音楽・音声同人イベント「音けっとin大阪なんば」が6月3日に開催決定。150ブース規模でサークル募集中。DTMステーションCreativeも参戦!

東京では音系・メディアミックス同人即売会 [M3]というものが春・秋と年に2回開催され、1,000を超えるブースが並び、1万人を超える来場者があるなど、すごい賑わいとなります。私と作曲家の多田彰文さんで始めた新レーベル、DTMステーションCreativeも次回、4月29日に開催されるM3-2018春に参加することを発表したところですが、こうした音楽の同人即売的なイベント、東京以外は……というとほとんど存在しないのが実情です。

そんな中、6月3日、大阪のなんば駅の真上、難波御堂筋ホールで「音けっとin大阪なんば」というイベントが開催されることになりました。現在、150ブース規模で参加サークルを募集しており、参加費は2,000円で、早いもの勝ち。先日その存在を知り、DTMステーションCreativeとしても参加申し込みを行ったところです。今回が初開催となる「音けっと」とはどんなイベントで、何を目指しているのか、実際どのように運営を行い、来場者をどの程度見込んでいるのか……などなど気になることもいっぱいです。そこで「音けっと」の主催者である底辺亭底辺(@teihenteiteihen)さんに、Skypeを使ってインタビューしたので、その内容について紹介してみましょう。


6月3日、大阪で音系の同人即売会、「音けっとin大阪なんば」が開催される



--音けっとin大阪なんば」というイベントを主催されるとのことですが、これはどんな考えで開催することを決めたのでしょうか?

底辺:東京でM3が開催されているのを、とても羨ましく思っていました。でも正直なところ、関西からするとM3は遠いです。私自身は「未来プロダクション」という小さな声優事務所を運営しており、楽曲も販売しているので、関西でM3のようなものを誰か開催してくれないか……とずっと思っていたんです。かつて関西でも音系イベントは存在したのですが、M3の様には続かなかったそうです。
2018.4.9追記
底辺さんによると、2008年に大阪でM3 OSAKAが、2010年と2011年に京都で関西音人というイベントが行われていたそうです。

音けっとin大阪なんばのポスター

--私も初めてM3に行ったときは、その熱量のすごさに圧倒された覚えがありますが、音楽の同人即売会的なものって、関西にはなかったんですね……。
底辺:残念ながらM3のような大会はありません。関西版コミケとして「こみっくトレジャー」というイベントがインテックス大阪というところで定期的に開かれています。こみトレは、オールジャンル同人誌即売会となっていて、かなり盛り上がってはいるのですが、音楽はメインではありません。また会場も交通の便が良いところではないので、フラっと立ち寄るのには厳しいな、という印象も持っていました。だからこそ、誰かが関西版のM3のようなものを開催してくれないか……と待っていたのです。

--でも誰もやってくれなかったから、自分でやる、と。
底辺:その通りです。誰かが開催してくれていたら、自分でやるようなことは絶対になかったです。でも、やるとなったら、全力を尽くして開催したいと考え、まずは会場を抑えるところから入りました。身内だけの数サークルだけでイベントを行っても、小規模すぎてすぐに終わってしまうと思います。また交通の便が悪いところでも、人は来てくれません。そこで、誰でもすぐにわかる場所で、それなりの規模にするということで、御堂筋線のなんば駅13号出口直結の「難波御堂筋ホール」の7階フロアを借りました。

会場となる難波御堂筋ホール
--それって、かなりのお金がかかってしまうし、大赤字になってしまうリスクがあるのではないですか?
底辺:赤字になるであろうことは十分承知の上です。やっぱり何をするにしてもお金はかかるわけだし、成功しているイベントだって大抵は赤字からスタートしていると思うのです。でも、誰かが損を被ってでも、始めない限りは何も動きません。音楽を作るクリエイターは日本全国にいるわけで、みんなが東京にいるわけではありません。人口比率的に考えれば、関西にもかなりの人がいるわけで、関西で開催することに対する需要はあると思うんです。もちろん、中にはM3に毎回参加されている方もいるけれど、やはり関西在住の人にとって東京は遠いですよ……。一方、関西の人はもちろんですが、中京圏の方にとっても近鉄電車ですぐですから、ぜひ参加いただければと思ってます。

--ブースは150とのことですが、確かに150あると、結構な規模にはなりますよね。
底辺:そうですね、余裕を見て150ブースの募集としています。ただ実際には、レイアウト次第で200ブース程度までは入れられるだろうとは思っているんです。ここについては、参加申し込みが150を超えた時点で、どこまで追加可能か、会場側とも相談の上、対応してみたいと思っています。

--1ブースを借りるのに2,000円というのも気軽に参加できてでいいですよね。この値段ならば、ということで私たちも参加を決めたところです。
底辺:同人イベントですから、このくらいが無難だろうと考えました。スペース的には、長机一つで、2ブース分とさせていたいています。この机のサイズが180cm(横幅)×45cm(奥行)×70cm(高さ)ですから、1ブースあたりは90cmの幅。そのため1ブースあたり2名での販売が限界だと考えております。バックスペースは極力広めに確保するつもりですが、この点は参加されるサークル数がどのくらいになるかによっても変わってきます。仮に応募サークルが150に満たない場合は、かなりゆとりのある配置になります。

