6月8日、米国のSony Creative Softwareと日本の代理店であるフックアップがソニー本社内で共同での記者発表会を行い
Sound Forge Audio Studio 10
Vegas Movie Studio HD Platinum 10
の3ソフトおよび、それらを組み合わせた
Imagenation Studio Suite 2
という2つのバンドル版の発表しました。
ACID Music Studio 8
いずれも6月25日に発売され、そのうちのDTM系ソフトであるACID Music Studio 8は14,490円、Sound Forge Audio Studio 10は11,340円となっています。
この価格帯からもお分かりのとおり、これらはエントリー版という位置づけで、ACIDの場合は、上位版としてACID Pro 7が、Sound ForgeにはSound Forge Pro 10というソフトが存在します。
まずACIDを見てみると、ちょっと面白いのがバージョンの関係。実は上位版がバージョン7で、新しいACID Music Studioのほうがバージョン8。これは最近いつもそうで、下位バージョンが先に進化してしまうのです。
今回の新しい機能としては、いわゆるミキシングコンソールが搭載されたこと。まあ、今さらという気がしないでもないのですが、これまでACIDではトラック上でしかバランス調整ができなかったので、使いやすくなったことは確かです。
またトラック間のイベントをドラッグ&ドロップで操作できるようになったり、ノーマライズ、位相逆転、ロックなどがスイッチで調整できるようになっています。まあ、ACID Pro 7にあったZplaneのelastique Audioが搭載されたのも大きな目玉でしょう。
ACIDにもミキシングコンソールが搭載
そのほか、VSTiとしてTruePianos Amber Lite、VSTとしてStudio Devil British Valve Customギターアンプが搭載されています。
一方のSound Forgeのほうは24bit/32bitフロートの192kHz対応になったのが、最大の特徴ではないかと思います。個人的な感想でいうと、もうこれがあれば、Sound Forge Pro 10はなくてもいいのではないか……と。
確かにSound Forge Pro 10であれば、5.1chなどのマルチチャンネルのオーディオ編集が可能ですが、ほとんどの人は2chで十分でしょう。この2chで24bit/192kHzの編集ができれば、十分ですから。
バッチによる大量データ処理をしたいという、ゲーム業界での業務用途であればSound Forge Pro 10が必要でしょうが、普通の使い方ならこれで十分です。
ちなみに、SONYのリニアPCMレコーダーやレコードプレイヤーにバンドルされているSound Forge LEからのアップグレードも可能で、この場合は5,250円で購入できてしまうそうです。
詳細については、来週のAV Watchの記事で紹介する予定ですのでお楽しみに。