本日2月13日(月)から4月13日(木)の期間に、Cubase体験版とVOCALOID体験版を使って楽曲制作をするとともに、YouTubeに投稿すると、抽選で5名の方に豪華DTMセットが当たる『#はじめてのボカロDTM 初心者クリエイター応援キャンペーン』が、株式会社ヤマハミュージックジャパンが主催、株式会社インターネットが協賛する形で実施されています。ここでいう豪華DTMセットとはSteinbergのDAWであるCubase Pro 12、VOCALOIDの最新版であるVOCALOID6、オーディオインターフェイスのUR22C、そしてVOCALOID6のボイスバンクであるAI Megpoidの4点セット。
初心者を応援するキャンペーンであるだけに、優秀作品が入賞するのではなく、制作して投稿すれば、誰でも抽選で当たる、というのがミソ。またこれからはじめるという人の場合、ソフトもハードも持っていない…という人がほとんどだと思いますが、体験版なら無料で入手でき、その体験版での制作でOKなので、金銭的なハードルもグンと低くなるはず。実際どうやって体験版を入手するのか、制作&投稿はどのような手順で行えばいいのかなど、簡単にまとめてみたので紹介してみましょう。
「DTMは興味あるけれど、結構専門的なハードやソフトを揃えなくちゃいけないみたいだから、なかなか手を出しずらくて……」、「ボカロPには憧れているけれど、何から手を付けていいのかわからない……」なんて人は少なくないと思います。DTMステーションの読者のみなさんの周りにも、そんな風に二の足を踏んでいる人がいるのではないでしょうか?
そんな人の背中をちょっと押すのにピッタリのキャンペーンを、ヤマハミュージックジャパン(ヤマハ製品の国内販売元の会社ですね)が始めました。『#はじめてのボカロDTM 初心者クリエイター応援キャンペーン』は、まったくのDTM初心者に、ちょっとでもいいからDTMによる音楽制作を体験してもらい、その面白さ、楽しさを味わってもらおう、という狙いのものであり、WindowsでもMacでも、パソコンさえあれば、誰でも無料で参加できる形となっています。
合計5名になる当選者には以下の4点で構成されるDTMセットがプレゼントされるのです。
1.Steinberg Cubase Pro 12
https://www.steinberg.net/ja/cubase/
DTMで音楽制作をするための統合ソフトウェアです。先日行ったDTMステーションの読者アンケートでも1番のシェアをとる人気ソフトで、レコーディング、打ち込み、ミックス、マスタリングとDTMの工程すべてをカバーしてくれます。
2.ヤマハ VOCALOID6
https://www.vocaloid.com/vocaloid6/
いわずと知れたVOCALOID(ボーカロイド)の最新バージョン。AI歌声合成にも対応したことで、より滑らかに人間っぽく歌わせることが可能になっています。4種類のAIボイスバンクと、別の4種類の従来からのボイスバンクがセットになっています。
3.Steinberg UR22C
https://www.steinberg.net/ja/audio-interfaces/ur22c/
パソコンで高音質な録音・再生を実現させるための機材、オーディオインターフェイスの定番製品です。USB Type-C接続で2chの入力、2chの出力が可能で、マイクはもちろん、ギター/ベース、ラインとさまざまな機器に接続してレコーディングが可能です。
4.VOCALOID6 Voicebank AI Megpoid パッケージ版
https://www.ssw.co.jp/products/vocaloid6/megpoid/index.html
インターネット社が発売するVOLCAOID 6用のボイスバンク、AI Megpoidです。これを利用することでMegpoidの声で歌わせることができ、従来のMegpoidよりも、より自然に滑らかに歌わせることが可能になっています。
もちろん、そういう趣旨のキャンペーンなので、DTM上級者が参加して、商品だけもらっちゃうというのはNG。応募資格は以下のようになっています。
・音楽制作初心者の方
・事務所等に所属していない方
・投稿した楽曲が16小節以上の楽曲である方
・Twitterのアカウントをお持ちの方
・CUBASE体験版とVOCALOID体験版を使って、楽曲を制作・投稿した方
そして、応募方法は以下の通りと、ヤマハからの情報にあります。
①ヤマハスタインバーグ公式Twitterアカウント(@SteinbergJP)をフォロー
②以下の対象のツイートをリツイート
③CUBASE体験版とVOCALOID体験版で作曲した楽曲をYouTubeに投稿
④以下の内容を記載して、期間内にツイートして応募完了
・楽曲のYouTubeリンク
・「#はじめてのボカロDTM」のハッシュタグ
https://twitter.com/SteinbergJP/status/1625011893218975745
