12月1日、大阪の音系同人イベント“音けっと”を地元ネットラジオ局NFRSと共催で開催。参加サークル受付中

恒例となった大阪の音系同人イベント「音けっと」が12月1日、大阪なんばの難波御堂筋ホールで掲載されます。毎年の春と秋に東京流通センターで開催されているM3のような音系イベントを関西でもできないだろうか……と模索していた底辺亭底辺(@teihenteiteihen)さんが主催する形で2018年6月にスタートさせた「音けっと」。コロナ禍の影響で4年以上間が空いたこともありましたが、今年1月から再開され、今度が第7楽章(第7回目)となります。

ちょうどM3の間を縫う形で夏と冬に大阪で開催されている「音けっと」、前回の第6楽章から地元のネットラジオ局NFRSと共催となっており、リアルイベントとラジオの2つのメディアによる立体的なイベントとなっているのもユニークなところです。その「音けっと」の参加サークルの受付が開始され、関西だけでなく関東を含む全国からの参加サークルが集まってきているようです。全130ブースの募集で先着順。参加希望の方は早めに申し込むのがよさそうです。その「音けっと」がどんなものなのか、またインターネットラジオ局との相互乗り入れでどんな形のイベントに進化してみているのかなど、主催者である底辺さんに伺ってみました。

12月1日、大阪なんばで音系同人イベント「音けっと」第7楽章が開催される

関西の音系同人イベント「音けっと」とは

ご存知の方も多いと思いますが、「音けっと」はM3リスペクトの形でスタートした音系同人イベント。DTMなどを駆使して作った音楽をCDなどの形でクリエイター自身が頒布するというもの。普段はYouTubeやニコニコ動画、またライブ配信などで活動しているクリエイターと、リスナー・ファンがリアルで接することができると貴重な機会でもあります。東京では長い実績のあるM3があり、またコミケでも音楽サークルが活動を行っていますが、東京以外ではそうした音系の同人イベントが少ないため、大阪で開催される「音けっと」は数少ない貴重なイベントとして各方面から注目が集まっています。

以前の音けっとの会場の様子

DTMステーションでも「音楽・音声同人イベント「音けっとin大阪なんば」が6月3日に開催決定。150ブース規模でサークル募集中。DTMステーションCreativeも参戦!」、「関西での音楽・音声同人イベント、「音けっと in 大阪なんば」の第2回が12月2日に開催。DTMステーションCreativeも参戦」、「盛り上がる音楽の同人即売会。東京のM3に続き、6月23日、第3回目となる『音けっと in 大阪なんば』が開催」、「大阪の音系同人イベント“音けっと”が4年ぶりに帰ってきた!2024年1月21日難波御堂筋ホールで開催」といった記事で紹介してきたことがありましたし、私、藤本健と作曲家の多田彰文さんで運営しているレーベル「DTMステーションCreative」としても3回ほど参加したこともありました。

M3が約1,000ブースという大規模なのに対し、音けっとは130ブースとM3に比較すると小規模ではありますが、実際に何度か参加してみて、M3とはかなり違った雰囲気があることを感じました。M3の場合、来場者はお目当てのサークルを目指して突進し、目的の新譜を購入したら撤収する、というスタイルの方が多いのに対し、音けっとでは、片っ端からサークルを回って曲を少しずつ聴いてみて、気に入ったものに出会えたら購入する……というスタイルの方が多く、サークル参加者にとっては新しいファンを増やすチャンスにもなっているような気がします。

音けっとサークル参加概要

【開催日時】2024年12月1日(日) 12:00~17:00
(サークル入場11:00~)
【開催場所】難波御堂筋ホール 7階
大阪市中央区難波4-2-1
難波御堂筋ビルディング
【サークル参加料】 5,000円(1ブース)、10,000円(2ブース)
※1ブースに対して椅子1脚を用意。1ブースでの最大入場者は2名ですが(設営においては最大3人まで可)、追加椅子提供はないため必要な場合は簡易椅子をご持参ください。
※2ブース申し込みも可能でこの場合は長机1つ分のスペースとなります。また2ブース申し込みの場合は椅子3脚が用意されます。
【サークルスペース】1ブースは長椅子の半分です。
※机のサイズは 高さ70cm×横幅180cm×奥行45cm
【募集ブース数】130ブース
【応募方法】音けっと参加フォームより入力

