現在Native InstrumentsのKONTAKT 6の半額セールが開催中です。期間は2021年9月30日までとなっており、フルバージョン、アップデート版、クロスグレード版のそれぞれが対象となっています。ご存知の方も多いと思いますが、KONTAKT 6は業界標準のサンプラーであり、いろいろな音楽ジャンルで活躍する存在。KONTAKT 6には、シンプルな操作性に焦点を絞った音源シリーズPLAY SERIESからはANALOG DREAMS、ETHEREAL EARTH、HYBRID KEYSに加えKONTAKT FACTORY LIBRARYやRETRO MACHINES MK2……などなどトータルで50GB以上におよぶ膨大な音色ライブラリが付属しています。
このKONTAKT 6用として、個人を含めいろいろなメーカーがライブラリがリリースしており、それらを読み込ませることによって、さまざまなUIに切り替わり、そこで音色エディットしたりエフェクトを追加するといったことも可能。そう、単なるサンプラーの枠に収まらない音源プラットフォームともいえる超強力なシステムになっているのがKONTAKT 6の大きな特徴なのです。そのライブラリの中には、無料のものも数多く存在しますから、KONTAKT 6を1つ持っているだけで、膨大な数の音源を利用することが可能になるのです。そんなKONTAKT 6には、無料のKONTAKT 6 PLAYERというラインナップもあるので、改めてこの2つにどういった違いがあるのかを含め、今回のセールの概要とともにKONTAKT 6を紹介していきましょう。
KONTAKT 6はサンプリングされた音を再生できる、一般にサンプラーと呼ばれるソフトウェア音源である、というのが基本です。ゲーム機にゲームカセットを入れるといろいろなゲームができるように、KONTAKT 6にライブラリを読み込むことによってさまざまな音色を鳴らす音源に変身してくれます。たとえば、ハードウェアシンセサイザをサンプリングしたライブラリやストリング、ピアノ、民族楽器のライブラリ……など、その種類は非常に多くあり、どのライブラリを読み込むかによって、その音色はもちろん、機能やUIも大きく変化します。
無償版のKONTAKT 6 PLAYERとKONTAKT 6の最大の違いはKONTAKT 6でしか読み込めないライブラリがあること。とくにフリー版のライブラリなどは通常、KONTAKT 6 PLAYERに読み込めないので、この点だけみてもKONTAKT 6を導入する価値はあるわけです。ちなみに、KONTAKT 6もKONTAKT 6 PLAYERもWindowsおよびMacのスタンドアロンで動作するほか、プラグインとしてVST2、VST3、AAX、AU(Macのみ)で動作するようになっています。
また、こちら(https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/samplers/KONTAKT-6-player/KONTAKT-6-player-vs.-KONTAKT-6/)の比較表で、違いを確認できるのですが、KONTAKT 6には豊富なエフェクトやフィルター、サンプルエディターなど多くの機能が搭載されています。
DTMユーザー、音楽制作をする人にとって、必須のプラグイン音源の代表格である、KONTAKT 6。たびたびNative Instrumentsはセールを開催していますが、KONTAKT 6単体のセールは珍しいような気がします。今回のセールでは、通常版は53,700円のところ26,850円の50%オフになっています。また、KONTAKT 1-5のバージョンを持っている方が利用できる、アップグレード版も同じく半額になっており、13,400円が6,700円と、1万円を切る価格に。
さらにクロスグレード版がああり、33,500円が16,750円となっているのですが、これはどういうものなのでしょうか?確認してみたところ、KONTAKT PLAYERで動作する他社のサンプルライブラリを持っていれば、クロスグレード版を入手できるとのこと。実際、自分がそのクロスグレードの資格があるかは、Native Instrumentsのアカウントでログインした上で、購入ページでクロスグレード版を選んでみれば、確認できるようです。
KONTAKT 6のページで「FIND OUT YOU QUALITY」ボタンを押してクロスグレード資格があるか確認
ところで、「KOMPLETEシリーズを今後導入する予定があるし、その中にはKONTAKTも入っているから今回はいいや……」と思っている方も少なくないと思います。でも、そんな人こそ、今回のセールが大きく役立つのです。実はKONTAKTは、KOMPLETEシリーズへのクロスグレードのベース製品として最も利用される製品。つまり、KONTAKTを持っておくと今後KOMPLETEシリーズを導入する際に安く購入できてしまうのです。なので、もし、KOMPLETEを検討している方は、今回のセールでKONTAKTを持っておくと、今後KONTAKTを安く購入できる権利を得ることができ、結果的には待っているよりも得になるのです。
