iELECTRIBEをUA-1Gで鳴らす方法

先日、AV Watchの連載記事「第418回:iPadに裏技? USBオーディオが使用可能~Camera Connection Kitで接続。録音再生が可能に ~」において、KORGのiELECTRIBE for iPadがうまく動かないという記事を書きました。

が、それをうまくCakewalkのUA-1Gを動かす方法を発見しました。ほかのオーディオインターフェイスではその技が使えるものはほとんどなかったのですが、さらに、別のもっと簡単にできる方法も登場。その別の方法(ってもったいぶるものでもないのですが…)を使えば、ほかのオーディオインターフェイスでも動くようになったのです。


まず結論から書いてしまいましょう。何のことはない、KORGが対策をとってくれました。先日記事を書いたときは、バージョンがv1.1.0でしたが、v1.1.1が登場し、これにアップデートすれば、普通に動いてしまいます

iELECTRIBEがv1.1.1に

すべて解決ですね。

実は、それを知ったのは、つい先ほどのこと。それまで別の方法を紹介する記事を書こうとしていたのです。そう、UA-1Gだけでできるという方法であり、ちょっとiELECTRIBEの秘密?も見えかけた方法です。

そう、UA-1Gの設定をちょっと変えて起動させると、それが問題なく動いてしまったのです。どんな設定をしたのかというと、UA-1Gの裏面にあるディップスイッチの設定でサンプリングレートを通常の44.1kHzから32kHzに切り替えると、音がしっかり鳴ったのです。

v1.1.0でもUA-1Gを32kHzにすると動いた!

また48kHzや96kHzにしても、アプリが落ちることなく、音が鳴りました。ただし、明らかにサンプリングレートが正しくない音の出方であり、耐えられないデジタルノイズの嵐ではありましたが…。

推測するに、iELECTRIBEのサンプリングデータは32kHzであって、v1.1.0では、そのまま出力していたのではないかな、と。iPadのオーディオ機能は32kHzに対応しているか、内蔵サンプリングレートコンバータによって変換していたけれど、USB側はサンプリングレートコンバータを通していなかったので、落ちたのだろう、というわけです。

32kHzの信号を44.1kHzで鳴らしたから、クロックの割り算ができずに、アプリまで落ちたけれど、48kHzや96kHzならなんとか落ちずに済んだのではないかと思います。

一方で、今回のv1.1.1では、iPadのサンプリングレートコンバート機能を通して音を出すような改良をしたのではないかなと思っています。考えようによっては、v1.1.0で32kHzのまま音を出したほうが、多少音質がよかったのかもしれません……。

 追記:
この記事を書いた後、先日インタビューさせていただいたiELECTRIBEの商品企画担当の佐藤隆弘さんから、Twitterで、「残念ながら、藤本さんの32kHz説は外れています。」とのメッセージをいただきました。この辺の詳細は、今度お会いしたときにでも、ぜひ伺ってみたいなと思っています。

先日、AV Watchの連載記事「第418回:iPadに裏技? USBオーディオが使用可能~Camera Connection Kitで接続。録音再生が可能に ~」において、KORGのiELECTRIBE for iPadがうまく動かないという記事を書きました。

が、それをうまくCakewalkのUA-1Gを動かす方法を発見しました。ほかのオーディオインターフェイスではその技が使えるものはほとんどなかったのですが、さらに、別のもっと簡単にできる方法も登場。その別の方法(ってもったいぶるものでもないのですが…)を使えば、ほかのオーディオインターフェイスでも動くようになったのです。


まず結論から書いてしまいましょう。何のことはない、KORGが対策をとってくれました。先日記事を書いたときは、バージョンがv1.1.0でしたが、v1.1.1が登場し、これにアップデートすれば、普通に動いてしまいます

iELECTRIBEがv1.1.1に

すべて解決ですね。

実は、それを知ったのは、つい先ほどのこと。それまで別の方法を紹介する記事を書こうとしていたのです。そう、UA-1Gだけでできるという方法であり、ちょっとiELECTRIBEの秘密?も見えかけた方法です。

そう、UA-1Gの設定をちょっと変えて起動させると、それが問題なく動いてしまったのです。どんな設定をしたのかというと、UA-1Gの裏面にあるディップスイッチの設定でサンプリングレートを通常の44.1kHzから32kHzに切り替えると、音がしっかり鳴ったのです。

v1.1.0でもUA-1Gを32kHzにすると動いた!

また48kHzや96kHzにしても、アプリが落ちることなく、音が鳴りました。ただし、明らかにサンプリングレートが正しくない音の出方であり、耐えられないデジタルノイズの嵐ではありましたが…。

推測するに、iELECTRIBEのサンプリングデータは32kHzであって、v1.1.0では、そのまま出力していたのではないかな、と。iPadのオーディオ機能は32kHzに対応しているか、内蔵サンプリングレートコンバータによって変換していたけれど、USB側はサンプリングレートコンバータを通していなかったので、落ちたのだろう、というわけです。

32kHzの信号を44.1kHzで鳴らしたから、クロックの割り算ができずに、アプリまで落ちたけれど、48kHzや96kHzならなんとか落ちずに済んだのではないかと思います。

一方で、今回のv1.1.1では、iPadのサンプリングレートコンバート機能を通して音を出すような改良をしたのではないかなと思っています。考えようによっては、v1.1.0で32kHzのまま音を出したほうが、多少音質がよかったのかもしれません……。

 追記:
この記事を書いた後、先日インタビューさせていただいたiELECTRIBEの商品企画担当の佐藤隆弘さんから、Twitterで、「残念ながら、藤本さんの32kHz説は外れています。」とのメッセージをいただきました。この辺の詳細は、今度お会いしたときにでも、ぜひ伺ってみたいなと思っています。

【関連情報】
iELECTRIBE製品情報

Commentsこの記事についたコメント

1件のコメント
  • YSKN

    32kHz説は外れています。って、それじゃあ何kHzなんでしょうね。
    今のところ何かインターフェイスにつないでiELECTRIBE for iPadを鳴らす予定は無いですがこの件は気になります。

    2010年6月24日 9:16 PM

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