会場となるフロアは150ブースを設置するスペースがある
--参加するサークルにジャンルなどの条件はあるのですか?
底辺:初開催ということもあり、なるべく多くのサークル様に参加していただかないと盛り上がらないという思いもあり、今回はとくに制限を設けずオールジャンル何でもOKとしました。実際、ボイスドラマ、オリジナル音楽、ゲーム音楽、成人向け同人音声、声優……と18禁ジャンルも含めて、さまざまなサークル様からの参加申し込みをいただいています。

--一方で、購入する側の一般参加は、どのようにすればいいのですか?M3のように入場チケット代わりのカタログを前売りしたりするのでしょうか?
底辺:前売りは考えていないので、当日、会場までいらしていただければと思います。一般参加者の入場料金は1,000円で、入り口の受付でお支払いください。ここで紙袋を配布するので、これを再入場のための目印にする予定です。私と数名のスタッフで、このチケット販売から、会場運営まで行うので、人手不足であるのは事実です。どなたかスタッフで参加してくださる方がいると嬉しいですね。もちろんサークル参加者の方でもスタッフとして活動することはできるので、お気軽にご応募いただければと思います。

--ところで、「音けっとin大阪なんば」のサイトを見ると、特別企画「大阪ってどこや?」というものがありますが、これは何ですか?
底辺:私も、M3に参加したいけど、遠くてなかなか難しい……という思いがあったので、逆に「大阪は遠い」と思われる地方の方も数多くいらっしゃると思います。そこで遠方の方も無料で参加できる企画として考えたものなんです。1分間の自己PRを音声データとして送っていただければ、送られてきたもの全てをつなぎ合わせて、会場のBGMとして流す予定です。音楽であっても熱いトークであっても構いません。ただし、放送禁止用語や喘ぎ声についてはNG。またJASRAC信託曲は不可とさせていただいているので、ご了承ください。この遠隔企画参加者用のブースも設置する予定で、ここにカードサイズでのPR情報も置けるようにします。なので、会場に来た方で、BGMを聴いて気になったら、ここで見ていただくことで情報が得られる仕組みです。最近、各種同人イベントで、女性クリエイターへの盗撮といった被害が出ていると聞きます。これなら、現地に行かず、顔を出さずに創作宣伝ができるので、一つの新しい参加方法ではないかな…と思っているところです。

--もう一つ、参加者限定企画「当方ボーカル(以下略)!」というのがありますが、これは何ですか?
底辺:こちらは、音けっとにサークル参加される方に限定したマイクパフォーマンスです。これは、ある一定時間のマイクパフォーマンスタイムを設けて、会場全体に向けて告知ができるようにするものです。たとえばメンバー募集やコラボ相手の募集、ライブの告知などをするためのものですね。やはり会場に来てもなかなか話をするキッカケってないと思いますが、このマイクパフォーマンスで「クラシックを語り合える方募集」とか「ユーフォニアム吹ける方、一緒にやりませんか」なんて言ったら、話しかけやすくなるし、サークル様同士でもつながりができるのでは……と思うんです。これは要予約とさせていただいていますが、ぜひうまく活用していただければと思っています。

会場地図
--最後に、DTMステーションの読者に向けてコメントいただけますか?
底辺:ぜひ、多くのクリエイターの方に集まっていただいて、音楽音声業界を盛り上げられたらと思っております。初めての開催で不慣れな点もありますが、分かりにくいこと、疑問点などがあれば、ご連絡ください。参加者の皆様からの意見を取り入れて、どんどん微調整は行っていくつもりです。Twitterでのメッセージでもいいですし、公式サイトの問い合わせフォームでもかまいません。ご連絡いただいたら、できるだけすぐにお返事するように心がけます。

--ありがとうございました。ぜひ、「音けっとin大阪なんば」の成功を祈っております。そして、私たちDTMステーションCreativeとしてもサークル参加しますので、ぜひよろしく願いいたします。

【関連情報】
音けっとin大阪なんば
未来プロダクション

【Twitter】
底辺亭底辺さん(@teihenteiteihen)
音けっとin大阪なんば公式(@doujinonnsei)
※以下4月30日にオープンしたDTMステーションCreativeのCD販売サイトについての情報です。
【関連情報】
DTM Station Creativeオンラインストア

【CD購入ページ】
◎DTM Station Creativeオンラインストア ⇒ Sweet My Heart 

Commentsこの記事についたコメント

4件のコメント
  • ・・・

    DTMerというより生バンド中心かもしれませんが、エイベックスさんのやっているネットマルチサービスのBIG UP!の中のGIANT LEAPとかを拝見していると、関西の方から、凄いバンドがわんわん無尽蔵に湧いて(笑)きていて、「関西って本当に、音楽処なんだなあ」と、感心しているところです。
    DTMステーションCreativeさんも、関西勢に負けずに、頑張ってほしいものです♪

    2018年4月8日 11:39 PM
  • 名無し

    勝ち負けの問題なのかなぁ?

    2018年4月9日 12:25 AM
  • ・・・

    to id:ZQrUrB3m0 >勝ち負けの問題なのかなぁ?
    日本語の慣用表現としてです。日本語不自由ですか。
    ともかくDTMステーションCreativeさんには、頑張ってほしいです♪

    2018年4月9日 1:03 AM
  • ・・・

    to id:ZQrUrB3m0 >勝ち負けの問題なのかなぁ?
    日本語の慣用表現としてです。日本語不自由ですか。
    ともかくDTMステーションCreativeさんには、頑張ってほしいです♪

    2018年4月9日 1:03 AM

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