MAKIADACHI(マキアダチ @makiadachi10)さんとCOMiNUM(コミナミ @c_1115)さんの2人による音楽プロジェクト、0am(ゼロエーエム @_0am_)。作詞、作曲、トラックメイク、ミックス、アートワーク、映像制作……などすべてをセルフプロデュースする音楽プロジェクトで、DAWを駆使しながら活動しています。0amとしての正式スタートは2021年10月1日からですが、その5か月前の5月から2人でTikTokに毎日1作品ずつ上げることを3か月欠かさず行った結果、大ヒットとなる作品が出始め、海外からのフォロワーが大半を占める状況に。
また昨年末に、5歳のきのこオタクのぶっとびボーイ、ゆづっこさんとのコラボで作った「毒きのこの曲」は2022年6月末現在で450万再生を超えると同時に、この曲をバックに女子高生などが踊るTikTok作品が33,000件を超えるという驚異的な現象が起こっています。こうしたTikTokでの活動がキッカケとなって、今年4月からオンエア中のテレビドラマ『よだれもん家族』(テレビ東京)のエンディングテーマに抜擢されたり、さまざまな企業からの制作依頼が来る一方、音楽ユニットとして着実にオリジナル作品を増やし、配信サービスやYouTubeでの作品発表も続けています。さらに最近では生配信のTikTokライブも手掛けるなど、0amの活動の幅はどんどん大きく広がっているとのこと。どうしてTikTokを始めることになったのか、どうやって次々とバズる曲を生み出しているのか、実際どんな機材、ソフトを使っているのかなど、2人にインタビューしてみました。
二人でユニットを作り、TikTokデビューした経緯
--以前、DAW女子会の記事などでもお二人に話を伺ったことはありましたが、0amがどのようにできたのか、教えていただけますか?
COMiNUM:まさに、そのDAW女子会を私が主催していて、そこにMAKIADACHIに出演してもらったことから、親交が始まったんです。3~4年前からコラボで一緒に曲を作ったり、配信をしたり…ということはしていましたが、ガッツリ一緒に活動を始めたのは昨年の5月からです。
MAKIADACHI:当時はまだ0amの名前はなく、MAKIADACHI&COMiNUMとしてスタートし、TiKTokのアカウントを作って作品をUPしていくようになったのです。
--どうしてTikTokに?
COMiNUM:私たちはお互いライブ活動をしていましたが、コロナ禍になりライブもできなくなり、活動の幅が急に狭くなってしまい、これからどうしようか…と考えていたんです。そうした中、それぞれがTikTokのアカウントを個人で作り、MAKIADACHIがとある投稿をしたら、すごく反応があり、これは何か可能性があるのでは…と二人のアカウントを作ったのです。そしてTikTokの可能性を試す意味合いからも、自分たちのSNSでは一切告知せず、TikTokだけに投稿して、どこまで自分たちの音楽が届くのかチャレンジしてみたんです。
MAKIADACHI:私たちのことをまったく知らない世界で、単純に音楽だけでリアクションがあるのか試してみようと始めたのです。もちろん最初はフォロワー0の状態から。カバー動画、DTM作品、オリジナル曲……、毎日1本上げようという決まりを作り、黙々と上げていったところ、1か月続けていくうちに、何本かがちょこちょこ反応をもらえるようになりました。ここでやりつづけたら、何か新しいものが見えるかもしれない…という大きな可能性は感じました。
--TwitterやFacebook、Instagramなどでは告知せずにですか?
COMiNUM:はい、本当に何も告知せず、ただTikTokに投げるだけ。TwitterやInstagram、YouTubeはフォローしている人の投稿が流れるようになっていますが、TikTokは「おすすめ」という機能があるのが大きな特徴で、フォローしてない人でも、AIが判断して、この人に合いそう……と自動で勧めてくれるんです。逆にいうと、作品を投稿する立場からすると、内容によっては全然私たちのことを知らない人に見てもらえる可能性がある。そこに「いいね」がついたり、コメントが付くと、さらに広がっていくんです。そして、まず日本の人たちの間で再生回数が伸びると、海外に届くこともあるんです。
まったく知り合いもいない中、TikTokだけに毎日投稿し始めて1週間で初ヒット
--実際、最初に当たったのはいつ頃だったんですか?