そして、前述の通り、応募作品のコンテストというわけではなく、あくまでも抽選となっているのが今回のキャンペーンのポイント。つまり、本当に初心者が作る稚拙な作品であってもOK。上記の応募資格、応募方法に合致していればいいのです。ただし、応募曲はオリジナルである必要があり、カバーはNGとのこと。16小節あればいいので、そこまで大作である必要はないのですが、ここは少しアイディアが必要かもしれませんね。
それ以外は、上記の応募方法を見ると、とっても簡単なようにも見えますが、③でさらっと書かれている「CUBASE体験版とVOCALOID体験版で作曲した楽曲をYouTubeに投稿」という項目は、お手軽・簡単というわけにはいきません。無料ではありますが、Cubaseの体験版とVOCALOIDの体験版を入手し、インストールした上で、この両方を使って曲を作り、YouTube作品に仕上げて投稿する必要があるのですから……。
まずハードルとなる2つの体験版の入手について、その手順を簡単に紹介しておきます。まずCubaseは、下記サイト
にアクセスすることでCubase Pro 12またはCubase Elements 12のいずれかの体験版を入手することができます。
いずれも60日体験版となっているのですが、Cubaseのフル機能が試せるので、せっかくならCubase 12 Proをインストールするのがお勧め。もっとも、インストールサイズは結構大きくなるので、手持ちのマシンの空き容量があまりないという人、最初はそんなに機能はいらない、というのであれば、インストール容量が小さいCubase Elements 12のほうでいいと思います。
これを選択するとログイン画面が出てきますが、初めての場合はアカウントを作成する必要があるので、「アカウントを作成」をクリックして、メールアドレスなどを入力する形でアカウントを作成してください。
その後、ダウンロード画面が現れるのでWindowsでもMacでも自分の環境にあったものをダウンロードし、インストールしていきます。この際、まずSteinberg Download AsssitantというCubaseをダウンロードするためのソフトを入手し、それを使ってインストールしていきます。またその過程でSteinberg Activation Managerというソフトを使ってアクティベートすることにより60日間利用できる、という形になっています。
続いてVOCALOID6のほうも見てみましょう。こちらは下記サイト
にアクセスすることで入手可能で、こちらは31日間使える体験版となっています。
こちらも、ダウンロードする前にまずはVOCALOID IDを発行する必要があります。ログイン画面にある「初めてのご利用の方はこちら」という文字をクリックした上で、登録を行います。メールでの登録でもいいですし、FacebookやTwitterを使った会員登録も可能になっています。
登録できたら、Windows版、Mac版のどちらでもダウンロードできるようになるので、これをダウンロードするとVOCALOID6 EditorとVOCALOID6 Voicebanksという2つのインストーラが入手できます。その双方をインストールしてください。その後、VOCALOID6 Editorを起動すると、「VOCALOID6 Editorが認証されていません」といったメッセージが出ますが、「試用する」を選択することで、31日間使えるようになっています。
ここから先の実際の曲の作り方は、ここで解説していると、キリがなくなってしまうので、ごめんなさい、割愛します。が、本当に初めての方の場合、いきなりCubaseから入るよりも、VOCALOIDから入ったほうが機能がシンプルな分わかりやすいと思います。
ネット検索すれば使い方なども数多く出ていると思いますし、DTMステーションのVOCALOID6の記事も参考になると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
AI歌声合成に対応したVOCALOID 6が発表・発売に。インターネットからはAI Megpoidが同時リリース
VOCALOID 5の資産をすべて引き継ぎつつ、AI歌声合成を実現させたVOCALOID 6の実力
Cubase 12に関しては、
ついにUSBドングル廃止されたCubase 12が登場!より便利になったアップデートも見逃せない!
といった記事で紹介していますが、かなり機能が豊富なだけに、簡単にすべてを理解するというわけにはいかないと思います。やや分厚い書籍ではありますが、リットーミュージックから「Cubase 12シリーズ徹底操作ガイド」という本を出しており、初めての人でもわかりやすい形で、セッティングから打ち込み、レコーディング、ミックス、マスタリングまで丁寧に解説しているので、体験版での利用はもちろん、今後、キャンペーンに当選してCubaseを入手できた場合でも、外れて自分でソフトを購入した場合でも、フル活用できる本なので、買っておいて損はないと思います!
以上、『#はじめてのボカロDTM 初心者クリエイター応援キャンペーン』について紹介してみました。実際この記事を読んでみて応募しようと思った方はもちろん、自分の周りでDTMを始めてみたいと思っている方にも紹介して、参考にしていただければと思います。
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