11月24日~12月13日の間、Cubas ArtistやCubase ProをはじめとするSteinbergのソフトウェアのセールCyber Weeks 2021が開催されています。このセール期間中は、Cubase Artist(通常実売価格32,000円前後)が30%オフの22,400円(税抜)、Cubase Proのクロスグレード(通常実売価格38,000円前後)も30%オフの26,600円(税抜)で販売され、ほかにもDorico Pro、Dorico Elements、HALion、Nuendo 11、WaveLab Elementsなどが対象になっており、最大50%オフの価格になっています。
つい先日、来年春ごろを目途にメジャーバージョンアップとなるCubase 12がリリースされることがSteinbergから発表されました。さらにはドングルが廃止されることも告知され、かなり話題となっています。「Cubase 12は2022年春ごろに発売。USBドングルは廃止され、自由度の高いログイン認証形式に変更」という記事でも紹介したように、11月10日以降に購入したCubase 11は、無料でCubase 12にアップグレートできるので、今Cubaseをゲットする最大のチャンスともいえます。Cubeseをはじめとする、Steinberg製品のセールCyber Weeks 2021が実際にどんなイベントなのか紹介していきましょう。
Steinbergが最大半額のセールCyber Weeks 2021がスタート!
今回Cyber Weeks 2021でセールの対象になっているのは、Cubase Artistの通常版とCubase Proクロスグレードの通常版。Cubase Artistは、ドングルが付属する通常版が店頭でのセール対象となっているほか、Steinbergオンラインショップのダウンロード販売ではアップデートやアップグレート版も対象となっています。
またCubase Proはクロスグレードが30%OFFで、Ableton Live 8 以降、Adobe Audition、Apple Logic 9 以降、Avid Pro Tools 9 以降、Cakewalk Sonar X2 以降 (Cakewalk by Bandlab 版は対象外)、Cockos Reaper 6 以降 (Commercial License)、Image-Line FL Studio 11 以降、Magix Amplitude Pro X1 以降、Sequoia 9 以降、MOTU Digital Performer 7 以降、PreSonus Studio One、Propellerhead Reason 6 以降を所有しているユーザーが対象となっています。
Cubase Pro 11
冒頭でもお伝えしましたが、このタイミングでCubese 11をゲットしていれば、来年の春ごろには確実にCubese 12に無償アップグレードできます。SteinbergがいうところのGrace Period(グレースピリオド)が、11月10日よりスタートしており、これは今現行バージョンを購入しても、新バージョンリリース時に、その新バージョンを無料で入手できるというサービス。つまり、今日、Cubase Pro 11を購入しても来年春にCubase Pro 12がリリースされたタイミングで新バージョンが無料でもらえるというわけです。もちろんCubase Artist 11を購入すればCubase Artist 12が入手できるので安心して購入可能。
また、ここで紹介したCubase Artistの通常版とCubase Proクロスグレードの通常版には、USBドングルであるSteinberg Keyが付属しています。Cubese 12で、USBドングルが廃止されるとはいえ、それまでの期間はUSBドングルが必要となっています。ダウンロード版だと、別途USBドングルを購入しなくてはならないので、持っていない方はパッケージ版を購入するのがおすすめ。また、Cubese 12では、USBドングルがなくなるとはいえ、ほかのソフトでの廃止は発表されていないので、持っていて損はないと思います。Steinbergに確認したところ、まだ当面はeLicenserサーバーを閉じる予定はないそうです。仮に将来、閉じることがあったとしても、その後もUSBドングルのSteinberg製品ライセンスは引き続き使えると担当の方から聞いているので、無駄になることはなさそうです。
パッケージ版にはUSBドングルのSteinberg Keyが付属している
さて、Cyber Weeks 2021では、ほかのパッケージ版の製品もセールの対象となっています。ざっと挙げると以下の通りです。
製品名 | 通常実売価格 | キャンペーン価格(税抜) | 割引率 |
Dorico Pro通常版 | 57,600円 | 40,320円 | 30% |
Dorico Proクロスグレード通常版 | 29,700円 | 20,790円 | 30% |
Dorico Elements通常版 | 9,900円 | 6,930円 | 30% |
HALion通常版 | 38,000円 | 19,000円 | 50% |
Nuendo 11通常版 | 100,000円 | 60,000円 | 40% |