MAKIADACHI:投稿を始めて1週間くらいたったときに、「進撃の巨人」を耳コピしてDTMで作った動画が1~2万回再生されたんです。ええ?って。それまではそれまでは何百だったのが急に。フォロワーも13人くらいしかいないのに!ボーンと。
COMiNUM:これはDTM動画需要あるかも!と思って、ここを攻めていったんです。そうしたらその1週間後に上げたYOASOBIの「怪物」のカバー動画にさらに大きな反響をもらいました。IK MultimediaのiRig Padsを叩きながら歌うという動画なんですが、数日で10万回くらい再生くらい再生されて、フォロワーも毎日増え続け、いったい何事が起きたんだ!って(笑)。1回ある程度日本で再生されたため、AIの判断で海外のお勧めに出たらしく、そこからガーンと。TikTok内に翻訳機能があるから読めるんですが、コメント欄にアラビア語だったり、ポルトガル語、ロシア語……と世界中から「この機材は何なんだ?」とか「プラグインは何を使っているのか?」……、想像を超える反応で驚きました。まさに知らない世界に出会った感じです。ここで「これはTikTokを頑張っていこう…」と確信したんです。
@__0am__ #YOASOBI #怪物 #耳コピ して #歌ってみた 🐺🐰 #打ち込み #カバー #BEASTARS ♬ オリジナル楽曲 – マキアダチとコミナミ – 0am
--とはいえ、毎日アップするというのは並大抵のことではないですよね?
MAKIADACHI:もともと「2人でやるのはいいね」と話してはいたんですが、毎日投稿するというのは過酷です。15秒の動画ではあるけれど、かなりエネルギーの高い動画なんですよ。耳コピ、打ち込み、レコーディング、撮影、編集……とむちゃくちゃ過酷。でも、何とか毎日投稿を3か月続けることができ、一緒にやれば、割と広く届くものが作れるんじゃないか…という確信は持つことができたのです。でも、それが即席の「MAKIADACHI & COMiNUM」じゃ何なので……、もっとしっかりとしたプロジェクトとして動かしていきたいという思いから、準備を重ね10月から0amとしてスタートしたのです。
--毎日投稿を3か月続けるというのは、ちょっと気が遠くなりそうですね。
COMiNUM:5月、6月、7月と毎日投稿していたのですが、これだとTikTokに追われて、本来、私たちがやろうとしていたオリジナル曲が全然作れない。そこでいったん制作期間を作ってオリジナル曲を作り、10月の0amとしての再スタートから月に1曲、3か月連続で配信でリリースしていきました。TikTokのほうは、毎日投稿はやめて、クオリティーのしっかりしたものを納得いくペースで出していこう、ということにしたんです。ちょうどそのころ、「TikTok creator academy」の0期生に選ばれたのも私たちにとって大きなことでした。
TikTok creator academyの0期生に選抜され、他分野のTikTokクリエイターとコラボ
--TikTok creator academyって、何ですか
COMiNUM:「次世代のTikTokクリエイターを発掘、支援することを目的にしたプログラム」とのことで、TikTokから運よく選んでいただけたんです。TikTokから制作支援金というのが出て、オンライン授業の講義を聞くことができたり、ほかのTikTokクリエイターの方とコラボをするといったことができたのです。それまで2人だけの世界で投稿を続けていましたが、横の繋がりができたのは大きかったです。
MAKIADACHI:意外だったのは、この0期生において、音楽系のクリエイターが少なかったことです。ほかはファミリー系、ごはん・グルメ系、ペット系、絵を描く人がいたり、税理士さんとか……。今まで関わることのなかった人たちだけど、みんなTikTokで発信している人たち。みんな日々研究している人たちなので、ここでの繋がりは本当に得るものは大きかったですね。
--実際、コラボってどんなことをしていったのですか?
