CASIOの歌うシンセサイザ、CT-S1000VをテーマとしたYouTube番組、『江夏と藤本のオトトーク』スタート!

先日、CASIOから発表され、大きな話題になった歌うシンセサイザ、CT-S1000V。「CASIOが歌うシンセサイザ・CT-S1000Vをリリース。和音も歌える新型カシオトーンが3月発売」という記事でも紹介したとおり、指定した歌詞に合わせて単音はもちろん、和音でも歌わせることができるシンセサイザです。最新の歌声合成技術を使っているという点で、従来になかったデジタルシンセで、まったく新しい楽器と言ってもいいと思います。そのCT-S1000VをテーマとしたYouTube番組「RADIO VOCAL SYNTHESIS@DTM STATION 江夏と藤本のオトトーク」を本日1月28日からスタートさせました。

これはDTMステーションでもお馴染み、マリモレコーズの江夏正晃さんと私=藤本健で、CT-S1000Vを中心にシンセサイザなどの話をDTMステーションの番組として幅広く展開していこう、というもの。CASIOの協力を得た上で、番組収録・編集を行い、10分程度の番組として週に1回程度の頻度で、どんどんUPしていく予定です。今後、さまざまなゲストもお招きしながら、楽しい話が展開できれば、といろいろ作戦を練っているところ。今回は、その第1回目の公開に合わせ、番組のコンセプトやその第1回目の概要などをお伝えします。

本日1月28日より、YouTube番組、『江夏と藤本のオトトーク』スタート

CASIOのCT-S1000Vは、歌声合成エンジンに、CeVIOの開発元として知られるテクノスピーチによるHMMエンジンを採用した製品です。カシオトーンの新シリーズという位置づけで、CT-S1000VとCT-S500Vの2機種が発表されましたが、歌声合成ができるのはCT-S1000Vのみとなっています。

CASIO協力の元、CT-S1000Vを中心にシンセサイザ関連の話をしていく番組となっている

そのCT-S1000Vをテーマにした番組をDTMステーションPlus!のYouTubeチャンネル内で新たにスタートさせるのですが、一緒に出演するのは株式会社マリモレコーズの代表取締役で、作曲家、プロデューサー、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア、さらにはトラックメーカー、DJとしても幅広く活躍する江夏正晃さん。リットーミュージックでのベストセラー書籍、『DAW自宅マスタリング』の著者としてもお馴染みですね。

その江夏さんと始めた番組の第1回がこちら。

10分ほどの番組ですが、この第1回目を見れば、CT-S1000Vが何で、基本的にどうやって歌わせるものなのか、その雰囲気は分かるのではないでしょうか?

この番組内で江夏さんが語っているように、CT-S1000Vでの歌わせ方は大きく2種類あります。具体的には

NOTE MODE
PHRASE MODE

の2つ。NOTE MODEの場合は1音1音、鍵盤を押すごとに歌詞が展開していくタイプの弾き方です。それに対し、PHRASE MODEは事前に譜割りが設定されていて、BPMにマッチする形で歌詞が進んでいくというものとなっています。

番組内での一コマ

どう使い分けるかは、人ぞれぞれだと思いますが、NOTE MODEの場合、あとから譜割りを自由に決められるというメリットがある一方で、ミスタッチをするとアウト、ということになります。

それに対し、PHRASE MODEの場合、譜割りはあらかじめ設定したものとなるけれど、確実にスムーズに歌わせることができ、かつ仮にミスタッチがあっても、問題なく歌わせていくことができるわけですね。

また、どちらのモードであっても和音で歌わせることができるというのがCT-S1000Vの大きな特徴ともいえます。歌声合成で歌わせることができる楽器としては、2017年にYAMAHAがVOCALOID Keyboardを発売していますが、ある意味VOCALOID KeyboardはNOTE MODEのみで動作するモノフォニックのシンセサイザであると捉えると、基本的な違いが見えてくるのではないでしょうか?

CT-S1000Vの持つ、さまざまな側面を紹介していく

また歌声合成の方式でいえば、VOCALOIDとCeVIOの違い、といったところでしょうか……。

ところで、なぜこの番組を江夏さんと私が担当することになったのか、不思議に思う方もいると思いますが、理由はとってもシンプルです。私は単純にDTMステーションというメディアを運営しているので、司会進行として便利ということで抜擢していただきました。

一方の江夏さんは、CT-S1000Vの開発段階から関わっていて、CT-S1000Vを紹介するデモソング・ビデオ「世界のアーティストによるVocal Synthesisパフォーマンス」の日本代表として、「Let them know you are here” by MASAAKI Enatsu featuring Casiotone CT-S1000V」という曲を作って、公開しているからなんです。
以下がそのビデオです。

この曲を切り出した形のジングルを『オトトーク』内で使っています。

第2回目、第3回目も江夏さんと二人で、CT-S1000Vの基本的な機能や使い方などを紹介していく予定。さらに第4回目には、DTMステーションの記事でも何度もインタビューさせていただいた、CASIOのデジタルシンセサイザを開発していたレジェンド、カシオ計算機株式会社 開発本部 開発推進統轄部 プロデュース部 プロデューサーの岩瀬広さんをゲストにお招きして、お話を伺っていく予定です。

CT-S1000Vの発売は3月と、まだちょっと先になりますが、ぜひこの番組を見ながら、発売をお待ちいただければと思います。

※2022.2.3追記 以下 Vol.2を公開しました。

※2022.2.11追記 以下 Vol.3を公開しました。

※2022.2.18追記 以下 Vol.4を公開しました。

【関連情報】
CT-S1000V製品情報

【番組情報】
『RADIO VOCAL SYNTHESIS@DTMステーション 江夏と藤本のオトトーク #01』
『RADIO VOCAL SYNTHESIS@DTMステーション 江夏と藤本のオトトーク #02』
『RADIO VOCAL SYNTHESIS@DTMステーション 江夏と藤本のオトトーク #03』
『RADIO VOCAL SYNTHESIS@DTMステーション 江夏と藤本のオトトーク #04』
DTMステーションPlus! YouTubeチャンネル

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