6月1日から6月21日まで、アップデート/アップグレードも含めたWaveLab 11全ラインナップ40%オフの「WaveLab Sale 2023」が実施中です。WaveLabは、音楽制作ソフトCubaseを開発しているドイツSteinbergのソフトで、オーディオ波形編集ソフトとして誕生から20年以上経つ歴史のあるツール。登場して以降、さまざまな機能強化が図られており、CDのマスタリング機能であるオーディオモンタージュという機能を搭載したことで、プロの世界でもマスタリング用のツールとして幅広く浸透するようになっていきました。最近では、映像との連携が強化され、ポストプロダクション全般で使える便利なツールへと進化しています。
WaveLab 11は、WaveLab Pro 11とWaveLab Elements 11の2ラインナップが展開されています。今回のキャンペーンで、WaveLab Pro 11は通常価格63,800円(税込)のところ、38,280円(税込)。WaveLab Elements 11は通常価格13,200円(税込)のところ、7,920円(税込)で販売中です。またSteinbergサイトでのダウンロード版のみでなく、今回は店頭販売のパッケージ版も対象となっており、アップデート/アップグレードも40%オフで購入できるので、これらについて詳しく紹介していこうと思います。
WaveLab 11が40%オフで購入できる、「WaveLab Sale 2023」が6月21日まで実施中
WaveLab 11の全ラインナップが40%オフに
今回のキャンペーンの開催期間は、6月1日から6月21日まで。WaveLab 11が40%オフでゲットすることが可能となっています。対象は、新規購入やアップデート(UD)版、アップグレード(UG)版など。WaveLab 11は、Steinbergサイトでのダウンロード(DL)版と店頭で買えるパッケージ(Box)版が存在しており、パッケージ版は新規購入のみとなっています。以下が、対象の製品となっています。
Box WaveLab Elements 11.1
DL WaveLab Pro 11.1
DL WaveLab Elements 11.1
DL WaveLab Cast
DL WaveLab Pro 11.1 UD 1 (from version 10)
DL WaveLab Pro 11.1 UD 2 (from version 9.5/ 9)
DL WaveLab Pro 11.1 UD 3 (from version 8.5 or earlier)
DL WaveLab Pro 11.1 UG 1 (from WL Elements 11.1)
DL WaveLab Pro 11.1 UG 2 (from WL Elements 7-10)
DL WaveLab Elements 11.1 UD 1 (from version 10)
DL WaveLab Elements 11.1 UD 2 (from version 9.5+earlier)
DL WaveLab Elements 11.1 UG 1 (from WL Cast)
DL WaveLab Elements 11.1 UG 2 (from WL LE 11.1)
DL WaveLab Elements 11.1 UG 3 (from WL LE 7-10)
なおオーディオインターフェイスなどにバンドルされているエントリー版のWaveLab LEがありますが、こちらはバンドル製品なので対象外。ちなみに今回のキャンペーンでは、WaveLabから派生したSNSのコンテンツ作りに特化したWaveLab Castも40%オフで販売されいます。WaveLab Castについては、以前「プロ御用達のマスタリングツールWaveLabの配信特化型バージョンWaveLab Castがリリース」という記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
SNS用コンテンツ作りに特化したソフトWaveLab Cast
マスタリングで大きな威力を発揮するWaveLab
WaveLabは、冒頭にも書きましたが、Steinbergによって開発された専門的なオーディオ編集ソフトウェア。マスタリング、音声編集、オーディオ復元、ポストプロダクション、CD作成など、さまざまな音声処理タスクで利用することが可能です。またSteinbergが開発していることもあって、Cubaseとの連携は抜群。ミキシングからマスタリングに移る際や戻ってやり直しする際にストレスなく、スムーズな切り替えが可能となっています。Cubaseを持っていて、オーディオ編集やマスタリングに特化したソフトを考えているのであれば、WaveLab一択といえるでしょう。
Wave LabもSteinbergが開発しているので、Cubaseとの連携は完璧
マスタリングでは、各メディアに最適化した音圧調整、その音圧調整で発生する音質の調整、EQやコンプを使った全体的な音質の調整、複数曲ある場合の統一感の調整、楽曲情報の入力、CDデータの作成…などを行います。通常のDAWではそもそもマスタリングに必要な機能を備えていない場合があったり、マスタリングの一部分を担えたとしても複雑になってしまうので、やはりマスタリングに特化したソフトがあると、なにかと便利です。