COMiNUM:最初にコラボしたのは、130万人ものフォロワーがいる、お料理系クリエイターのりーさ(@fujicochan)さん。料理をしているところを手元カメラで映しながらおしゃべりする作品がとっても楽しいんですが、そのりーささんの声をサンプリングして曲を作ったんです。りーささんのフォロワーの方にも届いて、たくさんの反響をいただきました。
@__0am__ 天才りーささん@fujicochan の声で天才の曲つくった #天才 #dtm #リミックス #コラボ ♬ 天才の曲 feat.りーさ – 0am
COMiNUM:続いて公開したのは、ダンスをする2人組の男の子、TK(@tk_danceduo)さんとのコラボですね。昨年のTikTokアワードのダンス部門で1位になった方たちで、アニメーションダンスをするユニットなんです。MASCHINEを使って演奏するクリスマスソングのリミックスの後ろで彼らが踊ってくれたんですが、これもすごく楽しい作品になりました。一方で、別動画をTKさんも投稿してくれていて広がっていくのもコラボの効果を感じました。
@__0am__ パッドとダンスでコラボしてみた with @tk_danceduo #クリスマス #ロボットダンス #maschine #コラボ #alliwantforchristmasisyou ♬ All I Want for Christmas Is You COVER REMIX – 0am
--ほかの人気クリエイターとのコラボというのは面白いですね。
MAKIADACHI:その後、すごいヒットになったのが、年末に発表した「毒きのこの曲」です。きのこオタクの5歳の男の子、ゆづっこ(@yz.910)君とのコラボです。ゆづ君が森で毒キノコを見つけて興奮しているTikTok動画があったのですが、これを許可を得た上で拝借し、一部を切り取ってサンプリングして曲にしたんです。また、税理士の河南先生(@emikawaminami)とコラボも面白かったです。確定申告のあるあるをビートに乗せて確定申告の曲にしたところ、90万回ほど再生され、コメント欄が確定申告相談所のようになっちゃって(笑)。確定申告の方法など、私たちにはさっぱりわからない質問がいろいろやってきて、コメント欄で河南先生が答えていくという、面白い状況でした。
@__0am__ 確定申告頑張ろうね😮💨💰with 河南先生@emikawaminami #確定申告 #コラボ #音ハメ #samplingsounds #tiktokcreatoracademy ♬ オリジナル楽曲 – 0am
TikTok特有のコラボ文化と海外への波及
--コラボの効果は大きかったわけですね。
MAKIADACHI:TikTokはコラボの文化があるので、すごく盛り上がりますね。毒きのこの動画を上げたのは年末だったけど、今になったバズり、450万再生まで行ってます。また、「#毒きのこ」というハッシュタグも、もう2億再生を超えています。半年かかって、このようなことになって、本当に私たち自身驚いています。
@__0am__ 天才ゆづくん@yz.910 の声で毒きのこソングつくった🍄 #天才 #毒きのこ #リミックス #コラボ #DTM ♬ 毒きのこの曲 feat.ゆづっこ – 0am
COMiNUM:そのTikTokのコラボというのは、TikTokユーザー同士が簡単にできるようになっていて、TikTokでの曲を他の人が使てくれる数が増えていくと、さらにバズる仕組みになっているんです。この毒きのこの曲をバックに高校生が踊ってくれたりする動画がどんどん上がって、いま33,000作品を超えました!
--確かに中毒性の高い曲ですが、これを使っていろいろな人たちが動画をアップし、その数が何万も行くって尋常じゃないですよね。それをお二人は予想していたんですか?
MAKIADACHI:始めて1年過ぎましたが、今でも毎日ビックリしてます。今まで海外のフォロワーさんのほうが圧倒的に多かったのですが、この毒きのこのおかげで、最近になって日本のフォロワーさんが増えてきた感じです。
--そんなに海外から見られているということですね。一方で、今年の春からのテレビドラマが決まりましたよね。
COMiNUM:私たちのTikTokでの活動が注目されるようになったこともあり、テレビ東京で現在オンエア中の『よだれもん家族』のエンディング曲に抜擢されたんです。TikTokでの投稿がこんなことにも繋がるんだと驚きましたし、本当に嬉しかったです。
MAKIADACHI:ある日、早朝にCOMiNUMから鬼電が入ってたんです(笑)。何事かと思って電話を取ったら「起きて!起きて!」って。LINEグループを見たら、「決まりました!」って書いてあって、とっても嬉しかったです。
iPhoneで撮影し、音はDAWで制作する
--ところで、DTMステーションとしては、0amのTikTok作品の制作手法について、機材やソフトなどどんなものを、どう使っているかお伺いしたいです。
COMiNUM:作り方は常にアップデートしてきていますが、基本的にはiPhoneで動画を撮る一方、サウンドのほうはDAWに同時録音し、編集で合わせてアップするという工程です。登場する機材はマイク、楽器とも曲によって違うけど、iRig Padsだったり、MACHINE MK3だったり、microKORGだったり…。MIDIキーボードとしてiRig Keys I/Oなんかも使ってますね。マイクはsEのダイナミックマイクV7を2人とも持っているので、これをよく使うほかShureのSM7B、AstonのOrigin、AKGのC414といったところを使ってます。
--オーディオインターフェイスやDAWは?
