対象のPreSonus製品を買ったら、無料で貰えるStudio Magicソフトウェア・スイートをご存知でしょうか?11,000円のAudioBox iOneも対象となっているため、11,000円の出費だけで10万円以上の音源やエフェクト、サンプルパックがゲットできてしまうという、よく分からない価格設定になっています。しかも、PreSonusのオーディオインターフェイスには、約10,000円のStudio One Artistのフルライセンスも付属しているわけですから、ユーザーとしてはとても嬉しいところですが、メーカーが大丈夫なのか少し心配になります。
それはさておき、貰えるものは貰っておこうということで、具体的にStudio Magicソフトウェア・スイートをゲットする方法を紹介していこうと思います。Studio One Artistは、バージョン5になってサードパーティー製のVST/AUに標準で対応になっているわけですし、DTM環境を整えるには最適なタイミングなのではないでしょうか。また、すでにオーディオインターフェイスを持っている方でも、1chムービングフェーダーを搭載したフィジカルコントローラFaderPortも対象となっているため、検討する価値ありです。Studio Magicソフトウェア・スイートの内容は、おまけ程度ではなく本格的な音源やエフェクトが揃っているので、実際に紹介していきましょう。
数多くの使えるプラグインがセットになった、Studio Magic 2021ソフトウェア・スイート
Studio Magicソフトウェア・スイートとは、対象のPreSonus製品に付いてくるプラグイン集のこと。Studio One Artist 5とは別に、合計19種類の音源やエフェクト、サンプルパックが収録されています。Studio Magicソフトウェア・スイートのプラグイン製品は、MacでもWindowsでも使えて、VST、AU、AAXに対応しているので、あらゆるDAWで使えるのもポイント。これからDTMを始める方にとっては、Studio One Artist 5というDAWが付いてきて、さらに優秀な音源やエフェクトが付属しているので、いいスタートダッシュになりますし、すでにDTMを始めている方にとっても楽曲制作環境を強化する手段になるはずです。
Studio Magicソフトウェア・スイートの具体的な内容は以下の通り。
製品名 | メーカー |
Ableton Live 10 Lite | Ableton |
AnalogLab Intro | Arturia |
Brainworx bx_opto | Plugin Alliance |
Brainworx bx_rockrack | Plugin Alliance |
Surrealistic MG-1 Plus Synthesizer | Cherry Audio |
Voltage Modular Nucleus | Cherry Audio |
Essential Sounds | Ghosthack |
Neutron Elements | iZotope |
SDRR2tube | Klanghelm |
SynthMaster-Player | KV331 Audio |
MPX-i Reverb | Lexicon |
Mäag Audio EQ2 | Plugin Alliance |
Melodics | Melodics |
REPLIKA | Native Instruments |
Movement | Output |
Soundsnap | Soundsnap |
SPL Attacker Plus | Plugin Alliance |
Virtual Bassist ROWDY | UJAM |
UVI Model D | UVI |
Studio One 5 Artistを除いても19製品もあり、ここでは全部紹介しきれないため、いくつかピックアップして見ていきましょう。それぞれの概要については(https://www.mi7.co.jp/products/presonus/studiomagic/)でチェックできるので、ぜひご覧いただきたいのですが、これまでDTMステーションでも紹介したことのある製品が並んでいますね。
たとえば、音源でいうと「1モジュールあたり100円以下!? ACIDやSound Forgeの開発者、Cakewalkの元副社長が生み出したソフト版モジュラーシンセ、Voltage Modularが面白い」という記事で紹介したことのある、Cherry AudioのVoltage Modularのミニマム版。22種類のモジュールが標準装備、67のプリセットを収録しており、これがかなりいい音するのですよ。自由自在にモジュラーシンセを使えるのですが、プリセットの音も優秀で、アナログライクな音を鳴らすにはピッタリな音源です。
Cherry Audio Voltage Modular Nucleus
また、KV331 Audio SynthMaster-Playerもソフトシンセとして扱いやすく、プリセットベースで鳴らす音源なのですが、DAWに元から付属している音源だけでは対応しきれない音色をカバーしてくれますよ。KV331 Audio SynthMaster-Playerに1800ものプリセットが付属しており、簡単なパラメータ操作だけで、自分の楽曲にハマる音色が作れるのがポイント。
KV331 Audio SynthMaster-Player
さらには、UVIのModel Dというグランドピアノの音源も収録されています。UVIといえば、世界中から評価の高いサンプリング音源をリリースしているフランスの音源メーカー。この音源は、世界最高峰のレコーディングスタジオで収録されており、かなりリアルで温かみのあるサウンドが特徴です。オケに混ぜて使ってもいいですし、単体で演奏してもグッとくるサウンドです。
それでは、ミックスで使えるプラグインについても見ていきましょう。まずは、Plugin AllianceのBrainworx bx_optoとMäagAudio EQ2。Plugin Allianceは、ミックスやマスタリングで使われるプラグインをリリースしているメーカーで、プロのエンジニアも愛用しています。コンプのBrainworx bx_optoやイコライザーのMäagAudio EQ2は、普通にプロの現場でも使われるプラグイン。PL Attacker Plusは、アタックのトランジェントを制御できるプラグインで、バスドラムを仕上げるときに便利に使えます。EQやコンプだけでは、制御しきれない分野もPL Attacker Plusがあればカバーできますよ。
