スポンサーリンク

CDライティングソフトの定番、B’s Recorder GOLD21が誕生。CDの劣化判定機能を新たに搭載

この記事は約13分で読めます。
この記事にはアフィリエイトなどPRが含まれています

B’s Recorder GOLDという名前を見て「懐かしい!」という人も少なくないと思います。今から四半世紀前の2000年前後、CDライティングソフトとして一世を風靡したB’s Recorder GOLDは、各メーカーが発売するCD-Rドライブにバンドルされるなどしたため、WindowsユーザーもMacユーザーも、これを使ってCDを焼いた……という人も多いと思います。最近はCDを焼く機会も減っているとは思いますが、いざオーディオCDを作ろうといった際、「あれ?どうすればいいんだっけ?」となってしまうかもしれません。

そうしたときに役立つのは、やはりB’s Recorder GOLDです。残念ながらMac版は終了してしまったようですが、誕生から30年経った今もB’s Recorder GOLDは健在で、今も進化を続けています。その最新版となるB’s Recorder GOLD21が3月18日にリリースされるとともに、3月31日までの期間限定でセールが行われています(税込通常価格11,000円が36%オフの6,980円)。今回の新バージョンではCDの劣化を判定する機能が搭載されており、手持ちのCDに問題がないかチェックすることも可能になっているのです。改めてB’s Recorder GOLDについて紹介するとともに、最新版でどんなことができるようになっているのかなど見ていきましょう。

CD、DVD、Blu-rayの書き込み定番ソフトの新バージョン、B’s Recorder GOLD21が登場

スポンサーリンク
スポンサーリンク

30年の歴史を持つB’s Recorder、現在の開発元はソースネクスト

B’s Recorderは1994年にWindows 3.1用およびMac用として株式会社ビー・エイチ・エーが開発したソフトで、CD-R/RWドライブにデータを書き込むためのツールとして登場したものでした。そのB’s Recorderの上位版であるB’s Recorder GOLDは、各メーカーが販売するCD-R/RWドライブにバンドルされるようになり、まさに国内におけるCDライティングソフトのデファクトスタンダードのように広く普及していきました。私も、昔のCD-ROMのライブラリを探してみたら、B’s Recorder GOLD for Windows Ver.1.84なるものを発見。

手元に残っていた四半世紀前のB’s Recorder GOLDのディスク

ソフトのタイムスタンプを見ると、2000年ごろのもののようですが、Not For Saleと記載されているので、何かのドライブにバンドルされていたものだと思います。

世の中はCDドライブからDVDドライブへと移行し、B’s Recorderはますます大ヒットしていき、ビー・エイチ・エーはアメリカ進出も行うのですが、その後、WindowsやMacのOSが標準でCD/DVDライティング機能を装備していくことで、勢いは衰えていきます。そして、2007年にはB’s Recorderなど同社のプログラム著作権や商標権をソースネクストへ譲渡。さらに2009年には事業停止して、自己破産となってしまっているそうです。

2000年のB’s Recorder GOLDのインストーラ画面

このようにビー・エイチ・エーは消えてしまったものの、B’s Recorderはソースネクストのソフトとして生まれ変わり、15年以上バージョンアップも繰り返されてきたのです。残念ながらソースネクストに移管されたタイミングでMac版は終了し、Windows版のみとなってしまいましたが、開発自体はビー・エイチ・エーをスピンアウトした方が長年続けてきたようで(現在は別の開発者が引き継いでいる)、その流れは脈々と受け継がれてきたようです。

歴史あるB’s Recorder GOLDの最新バージョン、B’s Recorder GOLD21が登場

そして2025年3月18日、B’s Recorderの最新版となるB’s Recorder21とその上位版となるB’s Recorder GOLD21がソースネクストから発売されたのです。

B’s Recorder21とB’s Recorder GOLDの違い

その今回発売されたB’s Recorder21と上位版のB’s Recorder GOLD。価格はそれぞれ4,950円と11,000円となっていますが、3月31日までの発売記念セールとのことで2,980円、6,980円となっています。またB’s Recorder GOLDにおいては今後最新版が発売されるたびに2,980円でバージョンアップできるB’s Recorder GOLD21(バリュープラン)というものもあり、こちらは通常価格9,980円がセールで4,980円となっています。

