みなさんはDAWをどんなPCで動かしていますか? Macの場合は選択肢は限られているし、DAWメーカーもその固有の機種での動作を保障してくれているので問題ないのですが、Windowsマシンの場合、事情がちょっと異なっています。こちらのPCはオープンな規格であるため、多種多様なPCラインナップがあり、膨大な製品の中から自分の好きなマシンを自由に選べる半面、DAWとの相性といった問題が出てくるケースもあるのです。
そのため、どのマシンを選ぶかというのは、なかなか難しい問題です。もちろん、まったく動かないということはほとんどないものの、オーディオインターフェイスの動作が不安定だとか、あらかじめ入っていたアプリケーションとDAWがバッティングを起こして、動作に支障が出ている……なんてことが少なくありません。
もちろん、Windowsマシンの場合、店頭に並んできるメーカー品がすべてというわけでもありません。BTO(Build to Order)といって自分の好みのスペックのマシンを注文できるメーカーもあるし、マシンそのものを自分で組み立ててしまうことだってできます。私自身も、基本的に“自分で作る派”なので、自分のニーズに合わせて頻繁に新しいマシンを作って利用しています。
このDTMステーションでも、2回ほどベアボーンを使ってPCを組み立てた話を書いているので、ご覧になった方もいると思います。ただ、こうした自作マシンもトラブルがつきもの。先日書いた、Sandy Bridgeマシンも一見問題なく動作していたのですが、Windowsを一時休止後に復帰させると冷却ファンがフル回転してしまうとか、前面のUSB 3.0ポートが正常動作しないなどDAWとの相性というようより、マシン本体の不具合が発覚し、現在も格闘中です(ファンの問題はBIOSが先日アップデートされて解消された)。
そんな中、先日、とあるミーティングをしている中、ちょっとユニークなアイディアが生まれたのです。そう、この辺について詳しいメンバー数名で集まって、DAW専用のPCを企画してみないか、というアイディアです。
しかもその企画会議自体をUSTREAMで放送してみたら面白そうだし、完成したマシンはキチンとしたサポートができる体制で売り出すことができたら役に立つ人もいるのではないだろうか、なんて話になったのです。
そこでいきなりなのですが、本日7月6日の夜20:00に、その企画会議の第1回の放送をしてみたいと思います。主テーマとしては「Pro Tools 9専用PCを作る」としていますが、ほかのDAWの話も出てくるでしょうし、「DOS版のレコンポーザが動くマシン」なんてのも面白いのでは……などアイディアはいろいろあるのです。
で、その企画会議の本日のメンバーは3人。DAW用のBTOマシンなどを手がけているオーダーメイドPCメーカー、JUNSの取締役である山中潤さん、今回のPC企画に関するアイディアを出してくれた方であり、テクノ・シンセとテルミンでワールドワイドに活動しているカガワスタジオのオーサーウェアプロデューサー、香川光彦さん、そして私、藤本健の3人による会議です。ただ、USTREAMなので、ぜひその場でみなさんからのアイディアももらいながら、いっしょに企画できればいいなと思っています。
JUNSはDAW用PCも出している実績あるPCメーカー
ご存知の方も多いと思いますが、JUNSはUSTREAMのスタジオを持って、数々の放送を手がけている会社。私も以前、「PCオーディオ茶屋」という番組に呼んでいただいたこともありました。そこで、そのスタジオで企画会議をして、ダダ漏れさせようというわけです。興味のある方はぜひ、ご覧になってください。なお、番組を見損ねたという人も、放送内容はそのままアーカイブされる予定ですので、後日ゆっくり見ることも可能ですからご安心を。
【USTREAM配信】
JUNS JP
http://www.ustream.tv/channel/junstv