音けっと主催者、底辺さんオンラインインタビュー

音けっとの主催者である、底辺亭底辺さんに、次回の音けっとについて、オンラインインタビューの形でいろいろとお話を伺ってみました。

音けっとの主催者である底辺亭底辺さんにオンラインインタビューしてみた

前回からネットラジオ局、NFRSとの共催

ーー音けっと、これまでも毎回いろいろ面白い試みをされていますが、前回の第6楽章からネットラジオ局との共催になったとのことですが、その経緯などについて教えてください。
底辺:音けっとも回数を重ねてくる中、毎回同じ内容ではダメだと思っており、常に新しい模索を続けています。そうした中、地元ネットラジオ局であるNFRSさんとご縁があり、ここ大阪から一緒に音楽の世界を盛り上げていきたい、同人音楽の世界に貢献していこうという思いが重なり、音けっとを共催で行う形になったのです。NFRSさんは2018年スタートのネットラジオ局で現在365日24時間、ノンストップで放送を行っています。そうしたラジオ局と一緒に行えることで、さまざまな相乗効果が出せるのではと考えています。

音けっとは前回からインターネットラジオ局であるNFRSとの共催となった

--具体的には、ネットラジオ局と組んだことによる変化、動き、効果などはあったのですか?
底辺:はい、いろいろな効果が出ていると思いますが、具体的に分かりやすい点としては2つの動きがあります。1つはNFRSさんの番組の一つとして毎週土曜日の23時から「MAYUっきーのハイテンションキラキラジっきー」(通称:MAYUキラっきー)という番組ができ、これが音けっととのコラボ番組となっているという点です。もう1つはNFRSさん自身が音けっとにブース参加されている、という点です。

NFRSは24時間365時間ノンストップで放送しているネットラジオ。もちろん、全国で無料で聴くことができる

毎週土曜日23時からの番組で音けっと参加サークルの音楽を紹介

--そのラジオ番組、どんなものなのかとても気になります。
底辺:MAYUキラっきーは、アイドルで、ラジオパーソナリティ、モデル、ネット声優などマルチに活動しているMAYUっきー(@MAYUtuKI_LisPon)さんがパーソナリティを務めている番組で、この中で音けっとに参加されたサークルの紹介や楽曲の紹介をしてくれています。この番組はハイテンションなMAYUっきーさんがみんなに笑顔や元気やその他いろいろなものをお届けすることをコンセプトに展開している番組で、聴いているでつられて楽しくなってしまう番組です。歌や演技、占いなど、さまざまな楽しいをお届けしていますが、この番組ののコーナーの1つとして「音けっと情報局」というものがあり、前回の音けっと第6楽章に参加された素敵な「音」達をMAYUっきーさんが感じたままに紹介する楽しいコーナーになっています。そういう意味で、音けっとのリアルイベントとはまた違ったアピールができるのではないかと感じています。

「MAYUっきーのハイテンションキラキラジっきー」のパーソナリティー、MAYUっきーさん

--実際に、その番組内で紹介してもらうのには何か手続きが必要なのですか?
底辺:実はそれが、音けっとに出展するNFRSさんのブースと関係する形になっているんです。音けっとに出展された方は、音けっとの当日、NFRSさんのブースまでお越しいただき、そこで受付をさせていただく予定です。その際、曲をラジオでご紹介させていただくために、CDを寄贈していただくか、データのURLをお知らせいただければと思っております。ここでいただいた楽曲は、土曜日の紹介番組「MAYUっきーのハイテンションキラキラジっきー」にて、MAYUっきーさんが紹介させていただく形で取り上げさせていただきます。

マイクパフォーマンスの司会進行役としてアニソンDJを起用

--音けっとでは、スタート当初から、マイクパフォーマンスという、出展したサークルが会場で放送するシステムがあったと思います。これは現在も継続しているのですか?
底辺:はい、マイクパフォーマンスは第7楽章でも継続して行う予定ですが、そこもいろいろと試行錯誤をしており、今回はここに司会進行役としてサブカル音楽でDJ活動をされているtacrow(@tacrow250cc)さんに入っていただく予定です。tacrowさんは、普段はいわゆる”アニクラ”と言われるアニソン系クラブイベントの派生として、同人音楽オンリーのDJイベントを開催している方。歌モノ同人音楽をメインとした『Doujin Song Box(#唄箱)』や関西を拠点にオールジャンルの同人音楽でお届けする『DIVER (#タイヴァー)』を開催されています。今回の音けっとでは、そのマイクパフォーマンスの司会としてだけでなく、初となるDJターンを設け、DJプレイも行ってもらい、各ブースの紹介をしてもらう予定です。

TACROWさんが、マイクパフォーマンスの司会進行などを務める

--そうした動きを見ても、M3とは少し違った方向へ進んでいるんですね。
底辺:M3リスペクトであることは変わりませんが、音けっととして、新しいことを画策していきながら、大阪から音楽の世界を盛り上げていきたいと思っています。音けっと当日には多くの方に来場してただきたいと思っていますが、まずは、DTMステーションの読者の方々に音けっとの存在を知っていただき、いろいろな方にサークル参加していただけると嬉しいです。

--ありがとうございました。

【関連情報】
音けっとサイト
音けっと第7楽章 サークル参加フォーム
インターネットラジオ局・NFRS

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