COMiNUM:オーディオインターフェイスも2人ともUniversal AudioのApollo Twin MK2を使っているので、ほとんどこれで録っていますね。DAWは私がStudio One、MAKIADACHIがLogic Pro Xを使ってます。TikTokに上げる曲は、それぞれで分担しているんですが、私が担当する曲の場合は、Studio Oneで作って、それをLogicに持って行きます。そこで「ここはこう叩こうか」とか練習をした上でLogicに録音。その上で、そこで録った音を持ち帰って、Studio Oneでミックスする……といった感じです。
MAKIADACHIさんの自宅スタジオ。Logic Pro XとApollo Twinで制作している
--iPhoneはあくまでもカメラとして使っているということですね?動画編集はどうしているんですか?
MAKIADACHI:アプリで編集していて、メインはCapCutというものを使っています。場合によってはVITAを使うこともありますが、CapCutはTikTokで流行っているエフェクトなんかも使えるので便利ですね。このアプリを使って、撮影した動画とLogicやStudio Oneでミックスした音を合わせて仕上げています。一方で、最近はTikTok LIVEというのも始めていて、ここにも可能性がありそうだな…と思っているところです。
COMiNUM:TikTok LIVEは比較的最近始まったサービスで、インスタライブみたいに配信ができるのですが、TikTokならではのポイントとしては、おすすめフィードに出てくるので、フォローされてない人にも見てもらえるチャンスがあるんです。
iRig Streamで実現したTikTok Liveでの高音質配信
--実際、TikTok Liveでは、どんな取り組みをしているんですか?
COMiNUM:年明けからチャレンジをしていたんですが、なかなかうまい配信方法が分からず、継続できていなかったんです。
MAKIADACHI:スマホを使って配信する形になるから、当初は試行錯誤を続けてました。2人で喋ったり、歌ったのをそのまま配信していくのですが、iPhoneマイクで音を捉える必要があるため、スピーカーから出した音を拾っていたんです。DAWからオケを流しつつ、Apolloにつないだマイクで歌うボーカルにもエフェクトをかけて、ミックスされた音をスピーカーから出すんです。ところが、そのままだと、どうしても生声がいっしょにiPhoneのマイクに入っちゃう。そこで、スピーカーから爆音を出して生声をかき消すという超ローテクな手法をつかっていたんです。でも、爆音すぎて、さすがに近所迷惑で続けられない。実際には一件も苦情は来なかったんですが、気持ち的にダメ。そんなんで長続きできなかったのです。毎回スタジオから配信するのも大変ですし……。
TikTok LiveにiRig Streamを使うようにした結果、高音質配信が可能になった
--確かに、スピーカーから音が出てくるところまではハイテクだけど、その先が超ローテクですね(笑)。
MAKIADACHI:そんな中5月にCOMiNUMが見つけてきたiRig Streamを試してみた結果、Apolloのライン出力を直接iPhoneに入れて配信できるようになって、劇的に音質向上したんです。フォロワーさんもビックリで、「どうして急にこんなにいい音になったんだ?」って(笑)。
COMiNUM:2人でヘッドホンをして、トラック、マイクのバランスをとってリバーブをかけたり、EQを使って調整した音を、そのままiRig Streamに入れるので、まさに私たちが聴いている音をそのまま届けられるようになったんです。
@__0am__ @mmk1013への返信 おしゃれバージョンでよければ😉 #毒きのこ #ゆづっこ #DTM #オリジナル曲 #おしゃれ ♬ 毒きのこの曲 feat.ゆづっこ – 0am
--TikTok LIVEって実際どのくらいの視聴者が集まるものなんですか?
COMiNUM:日によってかなりバラつきはありますが、おすすめにうまく出てくれると、ドッと増えますね。
--生配信って、いろいろなプラットフォームがありますし、お二人とも過去にいろいろな配信を行っていたと思います。そうした他のプラットフォームと比較してTikTok LIVEはどうですか?
