音系・メディアミックス同人即売会、M3-2011春に行ってきた!

5月1日、コミケの音楽版ともいえる音系・メディアミックス同人即売会「M3」に行ってきました。以前から気になっていたものの、恥ずかしながら行ったのは今回が初めて。あまりにもすごい大盛況なイベントであることにビックリしました。

今はCDが売れず、レコード会社もCDショップも虫の息で、結果としてミュージシャンも厳しい状況になっているという話は、会う人、会う人から聞いていますが、それとは正反対の活気ある世界がここにあったんだ、というのが正直な感想です。


1,000を超える音系同人サークルが出展したM3-2011春の会場


私自身、M3初心者なので、きっと読者のみなさんのほうが、ずっと詳しいんだろうな、と思いますが、M3はマンガ同人と隣り合うジャンルの即売会として1998年スタートし、今年で13年目。春と秋の年2回、都内の会場で開催されているほか、大阪で行われたM3-OSAKAやライブイベントも行われたM3-Festaといったものもあったそうです。

回を重ねるごとに、その規模は大きくなってきており、今回はM3史上初の1,000を超える出展があったようです。今回の会場はここ数年行われている、東京流通センター(TRC)。第1展示場のA~Dホールとなっていましたが、1,000以上のというだけに、膨大なスペースにものすごい数のブースが並んび、見渡す限りの人、人、人。やはり人気出展サークルの周辺は、満員電車さながらで、身動きもとれないほど。全部のブースを見るなんていうと、1ヶ月あっても無理なのでは……と思うほどでした。来場者の年齢層は結構幅広いようでしたが、20代が中心といった感じでしょうか。


入場チケット代わりとなる200ページ強のカタログ

ちなみに入場料は1,000円(前売り=予約は1,050円)で、カタログを購入するとそれが入場チケットとなる仕組み。200ページ強のこのカタログには、アイウエオ順に並んだ出展サークル一覧のほか、「DTM」、「打ち込み」、「VOCALOID」、「オリジナル」、「女性ボーカル」、「ゲームミュージック」、「東方Project」」……といったキーワードによるインデックスも用意されているため、それらをを見ながら、目当てのブースを探すというわけです。

各ブースは、主催者が用意した長机にCDなどを展示しているのですが、多くのブースは長机1/3という小さなスペース。回ってみると、関東近郊の人はもちろん、北海道から来たサークルや、関西のメンバーが集まっての出展、九州から一人で来ての参加者など、まさに日本中から音楽音楽クリエイター、プレイヤーたちが集まってきているわけです。面白いのは、結構プロのミュージシャンもM3に参加しているとこうことではないでしょうか。


プロミュージシャン、エンジニアも参加。Twitterで呼びかけてくれたBarbarian On The Grooveのメンバーのみなさん

短い時間で、わずかのブースを回った印象ですが、アーティスト本人をアピールしているというより、やはり展示即売会だけに作品をフィーチャーしているんですよね。もちろん、中には多くの人に囲まれているボーカリストがいたり、有名Pさんがいたりするわけですが……。そう、ここはニコニコ動画やYouTubeなどで作品を発表している人たちが集まって、自分の作品をCDにして売っている場でもあるわけで、あの作品をもっといい音で聴きたいという人たちが集まってきているわけですね。

そのCDもCD-Rに焼いたものを売っているところ、しっかりプレスしたものを売っているところなど、いろいろで値段もそれぞれ。中には2,500円、2,800円といった値段をつけた作品が飛ぶように売れていたり、14時過ぎにはCD完売で撤収している人たちも結構多く見られたので、すごいものだなぁ、と。


同じくTwitterで呼びかけてくれた子子子子さん。ゲーム系音楽クリエイターを目指して活動中

やはりボカロものは、とても目立っていましたが、カタログのDTMインデックスを元に、いくつかを回ってみるとともに、使っているDAWなどを聞いてみました。Cubase、SONAR、Logicなど、人それぞれでしたが意外に多かったのがFL Studio。CD化している人たちの大半がDAWを使っているのだと思いますが、敢えてDTMと銘打っているところは、FL Studioでインスト作品というのが定番となっていたようです。

また、Twitterで呼びかけて反応してくれた方のブースにもいくつか寄ってみました。会場が広いだけに見つけ出すのが一苦労でしたが、趣味でやっている方からプロの方までいろいろ。私の記事をよく読んでいただいている方ばかりで、そんな人たちと直接お話ができるというのも私にとっては新鮮で、楽しい経験でした。


会場でNETDUETTO開発者であるヤマハの原貴洋さんが個人で出展しているのを発見してビックリ

今回来てみて、非常に強く思ったのは、もっと事前に準備すべきだったこと。M3のホームページには「参加サークル一覧 および リンク集」というのがUPされているので、これを見ながら、目当てのブースを見つけて、どう歩いていくかを練っておくべきでした。開催時間も11:30~16:00と短いため、効率よく回らないとすぐ終わってしまいますから…。次回は、もう少し気合を入れて来るべきだな、と反省しきりです。

※会場内は基本的に撮影が禁止されております。今回はM3準備会の本部から取材としての許諾を受けて写真撮影を行っております。

【関連サイト】
M3 HOMEPAGE

モバイルバージョンを終了