国内販売がスタートしたコンテンツクリエイター向けのユニークな製品、Genesis Sound Pack with Krotos Studioは、ホストアプリとなるKrotos Studioと専用音源Genesis Sound Packのセット。Krotos Studioは、3つの簡単なステップでハリウッド風なサウンドを作成することのできるソフトであり、Mac/Windows対応で、スタンドアローンまたはAAX/AU/VSTプラグインとして利用することができます。またKrotos Studioで作成した音は、著作権フリーで使用可能。初心者から業務シーンまで、すべてのスキルレベルに適合できるサウンドプラットフォームとなっています。
そんなGenesis Sound Pack with Krotos Studioの驚くべきはその価格。現在、イントロセール実施中で5月25日まで、1,980円(税込)で販売しているのです。実際にこのソフトでは、どういったことができるのか、試してみたので紹介してみましょう。
まずはKrotos Studioの紹介動画をご覧ください。
いかがでしょうか?街の映像に対して、質の高いサウンドを付けることができていますよね。しかも、自分が鳴らしたいようにサイレンを追加したり、動的にサウンドを作っていけるのが、Krotos Studioの特徴でもあります。また、森の映像に対して、Krotos Studioを使う動画もあるので、ぜひ観てみてください。
映像作品で使うのはもちろんのこと、楽曲に飛び道具的にサウンドを付けていくのもよさそうですよね。映像にサウンドを合わせる場合に、よさそうな音声ファイルを適応するのではなく、映像の変化に対して自分でサウンドを作っていける、しかもそれがとても簡単というのはポイントです。
そんなKrotos Studioですが、本体自体は無料で入手することができます。そこにGenesis Sound Packという拡張パックを追加することで、8つのサウンドカテゴリにまたがる24の新しいプリセットが使用可能になります。今回のイントロセールでは、このGenesis Sound Packが通常価格4,200円(税込)のところ、1,980円(税込)で入手できるというわけです。
ちなみに、Krotosについて少し紹介しておくと、Krotosはスコットランドのエジンバラに本社を置く、サウンドデザインを根本的に変えるための革新的な技術を開発しているメーカー。開発されてきた製品は、主に映画やテレビ、ビデオゲームなどの業界で利用されており、最もメジャーな製品は、物や怪物、ロボットなどの音声エフェクトを作成するために使用されるDehumaniserという音声処理ツール。また、ほかにもリアルな銃声や爆発音、自然音など、多彩な音響効果を得意としており、ホームページを見てみると、さまざまな作品に使用されていることが確認できますよ。
Krotosの製品は、プロフェッショナルな音響制作現場での利用を前提にしているため、高い品質と機能性を持ち合わせています。高度な技術と知識を持つエンジニアが開発しているのが、Krotos製品の魅力ですね。
さて、実際にKrotos Studioを起動してみましょう。動画でも実演していましたが、使い方は非常に簡単です。たった3つのステップで、プロ顔負けのサウンドを映像に付けることができます。3つのステップは以下の通りです。
2,サウンドを演奏する
3,タイムラインにドラッグ&ドロップ
まず1ステップ目のカテゴリとプリセットを選択から。Krotos Studioは起動すると、左側にカテゴリ、その右隣にプリセットが表示されます。まずは、ここから使用したいサウンドを選択していきます。
環境音や足音、扉を開ける音、銃声、炎…など、あらゆるサウンドを使用することができます。
アンビエンス | シネマティック | 足音 | フォーリー |
シティ | ダーク エントリー | ブーツ | 基本布 |
フォレスト | ストリング ライザー | ヒール | 木製ドア |
スターシップ | シンセ ライザー | スニーカー | 網戸 |
郊外 | トレーラー ライズ | 南京錠 | |
田舎 | 不気味なトランジション | クラシック キーボード | |
マーシュランド | ライズ アンド ヒット | モダン キーボード | |
アパート | ジャイアント ヒット | カー フォーリー シュー | |
風と雨 | |||
シュー | インターフェイス | 車両 | 武器 |
ハイブリッド | モダン UI | ウェット ドライビング | 9 mm ピストル |
電気 | 爆発 | ||
火 | |||
エアリー | |||
設計されたエア |
2ステップ目では、サウンドを演奏していきます。といっても、プリセットを選ぶと表示されるパラメータを動かしたり、クリックするだけなので、とても簡単に操作できます。たとえば、動画にもあったForestでは、左側のパラメーターの左上にBirds、右下にWind。右側のパラメータの左上にStream、Animalsが配置されています。このXYパッドを操作すると、連続的にサウンドが変化します。つまり、WindからBirdsの方にパラメータを動かしていくと、鳥の声が聴こえ始めてきます。
動画にもあったように、映像を再生させながら適切にパラメータを自分で動かしていきます。これらをオートメーションで操作することも、もちろん可能です。
こうして、動かしたパラメータは、Krotos Studioが記録しているので、ドラッグ&ドロップでタイムライン上に持っていくことができます。こうして映像に合ったサウンドが完成しました。
なお今後のアップデートで、より複雑なエディット、バリエーションコントールというおそらくランダマイズに近い機能が実装されるようです。
またKrotosは、今回紹介したKrotos Studio以外にも、半額セールも実施しているようなので、ぜひMedia IntegrationのKrotosページを確認してみてください。
なお、5月12日にBlackmagic Designとメディア・インテグレーションとで共同開催されるイベント「BLACKMAGIC DAY 2023 ~最新テクノロジーで実現する最先端ワークフロー&NAB2023レポート」において、このKROTOS Genesys Sound Pack with Krotos Studioが展示紹介されるとのこと。お時間のある方は参加してみると面白そうです。
【関連情報】
Krotos Studio製品情報
Krotosページ
【価格チェック&購入】
◎Media Integration ⇒ Genesis Sound Pack with Krotos Studio