ここで気になるのはB’s Recorder21とB’s Recorder GOLD21で何が違うのか、という点。これについては以下の表のとおりです。

品名 B’s Recorder 21

B’s Recorder GOLD 21

価格(税込) 4,950円 11,000円
CD/DVD/BD(データディスク)作成・コピー
BDXL(データディスク)作成・コピー
自動ディスク分割 Power UP Power UP
光学メディアの状態判定 New
DVDビデオディスク作成 Power UP Power UP
DVDビデオ作成前にプレビュー
Blu-rayビデオの作成
音楽CD作成
音楽CDリッピング(MP3作成)
音楽CDからFLAC/AAC形式の作成
メディアプレーヤー New New
スマホからデータ転送
HDD/SSDクローン作成
HDD/SSDバックアップ(リカバリーディスク作成)
ファイル バックアップ
パスワード付きディスク作成
ファイル・フォルダの暗号化
データの安全消去
管理者モード
アナログ音源のデジタル化
音楽ファイルの無音抽出&自動分割
音楽ファイルにエフェクト追加(ノーマライズ等)
音楽ファイルの形式変換
ISO作成
Evernoteへの自動履歴送信
Dropbox/iCioud/OneDriveにアップロード
B’s スタートパネル
高品質フォトムービー作成
web動画録画 ○ Ver.11 Power UP
縦動画の黒帯補正
動画変換
動画編集
DVDビデオ ディスク(メニュー付き)作成
サウンド編集
画像編集 Power UP
ラベル印刷
仮想ドライブ作成
同梱ソフト
web動画録画 「Bʼs 動画レコーダー 11」PowerUP
DVDビデオディスク(メニュー付き)作成 「B’s DVDビデオ 4」
縦動画の黒帯補正 「隙間のプロ」
動画切出し 「動画から写真 3」
操作ガイド
操作ガイドムービー

ざっと見ていただければ分かると思いますが、CD、DVDそしてBlu-rayへのライティング機能など基本機能は下位バージョンであるB’s Recorderで一通りそろっていますが、音楽ファイルの無音抽出&自動分割機能や音楽ファイルにエフェクト追加する機能、また高品質フォトムービー作成機能や動画編集機能といったものは備わっていません。

そして何より今回の目玉機能ともいえる「光学メディア状態判定」機能、つまりCDの劣化判定機能(後ほど詳細を説明します)があるのはB’s Recorder GOLD21のみとなっているのです。この辺を判断の上、選択するのがよさそうです。

リッピング、編集、ライティングまで音楽CD作成はB’s Recorder GOLD21ひとつでOK

上記の表からも分かる通り、音楽CDを作るということだけに着目するのであればB’s Recorder21でもOKです。まあ、OS標準のWindows Media Playerを使うことで使うことで、ライティングソフトがなくても音楽CDを焼くことは可能ではあるものの、Windows 11においてWindows Media Playerはレガシーソフト扱いになっていること、機能的に非常に貧弱であること、CDの曲間調整などもできないこと(強制的に2秒の曲間に設定される)などを考えると、やはり専用のソフトを使うことをお勧めしたいところ。

ベースとなるCDライティングソフトのB’s Recorder

もちろんDAWのCDライティング機能を使うというのも手ではありますが、簡単に扱えて、曲間調整なども自由に行えるB’s Recorderが便利であることは間違いありません。

音楽CDライティングにおいて、曲間であるプリギャップ、ポストギャップの設定も可能

また、音声を編集するためのsoundFOLiOというアプリがB’s Recorder GOLD21に収録されているのも大きなポイントです。これは一言でいってしまえば、シンプルなMTRソフトであり、ここで波形を編集したり、エフェクトを掛けたり…といったことができるほか、音楽ファイルの一括変換、ノーマライズ、無音分割、ノイズ除去、動画音声抽出……といったことも可能になっているのです。

音楽編集ツールでありMTR機能であるsoundFOLiO

必要に応じて、MP3、Windows Media Audio、OggVorbisさらにはFLACよりも高圧縮なロスレス圧縮で知られるMonkey’s Audioへの変換といったことができるのもユニークな点です。

soundFOLiOではMonkey’s Audioでの書き出しもサポートしている

そうした各種機能とB’s Recorderの音楽CDライティング機能を組み合わせることで、音楽CDに関することは何でもできてしまう、というのがB’s Recorder GOLD21なのです。

