「ボーストって何なのか、聞いてきました!」の後編。引き続き、ボーカロイドストア運営元であるビープラッツ株式会社の戦略・技術担当取締役、宮崎琢磨さんへのインタビューです。
宮崎さんによると、ボーカロイドストアは、単にネット上のECショップに留まらず、実際の店舗の出店もはじめるのだとか……。このリアルショップにおいては、VY1を用いた作品のコンピュレーションCDが登場するそうです。さらに、ボーカロイドストアの店長を募集中とのことですが……。
--そういえば、同人イベントであるボーカロイドマスター(THE VOC@LOiD M@STER)に出展するという噂を聞きました。
宮崎:はい、次回の11月14日に池袋のサンシャインシティ文化会館3F展示ホールCで行われるTHE VOC@LOiD M@STER14に、リアルショップとして開店します。インターネットさん、AHSさんとともに出展する予定で、スタンプラリーをやったり、ヤマハがCEATECで展示したような各社の新キャラのポスターも並べる予定です。
--ネットショップだけでなく、ついにリアルショップを!?
宮崎:先日のY2 AUTUMNでもリアルショップを出しましたから、今回が2回目ですね。今回はVY1のコンピュレーションCDも出します。6曲入りのプレスしたCDで価格は税込み500円です。当たり前だけど、赤字ですよね(笑)。
--VY1のデラックスパッケージに入っていた特典スペシャルコンピCDに続く第2弾がもうできた、ということですね!
宮崎:はい、そのとおりです。ほかにもVY1をテーマに、自由に書いていただいたイラストを使ったタンブラーも製作します。参加していただいたアーティストさん、あえてPさんや絵師さんではなく、アーティストさんと呼ばせていただきますが、彼らにもコストを公開し、印税契約も工夫したり、新しい試みをしているんですよ。今後、この形で続けていけるかどうかはまだ分かりませんが、これもボーカロイド文化を広めるための1つという位置づけでがんばっていきたいと思っています。
--そういえば、ボーカロイドストアの店長だった、ミュージシャンの中原涼さん、先日で卒業されてしまいましたよね。
宮崎:そうなんですよ、彼女にはいろいろと細かいところまで見てもらえたので、とても感謝しています。現在、ストアに関わっているメンバーは20名近くいるものの、専任というわけではないし、ユーザーの皆さんと同じ目線でしっかりコミュニケーションできる人がいないので、困っています。そもそも多くの製品を定価で販売していますし、他店と比較した際の優位性がないので、オマケを付けたいと思っているものの、どんなものにするかといった企画にまで手が回らない状況なんです。なので、そうした企画力をもった店長を募集しています。ぜひ、我こそはと思う方はコンタクトくださいね。
--ありがとうございました。