これまでDTMステーションでも何度となく取り上げてきたMAGIXのビデオ編集ソフト、VEGAS。ACIDやSOUND FORGEといったDAWやオーディオ編集ソフトのメーカーが開発するソフトだけに、DAWに非常に近いソフトとなっており、音楽のプロモーションビデオ制作などには最高の機能、性能を持っているのが特徴です。わかりやすいところでいえば、タイムラインを時:分:秒:フレームで表すだけでなく、小節:拍で表すことができるため、音楽と映像をタイミングを合わせやすく、とっても使い勝手がいいのです。
オーディオトラックに関しては、VEGAS標準搭載のエフェクトをかけていくことができるほか、VSTプラグインにも対応しているので、まさにDAWのように扱うことができ、各種オーディオトラックを重ね合わせてまとめ上げることが可能。さらにSOUND FORGEと連携できる機能もあるので、より込み入った編集になればSOUND FORGEをVEGASから起動してエディットしていくことも可能です。そんなVEGASが今回VEGAS 20になったタイミングで、ついに待望のVST3対応を実現。もちろん、ビデオ編集機能も大きく強化されていますそのVEGAS 20にはVEGAS Edit 20(税込ダウンロード価格15,400円)、VEGAS Pro 20(同39,800円)、VEGAS Post 20(同59,800円)の3ラインナップがありますが、10月6日~10月14日の期間限定で36~57%の割引となるクーポンを入手することができました。その結果、それぞれ9,780円、16,800円、34,800円で購入できるようになっています。そのVEGAS 20のライセンスをソースネクストから提供いただいたので、実際どんなものなのか試してみました。
※2022.10.07 17:00追記
掲示板でも多数ご指摘いただきましたが、現在クーポンコードがうまく動作していないようで、「入力されたクーポンに誤りがあるため適用できません」というメッセージが表示されてしまいます。動作チェックをした上で、後ほど情報をお伝えいたします。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
※2022.10.07 18:30追記
記載していたクーポンコードに誤りがあったようでした。大変ご迷惑をおかけしました。現在修正したコードを記載しております。再度こちらでお試しください。お詫び申し上げます。
VEGAS 20シリーズ3ラインナップが発売され、VST 3に対応
「楽曲を作っていくのはいいけれど、ビデオ制作は得意じゃなくて……」というDTMユーザーは少なくないと思います。とはいえ、どうしても映像を作らなくてはならない…というケースは最近ますます増えてきています。たとえば、YouTubeに曲をアップするという場合、たとえタイトルだけ、写真だけだであっても、手元でビデオデータ化してからアップロードしなくてはならないわけで、「自分は音だけを…」なんて抵抗していても始まりません。
またせっかくビデオにするのであれば、できるだけキレイな作品にしたいし、より音楽にマッチしたものに仕上げたいところです。だからといって、ビデオ編集の代名詞のようなソフトであるAdobe Premiere Proなんて導入しようとしたら年間28,776円というサブスク料金が必要になり、なかなか手を出せるものではありません。
そうした中、Windows専用という縛りはありますが、とても高性能で、簡単に扱え、特にDAWユーザーにとって扱いやすいソフトがMAGIXのVEGASです。今回発売された3ラインナップを比較すると以下のような内容になっています。
VEGAS Edit 20 | VEGAS Pro 20 | VEGAS Post 20 | |
映像制作ソフト「VEGAS Pro 20」 | ○ | ○ | ○ |
ライブ配信用ソフト「VEGAS Stream」 | - | ○ | ○ |
クロマキー合成プラグイン「Boris FX Primatte Studio」 | - | ○ | ○ |
サウンド編集ソフト「SOUND FORGE Audio Studio」 | - | ○ | ○ |
サブスクリプション「ActionVFX Free Starter Subscription」 | - | ○ | ○ |
視覚効果(VFX)・モーショングラフィックス「VEGAS Effects」 | - | - | ○ |
画像合成「VEGAS Image」 | - | - | ○ |
この表からも分かる通り、中枢となるビデオ編集ソフトがVEGAS Pro 20であり、これはどの製品にも共通で入っています。そして、グレードが違ってもVEGAS Pro 20自体は同じソフト、同じ機能なんですね。このVEGAS Pro 20というソフトだけが欲しいのであれば、VEGAS Edit 20を購入すればOKというわけです。
VEGAS 20シリーズの中枢にあるのがビデオ編集ソフトであるVEGAS Pro 20。これは3ラインナップともに共通
またソフト名と製品名が同じで分かりづらいですが、VEGAS Pro 20を購入すれば、ライブ配信ソフトや波形編集ソフトであるSOUND FORGE Audio Studio 16が入手でき、最上位版のVEGAS Post 20を購入すれば画像合成ソフトのVEGAS Imageも入手可能になっています。
では、その中枢であるVEGAS Edit 20とはどんなソフトなのでしょうか?これまでもVEGASについては何度も紹介してきており、そのベースとなる部分は以前から大きくは変わっていませんが、ビデオやオーディオをDAWのトラックとまったく同じ感覚で並べてエディットしていくことができるソフトです。
タイムルーラーを時間やサンプル、フレームのほかに「小節と拍」に設定できるのが大きな特徴
この際、タイムルーラーを時間表示だけでなく、小節・拍にできるのがDTMユーザーにとっては非常に嬉しいポイント。もちろんテンポ設定もできる形なので、自分の作った音楽作品をWAVファイルとしてVEGASに読み込ませれば、非常に分かりやすく管理することができるはずです。