MAKIADACHI:全然違う、まったく新しい世界だなって思います。いろいろなところへ届いてくれる可能性がある……って。普段はコメント欄での交流だけだったファンの方からもリアルタイムで反応をもらえる機会ですし、初見の方も多くて、TikTok LIVEをキッカケにフォローしてくれたり、「曲を聴きに来ました!」って新しい人が増えて行ったり……。
COMiNUM:TikTokもTikTok LIVEも共通ですが、とにかく年齢層が低いんんですよね。中学生とか高校生が多く、「今日学校で流れました!」とか「友達が歌ってたので好きになりました」なんてコメントをもらうとすごく嬉しくなりますね。曲がバズったときに、それを使って踊ったものを投稿してくれる。いろいろな投稿動画に自分たちの曲がBGMで使われるという、すごい広がり。そういうやりとりは、本当に初めてなので、驚きの毎日です。曲を聴いての感想コメントじゃなく、動画作品になってすぐに返ってくる。これには感動します。MAKIADACHIと見ながら「あ、制服で踊ってるよ!」って感激しちゃって……。そういう意味では、TikTokは本当にもらうものが多いですね。
IK Multimedia iRig Streamとは
0amがTikTok Liveで使ったというiRig StreamはイタリアのIK Multimediaが出すライブ配信向けオーディオインターフェイス、iRig Streamシリーズの真ん中の機種。ラインナップ的には上位機で多彩な入力を備えるiRig Stream PRO、よりシンプルでアナログ接続に絞ったiRig Stream soloと合わせて3機種となっています。
0amのように、すでにライン信号の状態で完成しているものをできるだけ高音質にiPhone/iPadへデジタルで取り込む目的であれば、iRig Streamが必要十分な機材です。付属ケーブルでiPhone/iPadのLightning端子、USB-C端子に直接接続できるので、Lighting-USBアダプタのような機材も不要でシンプルにスッキリとしたシステムが構築できます。
一方、iRig Stream PROにはRCAピンジャックでのライン入力に加え、ファンタム電源供給可能なマイク入力兼ギター接続も可能なインストゥルメント入力、さらにはヘッドセット入力も備え、トータル4in/2outが可能な機材です。
iRig Stream soloはデジタル接続がしにくいAndroidでも配信ができる4極ミニジャックで接続する仕様となっているのが特徴。アナログ接続であってもLoopbackをオンにすることで、スマホの出力音をライン入力と合わせて戻すことができるループバックが実現できるのが特徴。もちろんiRig StreamやiRig Stream PROでもループバックは可能です。
いずれもコンパクトにライブ配信をしたい人にとって使いやすいオーディオインターフェイスです。
TikTokでのマネタイズは可能なのか!?
--ところで、少し下世話なことかもしれませんが、TikTokで稼ぐことってできるんですか?YouTuberだと、すごい稼ぎができている人もいると聞きますが。
COMiNUM:YouTubeのように1回再生されたら◎◎円、といった仕組みはないですが、ここが発信の場になればと思って活動しています。ただTikTokがキッカケでラジオ番組への出演が決まるといったこともあり、いろいろな効果を感じています。一方でTikTok LIVEや投稿にも投げ銭が導入されたので、今後が楽しみです。
MAKIADACHI:最近は「曲を作ってください」という依頼をもらったり、「ミックスしてください」ってお仕事もいただきましたね。とってもありがたいことです。
--TikTokがきっかけで活動の幅が広がっていくというのは素晴らしいですね。最後に、今後0amとしては、どんな目標で、どうしていくのでしょうか?
COMiNUM:TikTokではカバーもするけれど、やはり曲は私たちらしい、0amとしてのものを出していき、TikTokと0amの重なる部分を探しながら活動していきたいです。やはりTikTokクリエイターとしてだけでなく、アーティストとして多くの人に曲を聴いてもらえるようにしたいですね。もちろんライブは絶対にやりたいので、オリジナル曲をどんどん増やしながら準備をしています。
MAKIADACHI:0amはとにかく売れたい!!大きくなれるところまで大きくなってやろうという信念の元、映画の主題歌なども書き下ろしたいですし、ライブもやりたいし、いつかは海外でもライブしてみたいですね。まずはTikTok発信のヒット曲を出していきたいです。以前は0amとしての曲を作って、そこから切り出してTikTokへ…と思っていましたが、それとは逆方向でTikTokで使ってもらえる曲を作り、そこからフルにして、MVも作ってみてもらう…という流れも面白そうです。先日「毒きのこの曲」フルバージョンも公開しました。ゆづっこ君に追加でたくさん毒きのこについてしゃべっている動画を送ってもらい、とても面白い曲になったので、ぜひそちらも聴いていただきたいです。そして、ここからさらに活動の幅を広げていきたいですね。
--ありがとうございました。
【関連情報】
0am 公式TikTok
0am YouTubeチャンネル
iRig Stream製品情報
Universal Audio製品情報
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