WaveLab Elements通常版 | 13,600円 | 8,160円 | 40% |
Doricoは、ここ数年に誕生した新たな楽譜作成ソフトであり、ゼロから開発されたDoricoは、非常に軽く、軽快に動くのが特徴。年着々とメジャーバージョンアップを繰り返しながら、機能・性能をどんどん強化し、今やFinaleやSibeliusと並ぶ存在になっています。楽譜ソフトを探していた方には、チャンスといえます。で、実はこの記事を書いている中、ふと発見したのが、DoricoのProduct Managerのブログです。全然知らなかったのですが、このブログによれば、Cubase 12だけでなく、Dorico 4というものもアナウンスされており、8月25日からグレースピリオドに入っていたんですね。つまり、このセール中に購入してしまえば、次期バージョンのDorico 4が入手できるのですが、これ以上ない絶好の機会ですね。
Dorico Pro 3.5
またHALionは、Cubeseユーザーならお馴染みの付属音源HALion Sonic SEの製品版に近い存在で、VSTのみならず、AudioUnitsさらにはAAXにも対応したプラグイン音源。スタンドアロンでも動作させることが可能で、Windows/Macハイブリッドの製品となっています。HALion 6にメジャーバージョンアップした際に「サンプラーの枠に収まらない、強力な音源に進化したHALion 6を使ってみた」という記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧いただきたいのですが、これがかなり強力な音源なのです。もともとサンプラーとしての立ち位置でしたが、現在はアナログシンセ・エミュレータにもなるし、グラニュラーシンセにもなるし、ウェーブテーブルシンセにもなる上、リズムマシンになったり、波形を3次元表示しちゃう、サンプラーの域を超えたトンでもない音源に進化しています。
HALion 6
主にポストプロダクション向けのDAWとして進化してきたNuendoは、映像業界で広く使われている一方、ゲーム業界においても、かなり大きなシェアをとっている存在。ちなみにNuendoは、最初Cubaseとは別のラインナップのポスプロ用途の業務用DAWとして進化してきたものであり、UIは似ているものの、あくまでも別のソフトという位置づけでした。その後Nuendo 4が登場したタイミングで、NEK=Nuendo Expansion Kitというオプションが誕生し、それをインストールすれば、MIDI関連を中心に、Cubaseと同等の機能が使えるようになったのです。さらにNuendo 8にバージョンアップした際には、NEKを標準で内包するようになり、現在はCubaseの上位版DAWという立ち位置が確立されました。Nuendo 11では、ゲーム開発用ミドルウェアで国内シェアトップの株式会社CRI・ミドルウェアの「ADX2」との連携に対応したり、Netflix番組制作基準のラウドネスレベルメーターを搭載したり、Dolby Atmos対応をさらに進化させたり、Photoshopのような感じでレタッチ可能なソフトSpectralayers Oneとの統合を果たしたり、とかなり強力なソフトになっています。
Nuendo 11
最後にWaveLabは、約3か月前に新バージョンが発売されたばかりの波形編集ソフト兼マスタリングソフト。今回のセールでは、エントリーモデルであるWaveLab Elements 11が対象になっていますが、マスタリングまで行いたい方は持っていて損のないソフト。そもそもWaveLabは、音楽制作ソフトCubaseを開発しているドイツSteinbergのソフトで、オーディオ波形編集ソフトとして誕生から20年以上経つ歴史のあるツール。登場して以降、さまざまな機能強化が図られており、CDのマスタリング機能であるオーディオモンタージュという機能を搭載したことで、プロの世界でもマスタリング用のツールとして幅広く浸透するようになっていきました。現在のWaveLabのマスタリング機能や波形編集機能はかなり充実しており、最近ではビデオと連携して編集する機能が強化されるなど、ポストプロダクション全般で使える便利なツールへと進化していっています。音楽のみならず、映像も扱う方が増えているので、まずWaveLab Elements 11を持っておいて、「マスタリングツールのWaveLabの最新バージョンがリリース!映像周りのサポートも充実したWaveLab 11の進化」の記事でも紹介しているような機能を使いたくなったら、アップグレードするのもよさそうです。
WaveLab Pro 11
今回はパッケージ版のセール情報を中心に紹介しましたが、ダウンロード版を販売しているSteinberg Online Shopでは、ほかの製品もセールになっていたりするので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。改めてですが、期間は11月24日~12月13日となっているので、Cubase 12への無償アップグレード狙いも含め、まずはいろいろと眺めてみるのと面白いと思いますよ。
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