ローリング・ストーンズ、ヴァン・ヘイレン、プリンス、エルトン・ジョン、Maroon 5……、数多くの伝説的なミュージシャンの楽曲が生まれたスタジオ、サンセット・サウンド・スタジオの響きを完全再現したプラグインT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBのセールが現在行われています。T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBには、スタジオの響きだけではなく、実際サンセット・サウンド・スタジオで使われている、エコーチェンバー、プレート、スプリングリバーブなど、最高級のリバーブ機材も収録されています。
また、モデリングにはIK MultimediaのVRMという技術が使われており、従来のリバーブもよりリアルな空間表現を実現しています。スタジオの音響特性を再現するためのインパルス・レスポンスは、スタジオ常設のマイクで収録。コンソール、プリアンプなどの信号経路についても、モデリング技術を使い、細かい部分までこだわって作られています。通常価格は、29,990円(税込)ですが、公式セールで11,990円(税込)。さらにDTMステーション読者限定で、2020年12月21日~2021年1月4日までの期間使えるbeatcloud用のクーポンが用意されているため、セール価格よりも安く入手することが可能。具体的には、70%オフとなる9,473円(税込)となっています。このT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBは、T-RackS上で動くプラグインなのですが、実はT-RackSは数多くのハードウェアをモデルとしたモジュールがほかにもあり、中には無料で使えるものも存在するのです。そこで、T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBの概要や特徴紹介すると共に、安く購入するための情報、T-RackSの無料で使えるモジュールを紹介してみましょう。
LAの伝説的なスタジオ空間を再現したT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERB
T-RackSは、IK Multimediaが1999年に開発した、アナログモデリングをベースにしたプラグインであり、EQやコンプレッサー、リバーブ……など、ミックスやマスタリングで使うエフェクトをモジュールとして収録している統合型のプラグインエフェクト。ギターマルチエフェクターの中にディストーションやディレイが存在するように、T-RackSの中にいろいろなエフェクトが含まれているわけです。その後、アップデートで各モジュールを単体のプラグインとして立ち上げが可能になったり、新しいモジュールが誕生したりして、現在はT-RackS 5としてリリースされています。
T-RackSは、1999年に誕生。現在はT-RackS 5としてリリースされている
そんなT-RackSのライナップは、T-RackS 5、T-RackS 5 Deluxe、T-RackS 5 MAXの3つがメインで用意されています。違いとしては、モジュールの数だけであり、T-RackS 5は9モジュール、T-RackS 5 Deluxeは22モジュール、T-RackS 5 MAXは38モジュール付属しています。また各モジュールごとに、単体で購入することも可能であり、今セール中のT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBも、そうして販売されています。また冒頭でもお伝えしたように、T-RackS 5 Custom Shopをインストールすると、無料で使えるモジュールをゲットできます。具体的な無料モジュールのゲット方法は後述するとして、まずはT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBについて見ていきましょう。
T-RackSのライナップは、T-RackS 5、T-RackS 5 Deluxe、T-RackS 5 MAXの3つがメイン
T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBを立ち上げてみると、見て分かる通り比較的シンプルな操作画面となっています。基本的な使い方としては、リバーブのモードを選択して、タイプを選択、プリディレイやディケイタイム、フィルター、リバーブの広がり、定位を設定するだけです。
T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBは、シンプルな操作画面
リバーブのモードは、CHAMBER、LIVE ROOM、ISO BOOTH、PLATE/SPRINGの4種類。CHAMBER(チェンバー)は、エコーチェンバーと呼ばれる部屋の中で、スピーカーから音源を流し、それをマイクで収録することでリバーブを作る方法です。ほかのリバーブのプリセットでCHAMBERという名前の付いているタイプの残響音もありますが、T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBのCHAMBERは、透明感がありつつも、しっかり存在感のある、超一流のスタジオで録られているだけあるなという印象。ボーカルでも楽器でも使える汎用性の高いリバーブです。
LIVE ROOMは、名前の通りスタジオのアンビエンスを再現しているものであり、ドラムのアンビエントマイクとして使ったり、ストリングス、ブラスセクションなど、打ち込みの音源に対して掛けることで、楽器全体の一体感を作ったりできると思います。ドライなサウンドに対してLIVE ROOMを使えば、まるでサンセット・サウンド・スタジオで録音したような雰囲気を作ることができますよ。
ISO BOOTHは、LIVE ROOMよりも狭い部屋で、ドラムブースとして使ったり、ギターアンプを入れて録音するような部屋の残響をモデリングしたリバーブです。それこそ、ドラム、パーカッション、ギター、ボーカルなどに使って、派手な変化はないものの、音に太さや暖かみを加える用途として使えると思います。もとの音のレベルをグッと上げることが可能です。
PLATE/SPRINGは、サンセット・サウンド・スタジオで実際に使われている、プレートリバーブとスプリングリバーブの音であり、具体的にはEMT 140、Echoplate、AKG BX-20Eとなっています。どれも汎用性がありつつも、高いクオリティを誇るリバーブであり、かなり使いやすいと思います。細かい設定をしなくても、最高級のリバーブサウンドが手に入るのは嬉しいところですね。
ちなみにT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBの中央にある画面は、360度の画像となっているため、動かすことができ、どんな場所の残響音なのか確認できます。画像を見ると、なんとなくイメージできるのは、いいですよね。
360度の画像となっているため、スタジオ風景を見ることができる
