12月23日、NEUMANNから自宅をレコーディングスタジオに作り変えるKHモニタースピーカ―とキャリブレーション用測定マイクのMA 1がセットになったMonitor Alignment Kit、3種類の発売が発表されました。バラバラで購入するよりもお得なパッケージとなっており、数量限定なので、なくなり次第終了。Monitor Alignment Kit1(228,000円税別 ※個別購入の場合247,600円)は、MA 1とKH 750 DSPのセット。Monitor Alignment Kit2(150,000円税別 ※個別購入の場合は162,600円)は、MA 1と KH 80 DSP×2のセット。Monitor Alignment Kit3(346,000円税別 ※個別購入の場合は377,600円)は、MA 1 + KH 750 DSP + KH 80 DSP×2のセットとなっています。
自宅をレコーディングスタジオに作り変えるKH 80 DSPとキャリブレーション用測定マイクMA 1は、以前DTMステーションで紹介したことがありましたが、このときは取り上げていなかったKH 750 DSPというサブウーファーも存在しています。そこで今回は、このKH 750 DSPを紹介するとともにMonitor Alignment KitやKH 80 DSPとMA 1を改めて紹介していきましょう。
DSP内蔵のNEUMANNモニタースピーカーを使って最高の環境を自宅で再現。1月13日から数量限定でお得なセットも発売開始!
今回数量限定で発売されるMonitor Alignment Kit、3つラインナップがあるのでまずは、その構成がどうなっているのかを整理してみたので、ご覧ください。
名前 | 価格(税別) | セット内容 |
Monitor Alignment Kit1 | 228,000円 | MA 1 , KH 750 DSP |
Monitor Alignment Kit2 | 150,000円 | MA 1 , KH 80 DSP×2 |
Monitor Alignment Kit3 | 346,000円 | MA 1 , KH 750 DSP , KH 80 DSP×2 |
これを見るとわかる通り測定マイクのMA 1、デスクトップ用のモニタースピーカーであるKH 80 DSP、それにサブウーファーのKH 750 DSPの組み合わせがそれぞれ違っています。発売日はいずれも2022年1月13日(木)で、数量限定の販売。
KH 80 DSPは、以前「あのNEUMANNが打ち出すDSP内蔵、小型モニタースピーカー、KH80DSP誕生」や「DSPとLAN端子を搭載し、iPadで調整できるNEUMANNの小型モニタースピーカー、KH 80 DSPの威力」で紹介したことのあるモニタースピーカーです。
自宅をレコーディングスタジオに作り変える、NEUMANNのモニタースピーカーKH 80 DSP
サイズは、4インチのウーファーなので、とってもコンパクトで、狭い作業スペースでも余裕で設置できるのも重要なポイント。とはいえ、ピーク出力で120W+70W(ウーファー+ツィーター)という爆音が出せる余裕も持っているのも安心して使えるのも魅力。小規模スタジオ、MAなど業務用向けではあるものの、個人でも自宅でまるでレコーディングスタジオの音を再現できるので、自宅環境のレベルをグッと上げるのにぜひ導入したい機材です。
4インチとコンパクトながらも、パワフルなKH 80 DSP(左)。右はJBLの5インチスピーカー
モニタースピーカーがアップデートすることはほかではあまり見かけないのですが、KH 80 DSPは進化を続けており、今年3月に発売されたキャリブレーション用測定マイクのMA 1を使うことで、、PCとオーディオインターフェイスだけで最適な音響特性を得ることが可能になりました。ソフトの指示にしたがって測定していくと、ソフトウェアが部屋の音響環境を分析して最適な特性でモニタリングができるように振幅と位相を補正してくれます。「自宅をレコーディングスタジオに作り変えるNEUMANNのモニタースピーカー、KH 80 DSPのキャリブレーションを試してみた」では、実際にMA 1を使ったキャリブレーションを行っているので、ぜひご覧ください。
比較的簡単な手順で、キャリブレーションを行うことが可能で、一度キャリブレーションを行ってしまえば、ずっとそのセッティングで使い続けることができます。自宅に設置して、キャリブレーションを行う人がほとんどだと思いますが、たとえばモニタースピーカーをレコーディングスタジオなど、出先に持っていくことがある方は、普段モニタリングしている環境をどの場所でも再現できるので、これはかなりの利点といえます。
これらのKH 80 DSPとMA 1がセットになったのが、Monitor Alignment Kit2。モニタースピーカーを新しく導入しようと思っている方は、まずこちらを選ぶのがいいでしょう。ほかにもいいスピーカーが世の中にはありますが、スピーカーはどうしても部屋の環境によって、出音が左右されてしまいます。反響や部屋の特性があるので、スタジオでモニタースピーカーを試聴したときは、いい感じだったのに、自宅で聴くといまいち、ということは多いです。その点、KH 80 DSPとMA 1を使えば、部屋の環境という課題はクリアされるので、価格的には業務用ですが、個人で検討する価値は大いにあります。
モニタースピーカーを新しく導入しようと思っている方はMonitor Alignment Kit2を選ぶとよい
またKH 750 DSPですが、これは、コンパクトなDSP制御のクローズドキャビネットサブウーファーとなっています。KH 80 DSPの低音域の再生が57Hz(–3dB 自由音場)なので、その帯域を補強することが可能。KH 80 DSP自体も4インチのスピーカーにしては、しっかりと低音域が出ているのですが、より低音域をモニタリングしたいのであれば、KH 750 DSPを導入するといった形になります。サブウーファーがなくても、音楽制作を行うことが可能ですが、クラブミュージックなど低音域が重要な音楽ジャンルを制作する方は、チェックしてみてください。
非常にパワフルなサーブウーファー、KH 750 DSP
そんなKH 750 DSPは、KH 80 DSPとMA 1を一緒に使うことで、サブウーファーを含めた、モニタースピーカーのキャリブレーションを行うことが可能。サブウーファーを使うと出てくる位相の問題などを簡単に解決してくれます。また、ほかのNEUMANNモニタースピーカーのモデルは、DSPを内蔵していないのですが、KH 750 DSPを組み合わせることによって、キャリブレーションが可能になります。
NEUMANNのスピーカーであれば、KH 750 DSPを使うことでキャリブレーションが可能になる
Monitor Alignment Kit1は、MA 1とKH 750 DSPのセットになっているので、KH 80 DSPを含めNEUMANNモニタースピーカーを持っている方向けのセット。一方Monitor Alignment Kit3は、今回紹介しているKH 80 DSPとKH 750 DSPとMA 1のセットになっているので、Monitor Alignment Kit2よりいい環境を揃えたい方におすすめです。
以上、Monitor Alignment Kitについて紹介しました。もう少しランクが上のモニタースピーカーを探している方や最初からいいものを揃えたい方など、しっかりした環境を求めている方は、このタイミングがベストだと思います。最近プロの中でも使用する方が増えてきているNEUMANNのスピーカーを試してみてはいかがでしょうか?
【製品情報】
NEUMANN KH 80 DSP製品情報
NEUMANN KH 750 DSP製品情報
MA 1製品情報
【価格チェック&購入】
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