オーディオレストアで大きな力を発揮する
WaveLabでは、上記に挙げたマスタリングに必要な機能を備えているのはもちろんのこと、ノイズリダクション、ポップやクリックの除去、デジタルクリッピングの修復など、オーディオの復元作業に特化した機能も搭載。またスペクトル解析、周波数解析、位相解析など、オーディオ信号の詳細な分析を行うための機能も装備しており、オーディオ素材の周波数特性や位相関係を視覚化し、細かな調整や改善を行うことができます。
スペクトラムエディターで問題となるノイズを見つけ出すこともできる
さらにWaveLabは、従来のマスタリングで必要だった要素以外で、現代に必要とされる機能を複数有しており、WaveLab 11に進化したタイミングで、ビデオの音声編集や音声配信の制作も強化されています。具体的には、「マスタリングツールのWaveLabの最新バージョンがリリース!映像周りのサポートも充実したWaveLab 11の進化」という記事で紹介しているので、ぜひこちらをご参照ください。
WaveLabの各ラインナップでの違いについて
さて、少しWaveLab Pro 11とWaveLab Elements 11の違いについても紹介しておきましょう。それぞれの違いは以下の表のようになっています。
WaveLab Pro 11.2 | WaveLab Elements 11.2 | WaveLab LE 11.2 | WaveLab Cast | |
最大サンプリングレート | 384 kHz | 96 kHz | 96 kHz | 96 kHz |
最大オーディオトラック | >1000 | 5 | 2 | 5 |
内部処理 | 64-bit floating point | 64-bit floating point | 64-bit floating point | No |
リアルタイム VST 3 エフェクトプラグイン | 58 | 35 | 13 | 9 |
オフラインプロセス | 25 | 16 | 11 | 11 |
マスターセクションスロット | 16 | 8 | 4 | 5 |
SuperVision | Yes | No | No | No |
3D スペクトラム解析 | Full | Full | Full | Full |
スペクトログラム表示 | Full | Full | No | No |
詳しい情報はSteinbergのWaveLabシリーズ比較表(https://www.steinberg.net/ja/wavelab/compare-editions/)を参照していただきたいのですが、選び方でいうと、WaveLab Pro 11はDDPデータに対応しているので、自分でマスタリングした楽曲をプレス工場に送りたいのであれば、こちらを選ぶ必要があります。またハイレゾオーディオ・サウンドの編集ツールとして考えた場合、最大サンプリングレート384kHz、内部処理64-bit浮動小数点演算など、業務用ツールとして最高品質での編集が可能になっています。さらに普通の波形編集だけでなくM/Sで編集したり、Photoshopなどフォトレタッチソフトみたいな編集ができるスペクトラム編集ができるのもWaveLab Pro 11の特徴です。
フル機能を使って業務用目的ならWaveLab Pro 11がおすすめ
一方WaveLab Elements 11は、機能制限があるもののオーディオの波形編集機能からマスタリング機能までを備えたソフトウェアとなっています。価格もお手頃でホームユース、個人ユースにおいて、十分な機能を搭載しています。レベルメーターはもちろん、スペクトロスコープ、オシロスコープさらには3Dスペクトラム解析機能といったメーター系の搭載。デフォルトでついている高品質なプラグインに加え、VSTプラグインにも対応しているので、各種プラグインを使ってマスタリングを行っていくことが可能です。またレコードやカセットテープをデジタル化して、各種ノイズを取り除く機能は搭載していますし、手元のCD-Rに焼いてCD化するといったことも簡単できます。
フル機能を使って業務用目的ならWaveLab Pro 11。まずはマスタリングツールを試してみたいのであれば、WaveLab Elements 11がいいと思います。ただし、WaveLabセールのタイミングはそう多くはないので、この機会にWaveLab Pro 11を導入してしまうのも、1つの手だと思います。
以上、WaveLabのキャンペーンを紹介しました。WaveLabはWindows専用として1995年に誕生した、歴史のあるソフト。DAWという言葉がまだない時代から、クリエイタを支えており、現在ではWindowsおよびMacに対応。そんな歴史あるマスタリングツールWaveLabをこの機会に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
【関連情報】
WaveLab製品情報
WaveLabシリーズ比較表
【価格チェック&購入】
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