メディア情報を見ると、書き込み対象であるメディアの製造元も表示される

新たに追加されたCDの劣化判定機能

さて、今回のバージョンアップの目玉となるのは、先ほども触れたB’s Recorder GOLD21のみに搭載されている「光学メディア状態判定」機能です。

CD-Rは時間経過とともに劣化するという特性がある

CDやDVD、Blu-rayなどを使ってきた方ならよくご存じの通り、光学メディアは時間とともに劣化してしまう、という問題を抱えています。販売されているプレスされた音楽CDやDVDまたCD-ROM、DVD-ROMであれば、比較的長期間持つものの、CD-RやDVD-Rは10~30年で劣化すると言われています。

とくに光に弱いという特性があるため、日が当たるところに置いてあったりすると、1年も経たずにエラーが出てしまう……ということがあります。大切なデータで、こうした劣化が起きてしまうのは由々しき問題なわけですが、その劣化状況を判定する機能が、このB’s Recorder GOLD21に搭載されているのです。

B’s Recorder GOLD21のスタートパネルには「劣化判定」がある

B’s Recorderスタートパネルから「バックアップ・修復」を選ぶと、「劣化判定」というボタンがあるので、これをクリックするとディスク調査というアプリが起動します。ここでCDドライブにチェックしたいメディアを入れて「開始」ボタンを押すだけでチェックが始まります。

ディスクを入れて開始ボタンを押すと、データの状況をチェックしていく

書き込まれているデータすべてをチェックしていくので、それなりに時間はかかりますが、エラーがないかなどを細かく見ていくことができるとともに、左側には読み取り速度がグラフ表示されていきます。

必要に応じてデータを救い出すことも可能

一方で、実際にエラーがあったら困るわけですが、修復バックアップという機能を使うことで、ある程度救い出すことも可能です。ドライブとしてはうまく読み込めなくなっていても、強制コピーをオンにすることにより、無理やりにでも手元にHDDやSSDにコピーすることができるので、100%ではないにせよ、バックアップできるというのは嬉しいところ。この機能のためにB’s Recorder GOLD21を買っておいても損はないと思います。

音楽CDに限らず、ビデオ制作機能はじめ多くの機能を搭載したB’s Recorder GOLD21

ここでは、B’s Recorder GOLD21の音楽関連の機能のみに焦点を当ててきましたが、先ほどの表にもあったとおり、B’s Recorder GOLD21が持っているのは、音楽機能に限りません。

メニュー付きのDVD ビデオディスクを作れる「B’s DVDビデオ4」

たとえばメニュー付きのDVDビデオを作れる「B’s DVDビデオ4」(標準価格4,378円)、Web上の動画を録画保存することができる「B’s動画レコーダー11」(4,950円)、縦動画の波形を補正する「隙間のプロ」(4,389円)、動画のベストシーンを写真にできる「動画から写真3」(4,389円)といったソフトが同梱されているので、これらだけでも十分に元が取れてしまいます。

動画から写真を切り出せるソフト「動画から写真 3」

さらに動画編集のための「ムービーメーカー」、ワンクリックで写真を自動補正する「写真編集ツール」、小さな画像のディテール部分をAIが補い、画質をできるだけ保持しながら拡大することを可能にする「AI超解像ツール」、鉛筆、クレヨン、エアブラシなどブラシ機能やタイトル作成に便利な文字ツールを搭載した「ペイント機能」、ディスクのジャケット・レーベルを作成できる「レーベル作成」……などなど、便利な機能を山ほど詰め込んだツールがB’s Recorder GOLD21なのです。

音楽CD作成に限らず、一つ持っておいて損はないツールだと思うので、この機会に入手しておいてはいかがでしょうか?

【関連情報】
B’s Recorder GOLD21製品情報
B’s Recorder21製品情報

【価格チェック&購入】
◎ソースネクスト ⇒ B’s Recorder GOLD21
◎ソースネクスト ⇒ B’s Recorder GOLD21(バリュープラン)
◎ソースネクスト ⇒ B’s Recorder21

コメント

タイトルとURLをコピーしました