ずっと興味がありつつも、実は触ったことがなかったAndroidマシン。さすがに回線契約までして買う気にはならないし、かといってアキバの「あきばお~」などで1、2万円で売っているマシンは怪しいし…、と思っていたところ、Sound BlasterのCreativeからAndroidタブレット「ZiiO」が発表されました。
7インチ版と10インチ版の2種類ですが、7インチ版が先に発売されたので、さっそく入手して使ってみました。Android初心者なので、その作法や基本的仕組みなど分からないことばかりで、最初戸惑ったのですが、ファーストインプレッションということで数回に分けて紹介してみましょう。
私自身、iPadは使っていますが、やはり重たいのであまり持ち歩くことはありません。もう一回り小さいマシンがあったらいいのに…と思っていたところ、このZiiO 7はまさにiPhoneとiPadの間の大きさといったところで、なかなかいい感じ。8GBタイプと直販だけの16GBタイプがありますが、入手したのは8GBのほう。これで24,000円だから、まあ手ごろな感じですよね。
ハードウェア上、iPadと比較して明らかに違うのは外部機器とのやりとりです。iPadのようなDOCKコネクタはない代わりに、USB MINIの端子を装備するとともに、ビデオ出力用にHDMI MINIも装備。そしてMicro SD/SDHCのスロットも用意されています。外部機器ではありませんが、また自分のほうに向いたカメラを搭載しているのも特徴ですね。
Androidって基本的には単体で完結できるマシンで、必ずしもPCとやりとりする必要はないみたいですが、PCとの連携はとっても簡単でした。というのもiTunesのような媒介するソフトがなく、USBで接続すると単純にPCにとっての外部ストレージに見えるため、音楽ファイルでも、ビデオファイルでも、写真データでも、単純にZiiO内の内蔵メモリ内のMusic、Videos、Photosといったフォルダに該当するファイルをドラッグ&ドロップでコピーすればいいのです。
同期といった機能はないようなので、最新のデータをお互いにコピーするといったことはできませんが、自分で管理するならかえって分かりやすくてよさそうですね。MusicフォルダにコピーすべくオーディオファイルとしてはMP3、AAC、WMA9、FLAC、OGG、MIDI、WAV、Audibleの各ファイルが対応しています。
またMicroSD/SDHCにデータをコピーしておき、それをZiiOに差し込めば、これを直接扱うこともできるのも便利なところ。またZiiExploreというファイルブラウザがあるので、これを使えば、内蔵メモリーへコピーするといったことも簡単にできます。
標準のZiiMusicというプレイヤーを起動すると、Musicフォルダ内にあるデータが自動認識されるので、曲順、アーティスト順、アルバム順、プレイリスト順でのデータを再生することができます。また、先ほどのZiiExploreからファイルを直接ダブルタップしても、このZiiMusicが起動して再生されるので、やはり扱いがPC的な感じですよね。
ところで、先ほどの扱えるファイルの中にひとつ妙なものが入っていたことに気づきましたか?そう、ZiiOではMIDIファイルもオーディオファイルのひとつとして扱えるのです。WindowsやMacからすれば、MIDIが扱えるのは当たり前かもしれませんが、iPodをはじめとするポータブルプレイヤーでMIDIが扱えるものって、ないですよね?
実際、MP3やWAVファイルなどと同じようにMIDIファイルを使ってZiiMusicで再生することができました。どういう仕組みで鳴らしているのか、ハッキリは分かりませんでしたが、OSとしてソフトシンセを持っているのでしょうか…。GM音源用のデータを違和感なく鳴らせたので、GM音源が搭載されているのでしょう。
次回はZiiOが持つX-Fi機能なるものを紹介していきます。