iPadアプリとしてリリースされた金属系サウンドのパーカッシブ・シンセサイザ、Mersenne
https://youtu.be/GGbO3Hj8wQA
そのFM音源がTONE AとTONE Bと同じものが2つ搭載されているほか、ノイズジェネレータが1つあり、それをミックスさせる形になっているほか、このミックス時にRESONATOR(レゾネータ)を通せる形になっているのもMersenneの大きな特徴。これによって、フィードバックによる発振ができる形になっています。
ただ、24のプリセットのうち、最後に「Wezen」というベースシンセがあるんですが、これは金属系サウンドとはちょっと雰囲気の異なる結構太い音が出る音色。アナログシンセ系とも違うし、やっぱりDXのベース音源に近い感じかもしれませんね。
※追記 2016.3.7
種田さんから直接指摘をいただきましたが、フィルタはディレイの中に存在しているもので、独立したフィルタが存在しているわけではありませんでした。そのため、このフィルタを減算型シンセ的に使うのではなく、ディレイに付随するエフェクトの一種として使うようです。
https://youtu.be/ZbbK8gCkmEw
基本的には、一番上の列で構成されるTONE Aでの音作りができれば、7割理解したのも同然。主にはSUSTTAINとATTACKというところにあるパラメータを動かせば、ベースとなる金属系サウンドの音色傾向は決まるので、あとは味付け、という感じ。
ただしRESONATORは、まただいぶ異なる音の要素を作る部分。エフェクトという位置づけではなく、TONE A、TONE B、NOISEとは別のオシレーターであると捉えるのがよさそうです。
また、ここには16ステップのアルペジエーターも搭載されていて、かなり複雑なパターンを組むことまでを可能にしているのも面白いところです。このアルペジエーターは種田さんのこれまでの開発作品であるLORENTZなどに搭載しているものとほぼ同等のもののようですね。
Inter-App Audioにも対応しているのでたとえばCubasisの音源などとして利用できる
なお冒頭のビデオにも合った通り、MersenneはInter-App Audioにも対応しているし、AudioBusにも対応しています。もちろん、CoreMIDIを使って外部のMIDIキーボードから弾くこともできるし、microKEY Airやmi.1、MD-BT01、UD-BT01、A-01K……といったBLE-MIDI(MIDI over Bluetooth LE)対応のキーボードで弾くこともできるので、自在に活用することができます。
AudioBusにも対応しているから、AuriaをはじめとするDAWへのレコーディングもできる
【ダウンロード】
◎App Store ⇒ Mersenne – Melodic Percussion Synthesizer
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