementsなので、これらの記事で紹介している機能をフルで使えないものの、十分な機能を備えているのでピックアップしてみました。
DTMステーションお勧め3セット
ここまで、今回のキャンペーンについて見てきましたが、コントローラーとオーディオインターフェイスの組み合わせは、いろいろなパターンが考えられるので、特に初めての方にとっては迷ってしまうかもしれません。そこでタイプ別のお勧め3セットをピックアップしてみました。
1.はじめての打ち込みセット 29,500円
これから初めてDTMをスタートさせたい、打ち込みをしていきたい、という人にとってお勧めなのがこの組み合わせ。コンパクトながら、打ち込みという面では一通りをこなすことができ、一人だけで音楽を作り上げていくことができます。また、今回のキャンペーンにおけるもっとも安価なセットでもあります。
2.一歩上行くDTMerセット 61,700円
本気でキーボードを弾く人にとって、61鍵盤を備えるKomplete Kontrol A61は非常に使いやすく、DTM用としても優れた製品です。一方で、DTMも本気で取り組んでいくとどうしても2in/2outだと物足りなくなるのも事実。そんなとき、6in/6outを備え、デジタル入出力も可能なKomplete Audio 6 MK2であれば、さまざまなシーンで威力を発揮させることが可能です。
3.トラックメイキングセット 51,100円
どこでも気軽にビート作成ができ、簡単にメロディープレイもできてしまうMachine Mikro MK3。数多くのサンプル素材を組み合わせながら音楽制作ができるのが面白いところですが、それに加え自分でサンプリングした素材も加えることで、さらにオリジナリティーを発揮することが可能になります。そのためにはステレオでのサンプリングに対応したKomplete Audio 2との組み合わせがお勧め。
一部プレゼントは申し込みが必要なので、しっかりとチェックしよう
一部の特典については、キャンペーン期間内の対象製品購入証明とともに、メディアインテグレーションのサポートフォームにて申し込むことで入手できる、とのことです(翌営業日以降の入手となります)。この点についてはぜひ忘れないようにしてください。
以上、KOMPLETE TOOLKITキャンペーンについて紹介しました。これから音楽制作をはじめてみたいという方にとって、最高のキャンペーンになっていましたね。約3万円で、音楽制作で必須のDAWをはじめ、オーディオインターフェイス、MIDIキーボードやコントローラ、音源、エフェクト…などが一度に揃ってしまうチャンス。作曲・編曲、ミックス、マスタリングと、一連のワークフローを支えるツールをこの機会にゲットしてみてはいかがでしょうか?
【関連情報】
KOMPLETE TOOLKITキャンペーンページ
【価格チェック&購入】
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Kontrol M32
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Kontrol A25
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Kontrol A49
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Kontrol A61
◎MIオンラインストア ⇒ Maschine Mikro MK3
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Audio 1
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Audio 2
◎MIオンラインストア ⇒ Komplete Audio 6 MK2