もちろん、複数のオーディオトラックを並べて、VEGAS上でミックスしていくのもいいですし、ループ素材をならべてDAWのように曲を作っていくことも可能であり、なんといっても強力なのは各トラックごと、またはマスター出力にオーディオエフェクトをかけていくことができるという点です。まさにDAWそのもののようですよね。
VEGAS標準のエフェクトが39種類用意されているほか、VSTプラグインが使えるのですが、これまでのVEGASでサポートしていたのはVST 2のプラグインでした。しかし、VSTの開発元であるSteinbergがVST 2のサポート終了を発表した現在、やはりVST 3のサポートが待ち望まれていたわけです。それが、今回のVEGAS 20において、ついにVST 3対応となったのです。公式にはVST 3対応はβ版という扱いのようですが、いろいろ試してみたところ問題なく動作するので、あまり心配はなさそうです。
VST 3プラグインをオーディオトラックにかけることが可能になった
VST 3であれば基本的にフォルダの指定なども不要なので、初心者にとってもより扱いやすい環境になっていると思います。
さて、このVST 3以外の新機能についても見ていきましょう。まずは色調整に便利なカラーグレーディング・パネルにホワイトバランス調整機能が加わわっています。これにより、好みの色温度を調整したり、白であるべき色を指定することで自動調整も可能となっています。また、スムーズなスローモーションや、ワープフローを作成できるオプティカルフローモードが実装されています。
カラーグレーディング・パネルにホワイトバランス調整機能が加わわった
一方、VEGAS Pro 20には、ビデオ編集ソフト本体に加え、さまざまなツールが追加されています。一つはライブ配信用ソフトのVEGAS Streamです。OBSがフリーウェアとして存在しているなか、どこまでのニーズがあるかは微妙ですが、VEGAS Pro 12本体との連携機能などが整っているので、いろいろ便利に使えそうです。具体的にはVEGAS Pro 12に直接入力して編集できる機能やSOUND FORGE Audio Studio 16でオーディオを編集する機能、さらにはグラフィックをダブルクリックするとタイトルデザイナーで素早く編集できる機能なども便利そうです。またBlackmagicのATEM miniを使っているユーザーはどんどん増えていますが、このATEMスイッチャーでメディアソースを簡単に切り替えできるのも便利なところです。
VEGAS Pro 20には配信ソフトであるVEGAS Streamがバンドルされている
で、そのSOUND FORGE Audio Studio 16もここにバンドルされています。従来のVEGASに付属しているSOUND FORGEだと、古いバージョンの英語版…といったケースが多かったのですが、今回付属しているのは最新の日本語版のSOUND FORGE Audio Studio 16です。SOUND FORGE Pro 16の下位バージョンという位置づけではありますが、ステレオに限らずマルチチャンネルが扱え、32bit/384kHzまでの録音、編集、マスタリングまでできるので、普通ならばこれで十分というもの。もし、SOUND FORGEを持っていないのであれば、この機会に入手しておくのもありだと思います。
VEGAS Pro 20にはSOUND FORGE Audio Studio 16の日本語版もバンドルされている
さらに最上位版のは視覚効果(VFX)・モーショングラフィックスのVEGAS Effects 4や画像合成ソフトのVEGAS Image 4がバンドルされています。この辺はポストプロダクション用の機能ということで、かなり本気の映像制作に使えるようですが、DTMステーションのターゲット範囲を大きく超えてしまうので、詳細はソースネクストのサイトのほうをご覧ください。以下のビデオはそのVEGAS Effects 4での実例です。
そんなVEGAS 20シリーズですが、冒頭でも紹介したとおり、10月6日~14日の期間、クーポンを使うことで、激安になるクーポンコードがあります。ぜひこの機会に入手してみてはいかがでしょうか?
VEGAS Edit 20 クーポンコード: DTM-220210-1
割引後価格:15,400円→9,780円
有効期限 : 2022年10月14日(金)まで
利用方法 : 以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。
販売ページ : ソースネクストVEGAS Edit 20ダウンロード版
VEGAS Pro 20 クーポンコード: DTM-220210-2
割引後価格:39,800円→16,800円
有効期限 : 2022年10月14日(金)まで
利用方法 : 以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。
販売ページ : ソースネクストVEGAS Pro 20ダウンロード版
VEGAS Post 20 クーポンコード: DTM-220210-3
割引後価格:59,800円→34,800円
有効期限 : 2022年10月14日(金)まで
利用方法 : 以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。
販売ページ : ソースネクストVEGAS Post 20ダウンロード版
※この記事はソースネクストからVEGAS Post 20を提供いただいたものを元に執筆しています。
【関連情報】
VEGAS Edit 20製品情報
VEGAS Pro 20製品情報
VEGAS Post 20製品情報
【価格チェック&ダウンロード】
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