氏家克典さんのデモで見るシンセ・コントローラー、Touchéの斬新さ

先日、東京・御茶ノ水にあるイシバシ楽器 御茶ノ水本店SOUTHの特設会場で、ちょっと面白いイベントが行われました。以前にも「プニュプニュする新触感。フランス生まれのMIDIコントローラー、Touché(トゥーシェ)が気持ちいい!」という記事でも紹介した、仏Expressive E社のTouchéを、キーボードプレイヤーである氏家克典さんがデモンストレーションするというセミナーイベントです。

いつ見ても「さすが、氏家さん上手い!」と感激する氏家さんのプレイですが、Touchéにおいては「なるほど、そういう使い方ができるのか!」と目の前でのプレイを見て驚いた次第です。見学するだけのつもりで行ったのですが、試しにビデオ撮影してみたら、思いのほかリアルに撮れたので、そのビデオを並べる形で、改めてTouchéの面白さ、不思議さについて紹介してみたいと思います。

氏家さんによるTouchéのセミナーイベントがイシバシ楽器店で行われた


ご存知ない方もいらっしゃると思うので、まずTouchéについて簡単に紹介すると、これはUSBで接続するMIDIコントローラで、手で上下左右に触れることで、さまざまなパラメータをコントロールできるというものです。

見た目はシックな感じのUSBコントローラー、Touché
木製の工芸品のような見た目でもあるのですが、触るとまさにプニュプニュと動くとっても不思議な触感。文字で説明するよりも、氏家さんのデモを見ていただければ、その雰囲気がすぐにわかると思います。

どうですか?氏家さんがメインで弾いているキーボードはNektar Impact LX+。このキーボードの詳細は以前の記事「各種DAWに完全対応。コントローラ機能が秀逸のNektar Impact LX+」に譲りますが、これでソフトシンセを鳴らしています。それと同時に、同じソフトシンセを左手で触れるTouchéでコントロールしているわけですね。


付属ソフトのLiéを用いてコントロールする

といってもTouchéから直接ソフトシンセをコントロールしているわけではなく、間に専用ソフトのLiéというものが介在しているんですね。氏家さんがTouchéを触るとLiéの画面も反応しているので、その点もぜひチェックしてみてください。

このビデオにもある通り、Touchéの感度も調整できるようになっているのも面白いところ。どうプレイするかによって、変えてみてもよさそうですよね。

Touchéには、LiéとともにUVI Workstationという音源もバンドルされており、Touchéの面白さを存分に味わえる
と、ここまでのビデオを見るとTouchéでシンセのフィルターをコントロールすることで、エッジの効いたサウンドでの演奏ができるんだな……と思ったわけですが、次の氏家さんの奏法を見て、さらにビックリ。TouchéはLiéを使うことで、コントロールできるパラメータを変えることができるため、当然音量を調整することも可能なわけです。

こうなると、ストリングスのシンセが、まさにアコースティックの弦楽器、チェロやバイオリンみたいな雰囲気になっちゃうんですね。もちろん、氏家さんのようなキーボードスキルがあるからこそ、だとは思いますが、改めてシンセサウンドの可能性というのを実感した次第です。

予約制となっていたイベントの特設会場はほぼ満席
さらに、このTouchéはドラム、パーカッションとしても使うこともできるんですね。以下のビデオをご覧ください。

どうですか?今度はキーボードのほうは弾かなくて、Touchéを叩くというか触れるだけで、ドラムロールを含め、カッコいい演奏ができてしまうんです。これは楽しそうです。


RolandのSE-02、YAMAHAのreface CSもTouchéでコントロール
なお、ビデオでは収録しそこなってしまいましたが、手前にあるYAMAHAのreface CSはMIDIでコントロールすることができるし、Roland Boutique SE-02はアナログのCVの信号でコントロールすることもできます。そうした点を踏まえても、Touchéは非常に多才な能力を持った機材といえるのではないでしょうか?

ちなみに、これらのビデオを見て、結構いい画質、いい音で録れていたと思うのですが、これ、先日買ったZOOM Q4nを使い、ここに搭載されているマイクでそのまま録っただけのものなんですよ。撮影した結果MOVファイルになるので、それをYouTubeにそのままUPしただけ。なかなかリアルですよね。

店舗の入り口にはイベントの看板が置かれていた

なお、この会場はイシバシ楽器御茶ノ水本店SOUTHの地下1Fのベース売り場。閉店後の19時からこのイベントを行っていたわけですが、シンセ機材やDTM機材などはその上の1Fが売り場になっています。

ところ狭しと並ぶ1Fのデジタル機材売り場
ところ狭しと、数多くの機材が展示されていて、実際に音をチェックすることもできるので、楽しいですよ。やっぱり、楽器屋さんに行くといろいろと欲しくなっちゃいますよね。

シンセサイザキーボードなども数多く並ぶ
約1時間にわたり、Touchéについていろいろな使い方を説明してくれた氏家さん。最後にここにあるさまざまな機材を使ってのライブ演奏を披露してくれて、エンディングとなりました。氏家さん、お疲れさまでした!

【関連情報】
Touché製品情報
Touchéチュートリアルビデオ(日本語字幕)

【価格チェック】
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