11月2日、朝10:30にAppleに予約注文していたiPad miniが届きました。個人的に「これは欲しい!」と思っていたわけではないのですが、これまでの行きがかり上、やはりチェックをしておかないとマズイかなと思い、一番安いiPad mini 16GBのWiFiモデルを28,000円で購入しました。
届いた箱を見て、確かに小さいというのは実感しました。iPadというより、iPod touchの大きいヤツかな、というのが最初の印象です。ちょうどiPad3とiPhone5もあるので、並べてみたのが以下の写真です。
左からiPad3、iPad mini、iPhone5
画面サイズが違うので、iPadのアプリを表示させてどうなるのかな…と思っていましたが、とりあえずGarageBandやiVOCALOID VY1、iELECTRIBE、DXi、NLog Synth PRO……といったアプリをいくつ起動させてみたところ、とくに問題もなく、普通に表示され、使うことができました。ただ、やっぱり画面が小さいから鍵盤やボタンなどが小さく表示されるのが気になるところ。iPhoneでの鍵盤表示に感覚的に近い感じがしました。演奏のしやすさという面では、やはり従来のiPadのほうが絶対的にいいですね。
まあ、アプリの互換性においては、問題はないようでしたが、やはり気になるのは周辺機器。さっそく手元にある機材を試してみました。といっても、iPad miniの拡張コネクタは従来のiPadの30pinのDOCKではなく、iPhone5と同じ8pinのLightningコネクタ。当然、そのままでは接続できないので、以前iPhone5でテストしたのと同様に、Lightning-30pinアダプタを使っての検証です。
Lightning-30pinアダプタを使って各DTM機材と接続
まあ、機材到着後1時間の検証なので、あまり細かいことまで分からないのですが、スピードレビューということで……。
MobileKeys 25は問題なく動作してくれた
まずは、Line6のMobileKeys 25を接続してみたところ、バッチリ動いてくれました。やはり鍵盤はとっても重要なアイテムなので、これでひとまず安心。
続いてMIDIインターフェイスとしてi-MX1も動かしてみましたが大丈夫でした。i-MX1が大丈夫だったので、MIDI Mobilizer IIやiRigMIDIなども大丈夫だと思われますが、時間優先でとりあえずこれらは省略。もし問題があったら、後ほど追記します。
【追記1】
その後、改めてIK MultimediaのiRig MIDI、Line 6のMIDI MobilizerおよびMIDI Mobilizer IIをLightning-30pinアダプタを使って接続し、YAMAHAのエレピとMIDI接続してみました。bs-16iで認識されているかを確認しつつ、鳴らしてみた結果、MIDI IN/OUTともに問題なく使うことができました。
やや不恰好な気がしないでもないが、iM2もバッチリ動作
続いてTASCAMのコンデンサマイク、iM2を接続してみました。これをGarageBandで使ってみたところ、こちらも問題ありません。オーディオも通るようですね。
一方、iPhone5で動作しなかったTASCAMのiU2はどうなのか…。これを接続してみたところ、やはりダメのようですね。とくにメッセージもエラーも表示されず、無反応という状況でした。ぜひ、なんらかの解決手段が出てくれることを祈りたいところではあるのですが……。
【追記4】
iPhone5でもiPad miniでもLightning-30pinアダプタ経由では認識されなかったiU2ですが、最後の手段としてLightning-USBカメラアダプタを経由してUSB接続をしてみました。そうHOSTをiOS DEVICEではなくCOMPTUTERにしての接続です。この場合、そのままでは電源供給不足で動作しなかったのですが、間に電源付USBハブを噛ませたところ、オーディオ、MIDIともに無事動作しました。
Mobile Inを接続してMobilePODを起動すると、ちゃんと動いてくれる
もうひとつ、重要なオーディオデバイス、Line 6のMobile Inのほうは、動いてくれました。これをLightning-30pinアダプタ経由でiPad miniに接続し、MobilePodを起動した状態でギターを弾いてみたところ、しっかりアンプシミュレータが動いてくれますね!バッチリです。
次に、 Lightning – USBカメラアダプタを接続してUSB機器を試してみた
このように、iU2以外は問題なく動作したわけですが、これはiPhoneではなくiPad、もうひとつ気になる重要なポイントがあります。それは、USBデバイスとの接続性です。ご存知のとおり、従来のiPadではiPad Camera Connection Kit(CCK)経由でMIDIやオーディオのデバイスと接続することができました。それに対し、iPad mini用には「Lightning – USBカメラアダプタ」というものが発売され、これを使うことでUSBデバイスとの接続ができそうです。
さっそくKORGのnanoKEYと接続してみたところ、バッチリ動いてくれました。ためしに、Lightning-30pinアダプタとCCKをダンゴ接続してみたところ、これでも動きますね。ただ、ときどき「このアクセサリは使えません」というメッセージが出ることがあったので、若干怪しいところがあるのかもしれません。
USB-DACも間に電源供給可能なUSBハブを入れれば動く
続いてオーディオ再生のためのUSB DACを接続してみたところ、これもしっかり動いてくれました。こちらは従来のiPadと同様、電源供給能力が足りないので、間に電源付USBハブを介していますが、その手法で大丈夫のようです。
残念ながらPreSonusのAudioBox 44VSLは動作しなかった
しかし、最後に問題が出てしまったのが、まさにiPadのために購入したPreSonusの4IN/4OUTのオーディオインターフェイス、AudioBox 44VSLです。接続すると、確かに認識はされるようなのですが、音が出ないのです…。iPad mini本体からの音は止まるのですが、AudioBox 44VSLから音が出てこないし、入力もできない…。この辺はもう少し検証する余地はありそうですが、とりあえずそのままの状態では動かすことができず、Lightning-30pinアダプタとCCKのダンゴ接続でもダメでした。
【追記2】
「iPad miniとAudioBox 44VSLを直接USBで接続するのではなく、間に電源付USBハブを噛ませたら、動作するのではないか?」という質問がTwitterで来ていたので試してみました。すると「デバイスを使用できません」というメッセージが表示されてしまい、まったく使うことができませんでした。
【追記3】
先日「StudioOneを核とする19,800円のDTMパッケージが誕生!」の記事で紹介した、同じPreSonusのAudioBox USBを電源付USBハブを経由して接続してみました。こちらはレコーディング、プレイバックともにバッチリ動作します。どうもUSBクラスコンプライアント1はOKだけど、2は怪しいという状況ですね。
以上、とりあえずのiPad miniのDTM環境レポートでした。また何か情報があれば、追記などしていきたいと思います。