そのKONTAKT 6自体は、プラットフォームなので、サンプルライブラリがないと何も音を出すことができないわけですが、冒頭でも触れたとおり、ここには膨大なライブラリが付属しているほか、プラグインエフェクト、さらにはKONTAKT 6ライブラリの開発ツールなどさまざまなものが付属しています。
Native Accessを用いてKONTAKT 6ほか各ライブラリなどをインストールしていく
それぞれNative Accessというツールを使ってインターネットからダウンロードしてインストールしていくのですが、具体的には以下の通り
メインライブラリ | Kontact Factory Library |
Retro Machines MK2 | |
PLAY SERIES | Analog Dreams |
Ethereal Earth | |
Hybrid Keys | |
CREATOR TOOLS | Creator Tools |
上から見ていくと、KONTAKT FACTORY LIBRARYは、43GBを超えるサンプルが7つのカテゴリー、1,000種類のインストゥルメントに分類され収録された、超大容量のライブラリ。シンフォニー系インストゥルメントやワールドミュージック音源、ヴィンテージドラムマシン、クラシックなアナログシンセなど、幅広いサウンドが揃っており、それぞれの音色が高クオリティ。これだけでも十分すぎるぐらいの音色数が揃っています。
RETRO MACHINES MK2は、シンプルで分かりやすいインターフェイスに、アルペジエーターとコードジェネレーターを搭載した、16種類のクラシックなシンセサイザとキーボードのライブラリ。数々の名機シンセをサンプリングしたものになっており、ハードでは不安定になりがちなチューニングやパフォーマンスが排除され作られています。1つ何十万もするいい状態のヴィンテージシンセを好きなように16種類使うことのできる、いい音源ですよ。
そしてPLAY SERIES。このシリーズは、かなりシンプルなインターフェイスをしているライブラリで、基本的に画面には8つのコントローラしか表示されていません。ですが、このコントローラは数多くのパラメーターを操作できるよう、Native Instrumentsが作りこんだ内容となっているので、ほしい音を瞬時に作ることができます。また、NI製ハードウェアコントローラーを持っている場合は、自動的にマッピングされるので、直感的なパフォーマンスやパラメーターの編集を楽に行うことができます。
付属しているライブラリは、そのPLAY SERIESの中からANALOG DREAMS、ETHEREAL EARTH、HYBRID KEYSです。ANALOG DREAMSは、ヴィンテージサウンドと独創的なエフェクトを組み合わせのユニークなサウンドを作り出すライブラリ。轟くベース、メロウなパッド、鋭いリード、弾むパーカッションサウンド、個性的なエフェクトで音作りを行うことができます。
ETHEREAL EARTHは、重なり合うシタールから合成されたゴングまで、アコースティックの民族楽器に独創的な処理を加え、独特なサウンドを作り出すライブラリ。ほかのPLAY SERIESと同様にまずはプリセットから音色を選んで、ワンノブ型のコントローラと内蔵エフェクトを使って、パッドやストリングス、ブラスやリードのアトモスフィア系サウンドを鳴らすことが可能。
HYBRID KEYSは、ピアノ、オルガン、ハープシコードなどの個性的なキーボードサウンドのライブラリ。手軽に高性能なエフェクトを組み合わせて、新しいサウンドを作り出すことが可能。歪みやリバーブ、テープノイズでローファイ感を加え、ユニークなピアノ音色を鳴らすことができます。
一方で、KONTAKT 6内にはPOWERFUL EFFECTSというエフェクトが数多く付属しているのも大きなポイントです。
POWERFUL EFFECTS | REPLIKA |
CHORAL | |
FLAIR | |
PHASIS | |
SUPERCHARGER GT | |
: |
従来からKONTAKT内にもはフィルタやEQ、ダイナミクス、ディレイ、リバーブ、アンプシミュレーターなど数多くのエフェクトが搭載されていたのですが、KONTAKT 6ではフィルタ機能・フェイザー機能も兼ね備えたディレイであるREPLIKAや、真空管コンプレッションを実現するSUPERCHARGER GTをはじめ、強力なエフェクトが追加され、各種音源をさらに大きく演出できるのもポイントです。
ちなみにCREATOR TOOLSといういうのは、開発者向けのツール。一般のDTMユーザーが使うソフトではないのですが、これを使うことで、自分でKONTAKT 6のライブラリを開発することだってできてしまうのです。この辺もKONTAKT 6の製品としての大きな魅力ですね。
以上、KONTAKT 6の概要や今回のセールについて紹介しました。実際にウェブでKONTAKT 6のライブラリを検索するとたくさん発見することができますし、ブラックフライデーなどで各メーカーが通常有料のライブラリを配布していたりするので、KONTAKT 6を持っているだけで音色の幅を大きく広げることができます。ぜひ、導入するのにまたとないチャンスなので、検討してみてはいかがでしょうか。
【関連情報】
KONTAKT 6製品ページ