CoreMIDI対応iPadアプリが続々登場

CoreMID対応のiOS4.2がリリースされてから3カ月。徐々にという感じではありますが、そのCoreMIDI詳細は以前の記事で)に対応したアプリが登場してきています。もちろん、そのほとんどはシンセサイザであり、Camera Connection Kit経由でUSB-MIDIキーボードに接続すれば、このキーボードで演奏ができるというものです。

現在、そうしたCoreMIDI対応のアプリは無料のもの、有料のものを含めてもまだ10本程度でないかと思いますが、ここではそれらの中からお勧めのアプリ4本をピックアップしてみましょう。

CoreMIDI対応のシンセアプリがいろいろ登場してきた

SoundFontが利用できる強力なシンセ、bs-16i
まず1本目は、つい先日のバージョンアップでCoreMIDI対応がアナウンスされたbs-16iです。そう、以前SoundFont対応で「外部音源としても利用可能な、超強力iPad用国産ソフトシンセ」としても紹介したもの。もともとLine 6のiPad/iPhone用のMIDIインターフェイス、MIDI Mobilizerに対応していたのですが、今回の新バージョンではCoreMIDIに対応。そう、外部のMIDIキーボードから演奏できるというだけでなく、bs-16iから外部音源などをコントロール可能と、MIDIの入出力にも対応しています。

SoundFontが利用できる強力なシンセ、bs-16i

ほかのほとんどのCoreMIDI対応シンセが、とくに何も設定が用意されていない中、bs-16iはバッファのon/off、またバッファサイズが設定できるのもユニークなところ。そう、PCなど外部シーケンサからマルチティンバーで信号が送られてきた際、バッファオーバーによるタイミングのズレを防ぐために、こうした設定が用意されているのです。また、目的のMIDI機器と確実に接続するために、接続したい機器をチェックする項目も用意されています。
bs-16iをApp Storeで購入する

■30年以上前のアナログシンセを忠実に復刻したKORG iMS-20
一方、やはり強力なアナログシンセとして世界中で売れており、すでにプロミュージシャンでも作品に使ったという声が上がってきているのがKORGのiMS-20です。リリース当初はiOS 4.2の登場前ということもあって、CoreMIDI対応していませんが、かなり早い時期にCoreMIDI対応したバージョンが登場しました。

30年以上前のアナログシンセを忠実に復刻したKORG iMS-20

またiMS-20ですごいと思うのは、単にMIDIキーボードでの演奏を受け付けるだけでなく、nanoKONTROL2などのコントロールサーフェイスを使うことで、各ツマミ類のコントロールもできること。これはやはりアナログシンセファンにはたまらない機能です。

iMS-20をApp Storeで購入する

機能多彩な音源、XENON Groove Synthesizer
海外のアプリの中でお勧めなのがというアプリ。600円と比較的安いアプリながら、とにかく多機能というのがこのアプリの特徴。アナログシンセ、PCMシンセ、ハイブリッドシンセという3つのキーボード対応のシンセサイザを装備。さらにリズムマシン、これら4つの音をまとめるミキサーが搭載されるとともにパターンシーケンサ、リズムシーケンサ、さらにソングシーケンサを備えているのです。

機能多彩な音源、XENON Groove Synthesizer

ぜひ詳細は改めて記事にしたいと思っていますが、さらにiPadとiPhoneの双方のモードで動作するユニバーサルアプリとなっているのです。これは価格を考えてもぜひ持っていて損のないアプリだと思います。

Nlog PROをApp Storeで購入する

■シーケンサ・レコーディング機能も備えたNlog PRO
そして4つ目はNLogSynth PROという1,700円のアプリ。普通に考えるととても安いのに、デノミでも起こっているような感覚になるApp Storeの価格でいうとちょっと高価なため、やや躊躇してしまう人もいるかもしれませんね。

シーケンサ・レコーディング機能も備えたNlog PRO

このアプリもぜひ改めて別の記事で詳しく紹介したいのですが、これもbs-16iと同様にCoreMIDIおよびLine 6 MIDI Mobilizerの入出力に対応しているアプリ。音源的にはバーチャル・アナログシンセですが、iMS-20に負けないほど多くのパラメータを備えているのとともにアルペジエータ機能も装備しています。

さらにテープレコーダー機能というものがあり、演奏内容をオーディオとして、またはMIDIとして録音し、再生することができます。またKORGのKAOSS PADのようにパッドを利用してフィルターをXY軸に変化させるといった機能も用意されています。

以上、4本のCoreMIDI対応アプリを紹介してみましたが、いかがですか?Camera Connection KitとUSB-MIDIキーボードがあるととても便利に使えるシンセばかりですが、なくても十分に楽しめるものですから、使ってみてはいかがですか?

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