また、右端に搭載されている2本のフェーダーは、DRY/WETとなっているので、AUXトラックにリバーブを立ち上げて使うだけでなく、直接インサートしてWETのフェーダーを調整していくという使い方もできますよ。
以上が、T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBの概要と特徴でしたが、いかがでしょうか?IK MultimediaのT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBページに行くと、本当にサンセット・サウンド・スタジオでレコーディングした有名ミュージシャンが多く、その一流スタジオの環境をPC上で再現できるなんて、いい時代になりましたよね。
世界的に有名なミュージシャンがレコーディングを行ったスタジオ
さて、ここからは、T-RackSの無料モジュールのインストール方法を紹介していきましょう。手に入るのは、6バンドのマスタリング用パラメトリックEQのClassic Equalizer、Meteringの2つ。まずは、T-RackS 5 Custom Shopのページにアクセスし、DOWNLOADをクリックします。
T-RackS 5 Custom Shopのページにアクセスし、DOWNLOADをクリック
すると、IK Product Managerのインストラーがダウンロードができるページに移るので、ここから自分のPC環境に合ったものをダウンロードします。IK Multimediaの製品は、基本的にはIK Product Managerを使ってインストールする必要があるので、まずはIK Product Managerをインストールします。
その後インストールが終わったら、IK Product Managerのログイン画面が表示されるので、アカウントを持っている方は、ここでログイン。持っていない方は、「CREATE ACCOUNT」からアカウント作成します。
アカウントを持っていない方は、「CREATE ACCOUNT」をクリック
CREATE ACCOUNTをクリックすると、以下の画像のようなウェブページが表示されるので、右側の新規ユーザーにある「REGISTER」をクリックします。
すると、ユーザーネーム、パスワード、メールアドレスなどの入力フォームが表示されます。入力が完了したら、「REGISTER」をクリックします。
その後、登録したメールアドレスにIK Multimediaから、確認用のリンクが送られてくるので、リンクをクリックして、アカウント登録が完了します。次にIK Product Managerに戻り、登録したユーザーネームとパスワードを入力して、ログインします。
IK Product Managerに戻り、登録したユーザーネームとパスワードを入力して、ログイン
ログインが完了したら、Manage My Productsをクリックします。
次にRegister Productをクリックして、シリアルナンバーを入力していきます。
Register Productをクリックして、シリアルナンバーを入力
Register Productをクリックすると、シリアルナンバーを入力するところが表示されるので、IK MultimediaのMy Productsページでシリアルナンバーを確認しにいきます。
先ほどアカウント作成した方は、IK Multimediaページ上でログイン状態になっているはずなので、右上の人型アイコンをクリックすると、プルダウンメニューにMy Products(登録製品)が表示されるので、これをクリック。もし、ログインしていない状態であれば、同じく人型アイコンをクリックすると、ユーザーネームとパスワードを入力する欄が表示されるので、ここからログインして、My Products(登録製品)をクリックします。
My Productsに行くと、T-RackS 5 Custom ShopのSerial Number(シリアルナンバー)が表示されているので、これをコピーします。
T-RackS 5 Custom ShopのSerial Numberをコピー
IK Product Managerに戻り、シリアルナンバーをペーストして、Registerをクリックします。
すると、オーソライズが完了するので、T-Racks 5のInstallをクリックします。
オーソライズが完了したら、T-Racks 5のInstallをクリック
ダウンロードが完了すると、インストーラーが起動するので、手順に沿って進めていきます。
インストールが終わったら、準備完了。DAWを立ち上げて、T-Racks 5を認識するか確認してみてください。T-RackS 5をインストールすると、T-RackS 5のモジュールが、とりあえず全部インストールされます。基本的に無料で使えるのは、Classic Equalizerとレベルメーターのみ。ほかのモジュールに関しては、14日間はトライアルで使用することが可能で、それを過ぎた場合は、購入することで使用することが可能になります。
T-Racks 5をインストールすると、T-RackS 5のモジュールがすべて表示される
実際、Classic Equalizerを使ってみるとEQの効きがよく、マスタリング用のEQとして使いやすい印象でした。またドラムのマスターなどに使っても、いい感じに使えると思います。ただ、Meteringの方は、無料版だとレベルメータとピークメーター、RMSしか使えないようです。T-Racks 5をインストールしてみると気付くと思いますが、実はT-Racks 5は、スタンドアローンで立ち上がるのです。最大192kHz、32bit floatに対応、最大16個のプロセッサーをインサートして、パラレル接続も可能であり、DDP書き出しにも対応しています。
またCustom Shopというアプリもインストールされ、ここから簡単にT-Racks 5のモジュールを追加していくこともできます。AMPLITUBEやSAMPLETANKというタブもあり、IK Multimediaの製品を購入できるアプリとなっています。
そして、冒頭でお伝えしたようにT-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERBの通常価格は29,990円(税込)ですが、公式セールで11,990円(税込)。さらにDTMステーション読者限定・期間限定、2020年12月21日~2021年1月4日まで、下記のクーポンコードを利用することで9,473円(税込)で購入することができます。
実際、購入手続きをして、クーポンコードを入れてみると、確かに割引されるのが確認できます。
この機会に無料でもらえるモジュールも合わせて、ぜひゲットしてみてはいかがでしょうか?
【製品情報】
T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERB製品情報(フックアップ)
T-RackS SUNSET SOUND STUDIO REVERB製品情報(IK Multimedia)
T-RackS 5 Custom Shop製品情報
【価格チェック&購入】
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