「まったくの初心者だけど、DTMを使い自分で曲を作ってみたいな」「仕事でBGMの制作を頼まれたから、音楽の勉強をしたい」「DTMをちゃんとした先生に学びたい」など、思っている方は多いと思います。独学で勉強することも可能ですが、仕事をしているとなかなか時間を取れないですよね。それにインターネットや本からだと、ほしい情報がすぐに得られなかったり、正しい情報を知るのも大変です。その点、分からないことを相談できる先生がそばにいれば、今の問題点をすぐに解決できるので、上達も早いはずです。
そんな中、社会人が通い詰めているDTM・レコーディン・作曲を学べる学校があるのはご存知でしょうか?DTMステーションでも何度か紹介したことのあるJBG音楽院で、DTMに関する知識がない人でも心配することなく参加できるのが特徴になっているDTMスクールです。先日「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方 超入門」(リットーミュージック)の著者でもある侘美秀俊(たくみひでとし)さんの授業があったので、見学しにいったところ、かなり面白い内容だったので、その一部を紹介してみましょう。
JBG音楽院は東京校と大阪校の2か所で展開しており、全国の20代~50代 男女1032名のネット調査で、顧客満足度・カリキュラム満足度・講師の指導力、1位を獲得しているDTM作曲スクール。これまで作曲をしたことがない人でも、音楽理論の基礎や楽譜を読む力、音感を身に着けたり、DTMの基礎、キーボードの基礎が学ぶことができる、JBG音楽院のオリジナルの「コアプログラム」というものがあるので、初心者でも安心して学べる環境であるとのこと。
この日、実際に授業をしていたのは、そのコアプログラムで基礎を身に着けた人たちがレベルアップした内容を学ぶメインプログラムの一部分。ヒット曲のメロディやコード進行、楽曲の構成をアナライズするという授業でした。教室に集まった生徒は4名と、日ごろから少人数で集中的に勉強しているそう。
授業を行った侘美秀俊先生は、以前このTwitter
22日発売の拙著「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方 超入門 (CD付) 」見本誌到着! 本文はもっともっと濃ゆいコトバでリズム練習をする内容です。よろしくどーぞ‼︎ pic.twitter.com/twY1KeQOOB
— 侘美秀俊 Hidetoshi Takumi🎼📚【H-t studio】 (@hidetakumi) December 18, 2016
でバズっていた、リズム譜早見表が裏表紙にあった本、「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方 超入門」(リットーミュージック)の著者。テレビでも取り上げられたことのあるこの本は、ベストセラーになっているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?また「マンガでわかる!音楽理論」といった面白い本を書かれている一方、安達祐実主演ドラマ「捨ててよ、安達さん。」の音楽を担当している方でもあります。
ちなみに、隣の教室では、スティーヴィー・ワンダーとの共演経験を持つSasha先生が、コアプログラム授業を行っていました。こちらも、少人数で真剣に授業を受けていました。
さて、東京・表参道駅の出口から徒歩5分ほどで着く教室で始まったのは、Official髭男dism「Pretender」のアナライズ授業。まずは、楽曲をみんなで聴いてから、キーを導き出します。
「使われているコードの内容をみると、キーを割り出すことができます。フラットが付いている音程はなにがありますか?」「E、D、A、B……です。」「そうだね!G♭という音程も一瞬出てくるけど、基本はGが使われているので、4つフラットが付いているわけだから、A♭メジャーキーになるわけですね」と一歩ずつ進んでいきます。
このメインプログラムの授業は、6か月間のコアプログラムを受けた生徒が受けている内容で、メインプログラム1では今回のようにメロディーの書き方とDTMアレンジの基本を身に着ける内容となっています。その後、メインプログラム2で作詞にチャレンジしていくとともに最終的には、スタジオでのレコーディング実習があるそう。メインプログラム3では、これまで培ってきたものを活かし、さらにストリングスやホーンのアレンジ、リハーモナイズ、ミックスまで学べる内容になっています。もちろん、経験者である程度理解している方は、試験を受ければ学びたいところからスタートできるとのこと。
