DTM関連製品やレコーディング機材など販売するお店、Rock oN Companyが毎年年末に実施するイベント、Rock oN AWARDが今年もスタートしています。これはユーザー投票と選考委員が今年1年を象徴するプロダクトを選ぼうというイベント。ソフトウェア音源やオーディオインターフェイス、DAWなどのカテゴリーに加え、今年は空間オーディオや配信といったカテゴリーも加わった形で12月24日まで投票が行われ、年明けの1月7日に結果発表となる予定となっています。
選考委員会メンバーとして、私、藤本健も参加させていただいており、2製品ほどピックアップさせてもらいました。ユーザー投票は、Rock oN AWARDのページにアクセスしてノミネート作品の「投票する」ボタンをクリックするだけ。もしレビューを書けばRock oN eStoreで使える1000ポイントをもれなくもらえるという特典も用意されています。今年は実際どんな製品がノミネートされているのかなど、Rock oN AWARD 2022について紹介してみましょう。
DTMユーザーならほとんどの方がご存じだと思いますが、Rock oN Companyは東京・渋谷と大阪・梅田に店舗があり、ネット上でもRock oN eStoreを展開する大手楽器店。数多くのモニタースピーカーを比較しながら試聴できたり、オーディオインターフェイスやシンセサイザなど、さまざまな機材の実物をチェックできる数少ないお店なので、利用している方も少なくないと思います。
そのRock oNが年末の風物詩のように実施しているRock oN AWARDは、2014年投票のRock oN AWARD 2015からスタートしたので、今年で8年目。過去のノミネート製品も以下からアクセスできるようになっています。
2020 iZotope Ozone9 Advanced
2019 iZotope RX7 Addvanced
2018 Sennheiser Ambeo VR MIC
2017 iZotope Neutron
そのRock oN AWARD、今年は以下の9つのカテゴリーにおいて、それぞれ5~20製品がノミネートされており、この中から投票する形になっています。
先進的で優れた技術をもつ製品
●Instruments Hardware AWARD
最も優れたシンセ、リズムマシンなどの楽器
●Instruments Software AWARD
最も優れたソフトウェア音源
●Audio Software AWARD
最も優れたDAW、プラグインなどのオーディオソフト
●Audio Hardware AWARD
最も優れたアウトボード、オーディオインターフェースなどのハードウェアオーディオ機器
●In/Out Sound Equipment AWARD
最も優れたマイクとスピーカー
●Accessory AWARD
最も優れたスタジオアクセサリー、ガジェット
●Video Equipment AWARD
最も優れた映像/音楽配信に関わる機材
●Immersive AWARD
最も優れた空間オーディオ関連の製品
これらのノミネート製品、それぞれのカテゴリーごとに“目利き”としてのRock oNスタッフが立ち、彼らが今年の代表にふさわしい、と選んだ製品がピックアップされているのです。
たとえばソフトウェア音源をノミネートするInstruments Software AWARDでは、以下のような製品がピックアップされています。
UJAM VIRTUAL GUITARIST IRON 2
IK Multimedia The Resonator
UJAM IDOL
The Amazonic AMA I COMPLETE EDITION
Pro Sound Effects Core 3シリーズ
KROTOS Concept 2
ページを見てみると、それぞれの詳細/SPECボタンがあり、これをクリックすると各製品のメーカーページに飛んで詳細情報のページが見れるようになっています。そして、「投票する」ボタンを押せば、もうそれだけで投票完了。実は、最大7回までボタンが押せるようになっているので、複数カテゴリーに渡って投票していくのが効率的にもよさそうです。
さらに「レビューを書いて1000pt GET!」というボタンを押すとRock oN eStoreのログインページに飛ぶとともに、ここで簡単なレビューが記入できるようになています(Rock oN eStoreの会員登録が必要です)。Rock oN担当者によると、ここで記載した内容はメーカーの担当者に届けられる、とのことなので、ここでの意見が将来の製品開発に反映されるかもしれません。
一方で、選考委員会メンバーとして、プロデューサーの鈴木Daichi秀行さん、Media Composerの瀬川英史さん、アーティストのtofubeatsさん、音楽家・DJ・エンジニアの江夏正晃さんなどのクリエイターとともに、DTMステーションとして私も参加させていただきました。
そして各クリエイターそれぞれ1つか2つの推薦プロダクトをピックアップしているので、それらもAWARD決定において一つの参考になりそうです。
なお、各部門のAWARDが発表されるほかに、各受賞製品の中から選考委員が選ぶ最高賞としてBest Product Of The Yearも選ばれるとのこと。その結果が発表されるのは2022年1月7日となっています。ぜひ、一般の投票受付締切である12月24日までに投票して盛り上げてみてはいかがでしょうか?