Brainworx bx_opto(左)、MäagAudio EQ2(右上)、PL Attacker Plus(右下)
また、AIがミックスしてくれるiZotope Neutron Elementsだったり、Lexiconの高品質なリバーブMPX-i Reverbも付属しています。さらには、Ghosthack Essential Soundsといったサンプルパックだったり、DAWのAbleton Live Liteも使えてしまいます。改めてStudio Magicソフトウェア・スイートを見ても、バランスよく全体的にDTM環境を強化してくれる製品が揃っていますね。
では、対象となっているPreSonusのハードウェアについても見ていきましょう。以下のようになっているわけですが、
対象インターフェース | 対象ミキサー | 対象コントローラー |
AudioBox USB 96 | StudioLive 16.0.2 USB | ATOM |
AudioBox 96 Studio | StudioLive AR16c | ATOM SQ |
AudioBox Ultimate Bundle | StudioLive AR12c | FaderPort |
AudioBox iOne | StudioLive AR8c | FaderPort 8 |
AudioBox iTwo | StudioLive 64S | FaderPort 16 |
AudioBox iTwo Studio | StudioLive 32S | |
ioStation 24c | StudioLive 32SX | |
Quantum | StudioLive 32SC | |
Quantum 2626 | StudioLive 32R | |
Quantum 4848 | StudioLive 24R | |
Studio 24c | StudioLive 16R | |
Studio 26c | ||
Studio 68c | ||
Studio 1810c | ||
Studio 1824c | ||
Revelator (USBマイク) |
冒頭でも紹介したAudioBox iOneをはじめ、ミキサーやドラムパットのATOMも対象となっていますね。従来のオーディオインターフェイスであるAudioBoxもいいですが、以前「ムービングフェーダーとオーディオインターフェイスが合体したioStation 24cは、想像以上に便利な機材だった」という記事で紹介したことのあるioStation 24cは、1chムービングフェーダーにオーディオインターフェイス機能が付いていて、結構使いやすいですよ。
ムービングフェーダーとオーディオインターフェイスが合体した機材ioStation 24c
さて、具体的にStudio Magicソフトウェア・スイートを入手する手順について紹介していきましょう。まずは、My PreSonus(https://my.presonus.com/)にアクセスします。アカウントがある場合は、メールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。アカウントがない場合は、「Create Account」をクリックして、アカウントを作成します。アカウントの作成に関しては、手順に従って登録するだけなので、ここでは省略します。
ログインすると以下のような画面が表示されるので、ここにある「製品を登録」をクリックします。
次に、「ハードウェア」を選択して、購入日の選択、シリアルナンバーを入力していきます。PreSonusのシリアルナンバーは、製品の底面や背面に記載されているので確認して、入力しましょう。その後、「登録」をクリックします。
登録が完了すると、「あなたの商品は正常に登録されました!」という文言と共に、「製品を見る」というボタンが表示されるので、これをクリックします。
すると、登録した製品のページに飛ぶので、少し下にスクロールすると、Studio Magicソフトウェア・スイートがダウンロードできるようになっています。また、「無償のAbleton Live Liteを取得できます。」というところにある「適用」をクリックするとAbleton Live Liteをゲットすることも可能です。
Studio Magicソフトウェア・スイートがダウンロードできるようになった
以上が、Studio Magicソフトウェア・スイートを入手するまでの手順です。なお、ページの上側にある「Myプロダクト」をクリックすると表示される画面で、「アドオン」をクリックすると、ここから製品をダウンロードすることも可能です。
「アドオン」からも、Studio Magicソフトウェア・スイートを確認できる
試しに音源を何かインストールしてみましょう。インストールしたい製品の「さらに詳細を表示」をクリックして、インストーラをダウンロードします。ここでは、Cherry Audio Voltage Nucleusを選択しました。
すると、「インストーラーのダウンロード」ボタンがあるので、これをクリックします。ここには、シリアルナンバーもあるので、後々シリアルナンバーを入れるタイミングでは、ここを確認します。
この先は、製品ごとにインストール仕方が違うので割愛しますが、基本的には
といった流れになります。中には、メールアドレスを登録する必要のあるものやインストールが終わってからシリアルナンバーを入力する製品もあります。また、先にインストールマネージャーを入手しなくてはならない場合があります。ですが、手順通りに進めていけば難しいことなく、インストーラを入手できるはずです。インストーラを入手したら、それを起動してインストールしてみると、DAW上で使えるようになっています。
Studio One Artist上で、もらえるプラグインを起動してみた
なお、現在AudioBox USB 96を購入すると先着50名に『松隈ケンタ流 ロックDTM入門』がプレゼントされる企画が実施されているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
【関連情報】
Studio Magic 2021フトウェアスイート情報
【価格チェック&購入】
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