キーを導き出したら、次に曲の構成について学んでいきます。「この曲のイントロで、メインになっているのはなんの楽器?」「ギターです!」「では、ここの繰り返すフレーズはなんていう?」「リフですかね……」「そう、ギターのリフレインっていうよね。では、この楽曲何小節ごとにできてるか見ていこうか。イントロは何小節?」「4小節です」「そして、ドラムが入ってくるから4小節+4小節だよね」「A1は?」「4小節+2小節」「A2は?」「4小節+4小節」……
「ここで着目すべきは、揃っていないところです。4小節+4小節で大体は構成されていますが、2小節足りないセクションがあります。これにより、曲のテンポが早まって、次のセクションに行く勢いがついているんですよ」と侘美先生。ちょっとした曲の聴き方のヒントを聞くだけでも、普段の曲の聴き方が変わって、いろいろな発見がありそうですよね。
「それから、この特徴的なギターリフのフレーズが、なにでできているか分かる人いますか?」と、実際に侘美先生がピアノを演奏しながら質問していきます。「ペンタトニックですか…?」「そう、ペンタでこのリフはできています。随所にペンタが使われているのですが、ペンタだとコードとぶつからないので、使いやすいんですよ」と、明日から使えそうなノウハウが。
「メロディにも見ていきましょう。Aメロの歌い出しは休符、8分音符でできていますが、次の小節では縮小されて出てきます。これによって、勢いが出てますよね。それにオクターブを行き来していて、これも特徴的で、珍しい形だと思います。練習しないと、なかなか歌えないメロですね」と、書き込みをしたメロディの譜面を見つつテンポよく授業は進んでいきます。
「ここのメロディも基本的にペンタで進んでいるのですが、いきなりEのナチュラルが出てきます。ダイアトニックにない音なのですが、コードC7なので、この音が使われています。では、このC7はどこから来たコードか分かりますか?」「セカンダリードミナント!」「そうです、このコードは6度に向かう音として使われていますね。ただ、ノンダイアトニックの音をメロディに持ってくることはないので、非常にユニークなポイントです」
「Bメロは、同じフレーズが3回使われて、4回目には繰り返しが変わっていますね。以前にも言いましたが、繰り返しは3回が限度ですよ。サビも同じように繰り返しは使われていますね」など、コードとメロディの関係を1つずつ解説していました。効果的にペンタトニック以外の音を使うテクニックやなぜその箇所が印象的なのかは、0から自分で見つけ出すのは至難の業です。1時間程度の授業を受けただけでも、自分の制作に活かせそうなワザがどんどん出てきていました。
少人数だからこそ、分からないところもしっかり解説してくれる印象でした
授業の後、生徒のみなさんにも少し話を聞いたのですが、ここに入学した動機はみなさん、それぞれでした。
「普段は工場で仕事をしているのですが、仕事に嫌気がさして、人生を豊にしたいなと思って、楽曲を作りたく入学しました」「音楽を聴いていて心惹かれる曲は、なにが素晴らしいのだろう。ということを知りたくて、楽曲の分析や自分で作曲ができたらいいなと思い、勉強しています」「会社内でBGMを作ってみてほしいといわれて、ちゃんと学びたいと思って入りました」「もともと音大に行きたかったのですが、当時楽器を辞めさせられてしまったんです。だから、子供も育て終わったし、会社ももう一歩なので、自分の好きなことをしたいと思って、音楽を学んでいます」……など。
プロの音楽家を目指す以外にも、いろいろな理由で音楽を勉強しているんですね。少し授業を拝見させていただいただけですが、面白かったので、久しぶりに勉強してみようかななんて、刺激を受けることができました。
JBG音楽院は、アップデートされ続ける、カリキュラムで「ひとりで完遂できるDTM作曲スキル」を身に着けられる場所にこだわっており、「世界標準の作曲」「トレーニング型授業」「日本でNo1の音楽制作教育」というモットーを掲げ、カリキュラムを強化したとのこと。
東京・大阪校ともに生徒募集は年に2回で、体験授業なども行っているので参加してみるのも楽しそうです。また説明会も開催されているので、興味のある方は、まずはどんな内容なのか、説明会に参加してみてはいかがでしょうか?
【関連情報】
JBG音楽院サイト
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